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イサム・ノグチ 発見の道展備忘メモ

長らく休止になっていた、イサム・ノグチ展に行ってきました。

大学生の頃よく一緒に旅行していた人たちと北海道に行った時モエレ沼公園を訪れたことがありまして、あのイサム・ノグチですか、という浅い知識だったのですが、(開会が押したことも多分にあるかと思いますが…)意外なまでの鑑賞者の多さに、彼の認知度・人気を初めて知ったのでした。


照明作品「あかり」はわかりやすく綺麗だったのですが、そのなんとなく私たちに身近な感覚を説明書きで「かろみ」と表現されていて、ん〜なるほど〜!と思いました。
和紙の奥から香ってくるようなあの灯りの美しさ、言い得て妙ですね。初めて知りました。
(ミュージアムショップで売っていた小さい灯りが案外2万円台とかだったので、引越し先が無事決まったらひとつ欲しいなーなんて…)(げんげんが好きそう)

(ちなみに、以下表題作のインスタレーションは月と太陽を表現と説明されていて、「松」担の使命感と共にカメラに収めました(スイマセン))


それから、同じく「かろみ」の話になると思うのですが、こういうレイヤーで見せる作品がfragileなのに素材独特のパワーもあって、惹きつけられました。(雲の山)

以下の作品(海の山)にはなんとなく昔六本木は21_21 DESIGN SIGHTで見た石上純也さんのシャープな作品を思い出させられたり。

こちら「秘密」という作品、ぐるぐると歩き回って見たくなる繊細な傾斜がついていて面白かったです。秘密にしているものってある角度からは丸見えだったり、そういう示唆も感じます。


あとはイサム・ノグチ氏のインタビュー映像なんかもあって、それも中々面白かったです。
印象に残ったのは、石とは地球、人は地球から生まれている、というところから石に生命を感じているのだという一連のフレーズと、「石を聴く」と表現されていたこと。
映像としてはカンカンカンカン石を削っている場面でそんなことを仰っていましたが、まさに「閑さや岩にしみ入る蝉の声」というか、彼は本当に石に染み込んだ生命の声を聴いていたのだろうと想像しました。
NYの美術館も、NYに行けた際には必ず訪れようとチェックリストに加えました!


ところで、東京都美術館実は初めてだったのですが、オランダの美術館みたいな遊び心を感じるレンガ使いでルンルンになってしまいました。

ダウンライトが天井に映る様もとってもカワイイ!


ミュージアムショップではいつも通りポストカード(VOIDのやつにしました)と、かわいすぎて思わずおいりを購入。
今週のテレワークのお供にしたいと思います。


イサム・ノグチ 発見の道展
チケットはこちらから→東京都美術館
会期は8/29(日)まで。

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