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そこにあるだけで違うモノ
この1月、微妙に食事量を減らしたり、運動増やしたりしていました。
昨年末に体調崩してから、ちゃんとした運動らしい運動ができていなかったというのもあります。
過負荷が影響したのもあったので、ジムでの筋トレはやめ、自宅で自重トレの日々……。
もちろん(?)ベースは暴飲暴食系の僕なのですが、この1月の飲酒量は例年の半分以下。
飲むとだいたい次の日お腹がゆるくなりやすいので、飲まない方が全然体調にとってはプラスなのですが、
どうしても「ざぁこ♡ざぁこ♡よわよわメンタル♡さっさと寝ちゃえ♡」みたいなことになる日もあり、そういうときだけに飲酒を限定しました。
今月で言うと、実家に帰省していた1月1日、2日は飲んでいた。あとは、20日くらいに風邪引く前と、風邪の治りかけの日に、ですかね……あれ、結構飲んでんな?
特に20日前後、あそこは精神→肉体→精神&肉体とかいうとんでもないダメコンが入った。許せねえよなぁ……!?
で、そのときに買ったお酒がまだ冷蔵庫に残っています。
昔は「あればあるだけ飲んでしまう」という悪癖のため、
「買わない」「飲みたいときはその日飲む分だけ買う」ということにしていたのですが、
これだと結局毎日買いに行けてしまうので、効果は微妙っちゃ微妙でした。
1日あたりの総酒量を減らす効果はありましたが、ほぼ休肝日なし、って感じで。
ところが、自制が付くようになったのか、シンプルにそんなに飲めなくなったのか、酒が冷蔵庫に入っていても「まあ……今日はいいか……」みたいな感じになっています。
逆に「これで僕はいつでも飲酒マンになれるんだぞ!おらァ!」みたいな、謎の強気が発揮できるように。
よく分かりませんね、人間心理って。
ふと、昔、メンタルのお薬に一時頼ったことがあったのを思い出しました。
飲むと、キツいこと、ツラいこと、深いことは何も考えられなくなる感じのヤツで、これがめちゃめちゃ効く。というか、僕には効きすぎて逆にしんどかったのをよく覚えています。
だってアレですよ。ちょっと気分が楽になったから小説でも書こうと思っても、何も思いつかないんですよ。
もちろん文字は入力できるし、事務処理みたいなのは問題なく出来る。
でも、何もないところから光景を想像して、それを文字に起こすという作業がまったくできなくなるんです。プロットも立てられないし、原稿制作なんてまず無理なレベルです。
その時はまだ事務屋さんメインで兼業(副業)作家状態だったのですが、さすがにこれでは原稿のお仕事は請けられないとなって、医師の指示を無視して飲むのをやめました。
ホントはやっちゃダメなんですけどね、そんなこと。
でも、僕にとっては小説やシナリオを書くことが取り上げられるのって、メンタル病むよりよっぽど残酷なので……。
ただ、その薬、僕は捨てずに持ち続けていました。
飲むと仕事ができなくなる薬。たまーに、本当にしんどくてどうしようもないときだけ飲んでいました。
これももちろん医療行為としては絶対やっちゃダメなのでしょうが、5年くらいかけて、3か月に1包くらいずつ消費してました。後半のやつにもちゃんと薬効があったのかは謎です。
今はもう手元にないのですが、あれは、あるだけで相当気持ちに余裕が出たんですよね。
「まあ、最悪アレあるしなんとかなるか」みたいな。そういう逃げ道的役割を求めていたのかもしれません。
なんか、そういうのってあるな、って。
僕も、誰かの、何かの、そういうモノになれるといいなと、「まあ最悪アイツに何とかしてもらえばええか」と思われる存在になれたら、きっとそれは意味のあることなのだろうなと、ふと思った午前でした。
そんじゃ、せっかくだし今日は昼から飲みますか。
まあ飲まんけど。いただいたお仕事残ってるし。体重ちょっとずつ落ちて来てるし。
もう少し冷蔵庫で冷えててくれ、コンビニで買った、やっすい日本酒。
それではー。
東谷駿吾
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