【漢法いろは塾】講師連絡会に参加したことで感じたことを何回かに分けて #1/1 

東豪です。2013年あたりから聴講生として参加している「漢法いろは塾(以下、いろは塾)」という小規模でゆるやかな東洋医学の勉強会があります。


僕が2019年に大学院を卒業して、僅かながら専門学校で講師業を始めたこともあり、いろは塾から講師のお話しを頂きました。


そんな関係で今回、来年度(2021年度)の年間予定について話し合う講師連絡会に参加させて頂けることになったのだ……その中で、まず筆頭に感じたことは


「“ベテラン”と呼ばれるようになれるほど長い時間を、鍼灸の先生として活躍してきた」先生方の話は、ダイレクトで深い…。今日は、そんな話を数回に分けてお話したいと思います……。


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漢法いろは塾の発足

いろは塾の前身は、我々の共通の師匠あるいは私淑している漢法救真堂鍼灸療院院主ならびに東洋鍼灸専門学校の講師として47年間活躍した伊藤瑞凰(いとうずいおう)先生(以下、伊藤先生)が発足した「伯凰会(はくおうかい)」である。


伯凰会では、伊藤先生を始めとしたバリバリの鍼灸の臨床家の先生方が、東洋医学に基づいた鍼灸実践を“臨床面”と“学術面”から、まだ何も分からない学生ではなく、現役鍼灸師に教えていた熱気ある会である。


伯凰会で学ばれた先生方の中には、現在「青鳳会(せいほうかい)」会長を務め、孔鍼閣鍼灸院院主並びに東洋鍼灸専門学校の実技講師をされている斉藤鳳観(さいとうほうかん)先生がいる。


青鳳会は、伯凰会の臨床面すなわち“鍼灸の臨床効果を伝える”ということを受け継いで発足した。


一方で、伯凰会の学術面すなわち“伊藤先生の古典読解”を受け継いで、漢方みづ院主の森山眞理子(もりやままりこ)先生を会長に、漢法いろは塾は発足した。


僕は伊藤先生の最後の弟子であるが、伯凰会には参加していない。僕が鍼灸専門学校1年生の時点で、伊藤先生は東洋鍼灸専門学校の講師を退任されて2年目でしたし、すでに青鳳会といろは塾に分かれていた。


専門学校1年生の僕は、浅草公会堂で行われていた青鳳会といろは塾が合同で開催していた、伊藤先生の第2回目の講演会に受講生として参加した。


右も左も分からない鍼灸学校の1年生が、その講演会に参加してどうなったか……。それはまた別の機会に…笑


漢法いろは塾の活動

僕の知る限り、伯凰会は少なくとも20~30年以上前に存在していた会です。いろは塾は、その時に講義していた伊藤先生の古典講義の内容をテープ起こしをすることで、古典の勉強をすると同時に、伊藤先生のアーカイブ(保存記録)として残している。


伊藤先生の“特異さ”やいろは塾の活動の“貴さ”を話すのはまた別の機会に譲るとして。


要は、伯凰会当時の伊藤先生と2020年の伊藤先生の間には、少なくとも20~30年の臨床経験の開きがあり、両者の鍼灸観がイコールとは思わない。


しかしながら、難解な古代東洋医学の古典を「臨床経験というカギ」によって紐解いてきた軌跡と、伊藤先生の鍼灸観に触れることができる唯一の勉強会で、私にとってはとても大切な会である。


今日はここまでです。


読了感謝。



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