忘れたい相手は忘れようとしない方がいい_2021/02/09

[台本草案]

元カレ元カノを忘れたくても忘れられない
そんな話をよく耳にする
もう終わった恋を引きずって
前へ進めないから
一日でも早く忘れられないだろうかと
恋だの愛だのいうのは結局のところ呪いだ
それも自分が自分にかけたものだから
それを解くのは自分しかいない
けれど解こうとすればするほど
呪いは複雑に絡まり解けない
DVをされても愛するように
酷い親でも愛しているように
つまるところそれはもう
忘れるとか
そういう問題ではないのだ
忘れられることではないのだ

けれど

忘れることは出来ずとも
慣れさせることはできると思う
呪いと付き合っていくことは
できると思う
その為には忘れようとすることと
全く反対方向のアプローチが
だから有効なのではないかという
ぼくからの提案である
どうせ忘れられないのなら
逆にしよう

思い出せばいい

交わした会話や表情
香りや仕草
一緒に食べた物や飲んだ物
一緒に行った場所や将来のこと
相手の笑顔も涙も全部思い出す

一つ思い出すごとに心臓が痛くなる
もしかしたら思い出したことを
もしかしたら思い出そのものを
後悔するかもしれないけれど
どれだけ辛くて苦しくても
否定してはいけない
無い方が良いなどと思ってはいけない
いっぺんに思い出すと壊れてしまうから
少しずつ少しずつ

泣いてもいけない
泣くと誰かを頼りたくなるから
悲しみの勘違いから生まれる負の連鎖は
また新しい負の連鎖を生むだけだ
だから苦しみに慣れるまで
呪いと付き合っていけたと思えるその日まで
あるいは呪いそのものを忘れてしまえるような
そんな日まで

涙は
流れた理由がわからなくなってから
ふと静かに流せばいい
その涙は例えるならば
カサブタが剥がれ落ちた音だ。

傷口を舐め合っているだけでは
傷口を互いに擦りあっていては
痛みは分かち合えても
生傷は治らず残り続ける
痛いけれど辛いけれど
傷口は適度に消毒しながら
あとは自身の回復力に委ねるが良い
時間はかかるけれどしかし
傷口から目を逸らさずに
傷口と向き合ったならば
あとは時間が解決してくれる

傷口はやがてカサブタになって固まり
いつか剥がれ落ちる
痛いからって途中でカサブタを触ってはいけない
また傷口を広げるループに戻るだけだからだ


時間が解決してくれる

ただし

時間が解決できる状態にしている場合のみ


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1,254字
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