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ご依頼のミニハット。

(作品写真あります)

何度かトークでお伝えしていた、依頼のミニハット製作の全貌。


実店舗販売を開始してから、おかげさまで問い合わせも多くなり、完売作品の再販希望もたくさんいただきました。感謝感激。
…ですが、普段の仕事も急激に忙しくなってしまい、WEB SHOPに置く作品の製作もできない状態なので、すべてにお応えすることができないだろうと再販希望を一旦休止させてもらってます。

「世界にひとつだけの物」として大事に使ってもらいたいので、同じものを量産したくないし、できないものもあるし、私の作品にその必要はないだろうということ。製作に追われて辛くなり、モチベーションが下がることで質まで下げたくない。
…ちょっと厳しく、そう考えて。

申し訳ないな…とお断りのお返事を送り続ける中、1通の問い合わせが入りました。

「ミニハットどうしても使いたいので、再販していただけませんか?」という内容なんですが、ちょっと心をグラつかせる言葉が添えてありました。

「結婚式でドレスに合わせたいんです」

茶色のドレスをお召しになるご予定だそうで、思い描いていた雰囲気にピッタリだとか。

もの凄く考えたんですが、幸せの場に使っていただける幸せ、これは受ける
べきではないかと。
ちょっと時間がかかるということをご了承いただき、お受けすることにしたんです。

ところが、茶色のハットがいつもの仕入れ先から消えていて入荷予定なし。
他でもイメージに合う茶色が見つからない。
ご希望の物と若干違うデザインになることは了承されてるんですが、それにしても使いたいパーツまでも手に入らない。
材料が揃うまでに結構時間かかってしまいました。

で、痛恨のミス。
ドレスの色や素材、お考えの雰囲気などの ”詳細” を聞いてなかった。
「茶色のドレス。思っている雰囲気と作品が合っている」そう聞いてはいましたが、それだけではダメなんですよね。
実際ドレスは「茶色」一色ではなく「茶色とベージュ」だったんです。
それだけでも全然違ってきます。

実際できたのが先日もお見せしてますが、これ↓

想像していたものと少しかけ離れてしまったようで、申し訳なさそうにご指摘いただきました。
うわーそれは私のミスだわー;と、お直しすることを報告。

頭の中でイメージし直し、合わないものを外して交換ではなく、一からやり直しにしました。手に入らないパーツもありますので、再使用するためバラバラに解体して。なのでコレは写真の中だけ、です。

完成後は確認に送った写真に感激していただけまして、無事に発送いたしました。諸々の対応にも喜んでいただけて安心と喜び。

肝心な結婚式は20日、今日です。
ご本人様から了承いただいたので、お式の時間はまだですが公開させていただきます。

こちらが完成品。


変わったのわかりますか?w
リボンの色を変更し、パーツを変えました。
中央のレジン時計は変更希望されてませんが、ドレスに合うよう作り変えました。本物の文字盤ではなくなってしまいましたが…。

気持ちとしてBOXに入れて簡易ラッピングでお届けしました。



花嫁に華を添えられますように。
Azulの蜘蛛の巣が幸運をキャッチして、お二人が幸せになれますように。