浪曲テーブル掛け顛末:じつはテーブル掛けを(3)
イソムラさんにおたずねする前に、再度データを見なおし、簡易でも寸法入りの図面的なものを作ることにしました。
ここでまた人を頼ることに。
テーブル掛けの図面を描いたことも見たこともないため、どう書けば良いのかわかりません。そして、五点セットを持っていないため、「袖」と言われる部分のサイズもわかりません。ここでも困り果て、姉弟子に細かく細かく教えてもらいました。忙しいはずなのに嫌な顔もせず・・・。頭が上がりません。
そうしてできたデータを用意して、まずは電話で問い合わせました。
最初にテーブル掛けについての説明をしてから・・・。
前置きとして、引き受けてくださるところが無いので非常に難しいのかもしれません。とお伝えしたところ、さっそく興味を示してくださって、思い浮かぶ工房があるのでまずは図案のデータを送ってほしいと。
データを送ると、早速ご連絡が。
いけると思う、と言ってくださる工房があったとのお返事でした。
⚪︎⚪︎のデータはありますか?
△△の形式は?
など、細かなやりとりをしながら、相談に乗っていただきました。
しばらくの間まったく前進できなかったのが噓のようです。
光が見えた瞬間です。
先方のおっしゃるデータを揃えてお渡ししたところ、「ぼかし」についても大丈夫、正絹の生地にプリントできます。とのお返事が!
そうなんです。
今回のテーブル掛けは、正絹の生地にインクジェットでプリントしたものなのです。そのため、目的に合うデータをお渡しする必要がありました。偶然にもそれなら作成できるという環境であったため、お渡しできました。
そして、イソムラさんの方で(社長様のスキルで!)最終段階での調整をしていただけたことが、このテーブル掛けが完成した大きな要因です。
また「ぼかし」の点でプリントの難易度が非常に高く、こちらもハードルだったのですが、引き受けてくださった工房が偶然、ハリのある特殊な正絹生地を扱っていらしたことと、ハイスキルのオペレーターの方がいらしたことも大きいです。
工房の社長もまた、この図案を面白いと感じてくださったそうです。
本当に有難いことです。
続きはまた次回!
続きはこちら 浪曲テーブル掛け顛末:じつはテーブル掛けを(4)
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