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Final Cut Pro Xで第68回Nコン(放送コンテスト)規格の動画データを作成する方法
コロナ渦で,昨年の第67回Nコン(NHK杯全国高校放送コンテスト)は中止,今年の第68回大会も全国大会はデータ提出でのオンライン審査となりました。
番組部門でも,いつものCD/DVDでの提出とは異なり,MP3/MP4形式でのデータ提出となっています。特に,テレビ番組部門の動画の規格は,今どきの高校生には不可解で難しく感じられるのではないでしょうか。
MP4形式(NTSC規格,アスペクト比16:9,H264コーデック,SD画質<解像度480 [720×480]>)
(コンテスト要項(通称:赤本)より)
720×480はそのままだと3:2で16:9ではありません。実は,1ピクセルを(正方形ではない)長方形とすることで16:9を実現しています。この辺の事情は以下のサイトが参考になります。(最初は少し難しいかも知れません。)
TMPGEnc-LABO(研究所)>知っておくと便利なこと>アスペクト比について
Final Cut Pro Xでの作成方法
Final Cut Pro Xでこの規格に合う動画の書き出し方は以下の通りです。
1. プロジェクトを選択して,画面右上の「変更」をクリック。
2. 設定を「NTSC SD」「720x480 DV Anamorphic」「29.97p」に変更
3. 共有>マスター書き出し
4. 書き出されたファイルの拡張子を.movから.mp4に変更。(本当なら拡張子を変更するのは危険なので避けた方が良いのですが,この場合は大丈夫なようです。)
5. 完成した動画ファイルをQuickTime Playerで開き「インスペクタ」で確認。「フォーマット:H264,720 x 480 (853 x 480)」となっていればOK。
手探りでやってるので,本当はもっと良い方法があるのかも知れませんが,とりあえずこの方法で何とかなりそうです。良かったら試してみて下さい。動画中の写真(静止画)がどう扱われるのか,などこちらではチェックし切れてない事もあるので,各自の責任で確認することをお忘れなく。
それにしても,放送部に必要とされるスキルが多方面にわたることに毎回驚かされます。
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