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WoTにおける「クラン運営」という楽しみ方

初めまして。退役軍人です。たまにあずみとかあずみのとかゆるふわJCあずみんと呼ばれます。

WoTの楽しみ方は千差万別です。戦車を動かす、好きな戦車を楽しむ、マップを楽しむ。勝敗に一喜一憂する、勝率を気にし始める、与ダメ、レート、優等・・・そして集団戦。

上に挙げたのは全てWoTのゲームプレイに直接関わる例ですが、私はこれらと異なる、クラン運営を楽しんでいました。最近のWoT自己啓発再々ブームに乗じて、「クラン運営」という楽しみ方について書いてみます。

1.クラン運営って何するの

まずは【F-T】クラマスのkinchanさんのエントリから。

(前略)
長年続いているクランの運営方式は2パターンに大別出来ます。
①象徴的なクランマスターがいて、実際の運営は副司令が取りまとめる。
イメージは会社組織ですね。
②独裁君主制で、クランマスターが実務などをすべて取り仕切るタイプ。
イメージは個人事業主もしくはワンマン社長です。

出典:【WOT】クランマスターをする人は頭のネジが狂っている もしくは天使か悪魔か|【F-T】kinchan0023『戦闘ドクトリン』WOTブログ

概ね同意見です。①に関してはクラマスも運営に関わる場合でまた話が変わってきますが。いい意味でも、悪い意味でも。

私が以前いたクランでは②である2つのクランが合流し、②を経て①になり成長しました。数少ない②→①の成功例だと思います。少なくとも、クランの成長につれて「クラン運営」という役職はほぼ必要になるのではないでしょうか。

前置きが長くなりましたが、では実際に何をするのか。
クランの目的にもよりますが、ここでは集団戦に重きを置くことにします。まずは新規加入者の募集がスタート地点です。

クランページ・公式フォーラム・wikiにおいての広報活動、新規加入者への対応、役職設定などの組織づくり、秩序づくりなど。特に外面からの体裁は気を遣います

クランがある程度の規模になると、それに伴い課題も生じてきます。
ガチかエンジョイかで揉めることに代表されるクラン内の温度差による対立。新規加入者をどのように受け入れるか(育成枠の設定など)、CWに参戦するかどうか、順位や車両獲得をどうするかなどの方針の策定。指揮官や新規運営メンバーの募集・育成。DiscordにR18チャンネルを設けるかどうか等々。大小様々な問題に対処する必要があります

そのために幹部チャットにて対応を協議したり、VCで会議をしたりして問題に対する結論を出し、必要に応じてクラン内外で告知します。

そして、もうひとつ大きい仕事。それがCWE運営。

2.日頃のクラン活動の成果が出るCWE

まずCWEとは何か、大まかに言えば10~14日間各クランが総力を挙げて戦い合うイベントです。日頃の活動の成果が、このイベントの結果として出ます。集団戦クランの最終目標地点といった具合でしょうか。

私が以前いたクラン(2回目)はこのCWEを目標に結成され、活動していました。特に初参戦では色々重なり辛かった一方、感動的な最終結果を得られて良くも悪くも今も一番思い出に残るイベントとなりました。

このCWEでクランが結果を残すために必要な要素、
1. 優秀な指揮官、一般兵(質)
2. ①に続くメンバー(量)
3. ①と②を上手く束ねる運営 

これを(1+2)*3するというのが大まかなイメージです。

ちなみに元ネタはこちら・・・

ではなぜCWEではクランの運営能力が重要なのか。これは複雑多様なCWEのルールに起因します。

このルールの上で適切な戦略・戦術を練らなくてはならず、その上結果への影響が大きいのでCWEにおける運営の重要性は高く、やり甲斐も大きいです。(ブラック企業?)
特に動かすユニットはAIではなく生身の人間です。リアルHearts of IronCivilizationといった例え方もできます。割とここを楽しんでいる面も大きいです。Civは積んでますけど。

ここで前回のCWE「工業の夜明け」の結果を実例にあげましょう。
実力面(1+2)では2位の韓国人クランであるPAKINが最有力でした。しかし、運営面で致命的なミスを犯し、結果的にATLUSに1位を明け渡しています。
また3位のB4B0(旧CHLDA)も同じくして競り負けて4位になり、終了後のペナルティで何とか繰り上がり3位に。4位のOPAも一時4ペナをもらうなど運営面で苦戦を強いられて、最終的にペナ関連のペナルティで繰り下がり4位となりました。(勘付いた方はゴメンナサイ)

このようにクランに実力があっても、最終的な順位は運営面によって変動します。この日頃のクラン活動の集大成である総力戦において、最終結果を握るのが「クラン運営」なのです。

イベントが終わった暁にはクラメンから感謝のDMが何件か来ます。何十件ではありませんが。欲しい物リストからはお祝儀が届きます。大半は本当の大変さを理解している同じ運営メンからですが。それでも、日頃の雑務や期間中の過酷さが、やってよかったと思える達成感へと変わる瞬間です。

3.クラン運営は売り手市場

そんなやり甲斐満載のクラン運営、実情は人手不足です。厳密にはCWE運営が人手不足と言った方が正しいですが。

時間拘束が激いので敬遠されているイメージがありますが、それ以上に適正人材がいない点が大きいです。そもそもWoTは戦車同士で戦うゲームであり、クセの強いプレイヤーを引き連れるゲームではないので当然でしょうが。

従って、クランの中で周りとの信頼関係をある程度構築した上で、やる気と少しの勇気さえあればどこかしらでクラン運営に携われるチャンスを得られるはずです。

また、クラン運営官はユニカム以上に希少価値が高く、クランに所属する上での生存戦略にもなり得ます。出世できます。より多くの人と仲良くなれます。思うことがあれば実行に移れます。CWEでは超最優先で引き上げが行われます。(ちやほやされてちょっと気持ち良いです)

TBコンテンツが終了した以上、クラン活動がプレイにおけるエンドコンテンツとなりました。これを楽しむ上で、WoT自体の実力があればゲーム内において優位に立てますが、異なるアプローチで優位に立てる手段です。いざその立場になると、また違ったWoTの楽しみ方が見えてくるでしょう。今回お伝えしたいのはそんなことです。

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