3月26日 ショーシャンクの空にを見た

 良すぎた…ほぼショーシャンクの空にの話。日記というより感想文。めちゃくちゃネタバレするから注意。

 まず、もう、その…タイトルなんですけど、原文がThe Shawshank Redemptionで意味がショーシャンクの償い、という……良すぎ…ショーシャンクという腐りきった刑務所の中で、犯してもいない罪を償い続ける主人公と、住民として暮らしている囚人。ショーシャンクという場所が映画の中で何の罪を償うのか。タイトルだけで色々と妄想ができる良い作品だった…。
 映画の中ではかなり絶望と希望について焦点が当てられていて、まず序盤で新入りの囚人が絶望して号哭し、それを監視に注意され警棒で殺されてしまうとか、主人公がレイプされそうになって大怪我を負うとか、50年収容されていた囚人が、仮釈放されても上手く生きていけず自殺するとか。そういう暗黒面と、毎日手紙を書いて図書を増やしてもらおうとしたり、それが受理されて久々に音楽を流せたり、聴けたり、今まで英字の読み方すらわからなかった男が、高卒試験に合格したり、太平洋の話をしたり…そして次第に、そんな希望を抱くことは不毛だと言われることが少なくなっていって、最後まで否定した友人も、主人公の「必死に生きるか必死に死ぬか」の問いに対して、最終的には「必死に生きる」方を選ぶ。希望を少しでも確かに抱いた人の強さを感じた。
 特に最後のどんでん返しはよかった…利用されている側だと思っていた主人公が、むしろ利用する側だったというのもそうだけど、彼がショーシャンクに居て一体何をよすがにして、目的にして生きてきたのか、最初はかなり不思議ちゃんみたいなオーラ出してたからわかんなかったんだ…でも段々、特にトミーが出てきてから、彼は希望の為に生きているんだなと思った。だから根強く生きてられたし、必ず前に進んで行った…。最初から彼には太平洋へ行く夢もあって、脱獄は当たり前だったんだ。そう思ってもう一度彼の行動を振り返ると、トミーの死辺りから可笑しくなった主人公は、ある意味浮かれていたんだなと…いや、というかロックハンマーを買った辺りから行動を起こし始めたのも、彼が脱獄という希望を見出したからだったのか。すげえ脚本だなマジで…
 ショーシャンクの空にのポスターって雨に打たれる主人公、ロックハンマーを掲げる主人公の二つがあって、前者は雨に左上から指す光が反射していて、後者はロックハンマーにスポットライトが当たるような演出になってる。光といえば希望だし、音で気付かれないようにするため雨の日に脱獄したり、ロックハンマーで壁に穴をあけたり…うわあ、意識してるのかなコレ…凄いな…と思った。マジで。
 もう眠くて書ききれないんだけどほんとによかった! 次はキアロスタミ監督の映画の感想垂れ流そうかな。おやすみなさい。

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