ドブから拾った旋律_2021/02/07

今日一日をドブに捨てる。
そう決めて動いた今日のスケジュールはこんな感じだった。

朝一、書店員のはなさんが動画で紹介もしていて、買っていたのに読んでいなかった「葬送のフリーレン」一巻を読んで見事ハマる。


「葬送のフリーレン」

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世界を救い終わった勇者パーティーのその後を、エルフであり長寿の魔法使いである主人公、フリーレンの視点から描いた漫画。長寿ゆえの時間感覚、長寿ゆえの関わった人間への後悔、長寿ゆえに見ることのできたその後の世界。本来見ることの叶わない、終わった物語のその後を見ることのできる名作だった。現在、とりあえず書店に置いてあった三巻まで買っている。これから読む。ちな一巻の段階でもう泣いた。


それから喫茶店で朝ごはんを食べながら、こちらも買っていてまだ読めていなかった漫画「シャドーハウス」をとりあえず三巻まで一気読み。


シャドーハウス

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主人が謎の煤に覆われた姿であり、メイドが主人の代わりの「顔」になっているという異色の作品。主人とメイドの日常的な姿を描きながらも、主人「達」の煤の姿と、「精巧な人形」とされている人間のメイド達の謎に徐々に迫っていく謎大き作品。自分を証明するものとは何か、名前とは何か、存在意義とは何か。明るいメイドの主人公を通しながら、深いテーマに迫っていく本作。朝から号泣した。


その後本屋さんに立ち寄り(ここでフリーレンを追加で買った)、中原中也の詩集と寺山修司の「ポケットに名言を」という本を買った。これらは、まだどちらもペラペラとしか見ていない。これから読んでいく。

そうこうしているうちに映画2本連続の時間。


夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者

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妖の見える高校生、夏目を主人公に妖達との交流を描く本作。今回の映画では「石起こし」と「怪しき来訪者」の二作品が一つの映画に入っている形だった。それぞれのテーマとしては、<弱くても、任されたものに応えたい想い>と、<友との差が開いても友でいられるか>というところがテーマになっていた。妖という時間感覚のバグった登場人物達の長きに渡る想いの物語という点においては、葬送のフリーレンと近しい部分がある。映画館で静かに泣いた。


三角窓の外側は夜

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幽霊が見える男と、幽霊が祓える男の探偵バディで「呪い」をテーマに怪事件に挑む映画。正直、感想は「平手ちゃん可愛い」くらいしかなかった。原作は恐らく漫画っぽいのだが、映画だけ見た感じ設定の甘さと感情移入の追い付かなさで完全に置いてけぼりをくらった。原作が悪いというよりは、映画サイズにする限界があった感じがする。たぶん。あと、心霊的なシーンのチープさがAnotherの実写映画を思い出した。


そして帰宅後には待望の「地獄楽」最新刊を読んだ。


地獄楽

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複数組の罪人と見張り役である処刑人が「不老不死」の秘薬を求め、誰も生きて帰らない謎の孤島で無罪放免をかけて戦う時代バトルアクション漫画。お家とは何か、記憶とは何か、罪人とは何か。罪人と幕府の役人という異色コンビの中で、互いを知り、支え合い、互いの正義や生き方を問い直す本作。本作全体を通して、罪人も役人も「過去とどう向き合うか、今を変えるのか」ということに登場キャラクターそれぞれがそれぞれの形で向き合っていく。めたんこ泣いたあ。

また今日の移動中は、ずっとスマホで音楽を聞いて(それも普段聞かないジャンル)、極力SNSを触らないようにした。食事をする場所さえも、普段行かない場所を選んだ。吸収することに全てをかけた一日にした。

ガソリンが無ければエンジンがかかるはずもなかった。
いくらクラッチ操作を練習したとて。
車が動きようはずもなかった。

ぼくは動画で物語を書く人である以前に。

ただの、物語を読む人だったのを思い出した。

読むと書きたくなり、書くと読みたくなる。

ぼくにとってそれは、ほとんど食事だった。


そしてもう一つ、物語摂取をしたことで気がついたことがある。
ここからが、今日の本題だ。

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