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【漢法いろは塾】9月18日(日・第三)の定例会に参加してきました #5

こんにちは。東です。

ちょっと時差がありますが、奇数月の第三日曜日に開催の漢法いろは塾定例会に参加してきました。

▼いろは塾は私の所属学会です。

今回もいい内容でした。簡単にご紹介します。


第一部 元会長 森山眞理子先生の漢方講義録

森山先生は、江戸時代の漢方家である吉益東洞の流れをくむ、古方派の荒木正胤先生に弟子入りしました。

▼荒木正胤先生の著書


▼論文

調べていたら出てきました。こんな論文があるのですね。あとでじっくり読もう。No.23。他の先生方もいらっしゃるのでしょうか。


▼荒木正胤先生の弟子の漢方薬局

うわぁ。文京区本郷は、当院のすぐそこですね。

学術面では、高島堂薬局の師匠にあたる故荒木 正胤先生の講義録を作成するなど、古い伝統を保存、復興する活動を続けています。

引用:高島堂薬局

議事録、見てみたいですね。


今回の講義では、漢方薬の猪苓湯について学びました。

専門的な内容にはなりますが、陽明病と少陰病という相対する病態において運用されるのはなぜだろうという事が問いの一つ。もう一つは、同じ水毒を処方対象とした薬でありながら、運用方法が異なる五苓散との比較。

ポイントは阿膠という動物の皮の間にあるコラーゲン質。要はゼラチン質のところ。

阿膠がキードラッグのようですね。

森山先生も、様々な先達古方派の先生方の論説を引用しつつ、最後に中医学でまとめる。このような作法に見えましたね。古方派の先生方のソリッドなポイントの捕まえ方や眼の付け所が、中医学ではどのように整理されたか、というようなことなのでしょうか。

漢方についてはまだまだ勉強中。あと5年くらいすると少しなじんでくるかもしれませんね。


第二部 伊藤瑞凰先生の古典講釈読み聞かせ

10年前はまったく意味が解らなかった内容でしたが、今では味わいながら『あ~、そういう風に表現したんだ』とか『その表現方法、ニクイ』とか、古典や当時の伊藤瑞凰先生に心のコメントが出てくるようになりました。


次回は、
11月20日(日)13:30~17:00 @内海会議室です。

現在、漢法いろは塾では伊藤瑞凰先生の東洋医学観を学びたい鍼灸師の先生を募っています。
東洋医学的な鍼灸臨床を行う上で一度、東洋医学の原典である『黄帝内経素問』に触れてみたいと感じている方。伊藤瑞凰先生の名前は聞いたけどどこで勉強したらよいかわからないという方。
伊藤瑞凰先生の臨床実践から紐解く古典解釈を通じて、明日から使える東洋医学的な思考過程・治療例を学ぶことができます。
まずは、聴講生として参加できますので、一度ご参加してみてください。事前予約なし。当日、内海会議室までいらしてみてください。

▼漢法いろは塾と内海会議室へのアクセス


何事も、しばらくやってみることが重要。いろは塾も、じっくりやっていきますよ。ご興味のある方はご連絡ください。



今回も読んで頂きありがとうございます。ISSEIDO noteでは、東洋医学に関わる「一齊堂の活動」や「研修の記録」を書いています。どんな人と会い、どんな体験をし、そこで何を感じたかを共有しています。臨床・教育・研究・開発・開拓をするなかで感じた発見など、個人的な話もあります。

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