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オリジナル小説|「この世界を彩るもの」

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「小説が苦手な人でも読みやすい」「いつもの視点が少し変わった!」「なんか心が暖かくなった」そんな小説を目指して書きました。
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#彩り

最終話 『クリスマス 』

普段の日常が特別な日常に変化していく心を彩る物語 目次 1章 「空」 2章 「観葉植物」 3章−1 「川合」 3章−2 「川合」 4章−1 「向日葵」 4章−2 「向日葵」 5章−1 「夕暮れ」 5章−2 「夕暮れ」 6章−1 「勿忘草」 6章−2 「勿忘草」 7章−1 「クリスマス」 最終章−2 僕は青彩のお母さんにも相談をしながら土日の休日や長期休みを利用して地元に帰省しては青彩がいる病院に顔を出していた。苦しんでいる青彩に会うときは僕も苦しかった。でも、笑ってる青

第一話 『青春 【前編】」〜青彩編〜

「この世界を彩るもの」を【佐々木 青彩】の視点から描いていきます。 この「青彩編」の作品だけ見ても物語は楽しめます。もしよければ、前作もご覧ください。 前作 「この世界を彩るもの」 1章−1 春風が木々を揺らし心地よい気分にさせてくれる。照りつける太陽は優しく私たちを見守ってくれる。家から歩いて5分もすれば登り坂で、道の脇には太陽を反射して綺麗に光る小川が流れている。 私は、自然の中で育ち、自然とともに成長をしていった。でも、私の身体は弱かった。小さな頃から喘息で夜