アズレンクルーズ その5 ~暗号編~
華やかなパーティーの中、一部の指揮官は戦っていた……そう、明石からの挑戦状(全国編)終了時に送られてきた暗号と……
というわけで暗号編です。どんな謎があったのか、そしてどうやって解いたのか……気になっている指揮官に向けて書きます!!あの全力の時間すべてを!!クルーズレポ最終回です!!
前回
最初から
注意:みんなあまりに苦戦しすぎたのでがっつりネタバレです!最後のメッセージは自分で打ち込む形式ですが他は全部書いてます!
暗号を解こう!下準備編
前提条件として、明石からの挑戦状(全国編)は一応自力で解きました。そんな中送られてくる追加暗号……クルーズに参加できた謎解き指揮官なので、これは解かないといけないでしょう!!ですが何が当日来るかわからないので事前準備は必要です。
そこでまず暗号文を見ます。以下の特徴があります。
最初にMMと来ているので簡単な英単語への単一変換はない
全部のアルファベットが使われているので手順を踏む暗号の可能性が高い
まぁ察しのいい人はここら辺でおそらくエニグマの暗号だと思うのではないでしょうか?アズレンユーザーでもお馴染みの暗号です。
映画もあります。プログラマーならみんな知ってる有名人が主人公です。
ここで船の上で行われるということを前提で考えました。
生放送中継とは言え船の上で行われるイベント。ネット回線がだめなことを想定して本当にエニグマかあやしい
ぱっと検索するとエニグマは説明ばかりでシーザーとかみたいにWebで使える簡単変換ツールが見つからなかった。
この時点でエニグマアプリの存在に気付いていればこんなことには……
エニグマを使ったとしても必要情報を集めるくらいだろう。
なんか毎日初期文字入れたり線つなぐんでしょ?大雑把に知ってる。イミテーション・ゲームでも有名になったしね!!
オフライン前提ならクルーズ内で完結する情報を出すはず。
むしろ情報の後にちょっと面倒な変換があると困る。
回線がだめなことを想定して暗号に挑むなら以下を考慮する必要がある。
手で表を書くパターンの暗号は出てもおかしくない。
単純でも手を動かすことで時間を消費する可能性は高い。
そんなわけでぼくの事前準備は以下どちらかになりました。
今まで出た暗号解読に使ったツール+αのオフラインツールの開発
エニグマを実装して事前予習
ぼくはプログラマーなのでこの2つの選択肢で悩み、前者を選びました。理由としてはエニグマはあったとしても用意されたもののはず。(エニグマを使って答えを出して見せるのではなく、ヒントを集めてエニグマにデータを打ち込んで終了パターン。)ならば補助ツールを作ってそこにたどり着く時間を短くしたほうが良いからです。(ここで後者を選択していれば後々苦労する時間を数時間減らすことが出来たでしょう……)
そんなわけで、暗号解読補助用オフラインツールを開発し、意気揚々と船に乗りこんだ指揮官の謎解きが始まります。
ちなみにツールはこちらです。PWAという技術により一度読み込めばオフラインでも動くWebアプリです。自分用なのでデザインぐちゃぐちゃで恥ずかしいですが、指揮官が何を用意したかの参考になれば……準備はしてたんですよ……全く役に立たなかったけど……
EASY、NORMAL、HARD
基本的にはKAN-SENの名前を入れていくものでした。穴埋めさえ終われば(最悪英単語予測で)さっくり解けますが軽く内容を説明します。
EASY
ここでまさかの想定外、オンライン要素です。各県が指定されているのでそこにいた子の名前を入れていきます。英語綴りです。
船上の指揮官達はこれにお世話になったかと思います。まじかよ。がっつりネットいるじゃん。
最後にこれらの文字を肉球に従って読んでいきます。ルールとしてはオフニャは上から下に、下から上に歩いたので下向きの肉球を上から読み、上向きの肉球を下から読めば終わりです。ただしヴィシアは飛ばすのと八戸ラピアはおそらく出題ミスなのでそこらへんを無視していきます。PARTY TIMEの始まりだにゃ!!
NORMAL
クルーズに散らばるパネルのKAN-SENの名前を埋めていきます。これは想定していた謎解きです。
埋めた後はユニオンを抜きつつ(ひっかけが一人いますねw)暴れたオフニャの足跡をたどるようですが上から下に読んでいくと英単語が見えてきますね。PRESENTのためにさくっと回答なのにゃ!
HARD
ヒントがあるので関連用語を入れていきます。相方が解いていてほぼほぼノータッチなので後で解いてみようかなと思ってます。
今回も肉球の向きが重要で最上部の肉球の向きにある肉球の文字を読むという感じです。全体的に肉球はきれいな方が読みやすいので、きれいな状態のと見比べれるようにすると楽ですね。指揮官のみんな、CRUISE SHIPは楽しんでいるかにゃ?
報酬
ここまでクリアするとクリアファイルがもらえます。やったね!
ただしこれにはMETAのヒントが入っています。(見逃して部屋に置いてきてしまった。)ここからが戦いの本番だ!
META
やってまいりましたMETAです。スタッフ想定よりかなり時間がかかってしまったので、実際に何をやっていたのかとか何を考えていたのか、そして最後の解説を書いていこうと思います。
簡単な穴埋め
まずは穴埋めです。USS DD445などは検索すると一発です。オンライン要素ぉ……
その他クルーズ船のパネルから名前を取ったりします。例えば映写機マークとロイヤルマークの組み合わせはシアタールームにいたジャベリン!みたいな感じですね。
これらの名前を埋めて下の謎の記号を英単語にしていきます。例えばα6はαと6の交わるところ、JavelinのJ!とかです。
謎のアルファベット
ですが、わからないのがTMとAKとIT。ヒントもEASY見ろくらいしか……
ぼく「これなんですかね?」
相方「ITってあのIT?」
ぼく「でもInformationTechnologyだと入らないし」
相方「AK……カラシニコフ?」
ぼく「ぼくもそう思ったけど(以下略)。っていうかTM何?何もわからん」
相方「トレードマーク?」
何もわからないので作戦変更です。ここでまず傾向を考えます。今回の穴埋めは基本KAN-SEN名です。ならばKAN-SEN名に絞るべきだろうと。
次に下のヒントですが、一部は英単語が見えてきます。例えば◫はすでに確定している文字を組み合わせると「M_DD_E」になりますが、どう考えても「MIDDLE」です。
そこからε3はI、α7はLで確定とします。
こういった作業をして埋められるであろう穴を埋めた後、時間を結構溶かすことになりました。
ぼくら「まじで名前わからん」
カナカナならまだしも不慣れな英語綴りだとなかなかぱっとKAN-SEN名が出てきません。一覧もないです。
相方「英語版のWiki見ます?」
この発言を聞いて思い出しました。ちょっと前、とある事情によりすべての英語のKAN-SEN名を持ったJSONファイルを作っていたのです。しかも日本語も入ってるのでいざという時ぱっと検索可能な状態です。
そしてそれはGitHubに置いてありました。
https://raw.githubusercontent.com/azulamb/AzurLane/master/docs/components/kansen/list.json
全く意味がわからず進展もないまま時間をつぶすなら、いっそのことこれを調べるか!!
っということで自分で作ったJSONをダウンロードして目grepし始めました。まじかよ!!
正規表現検索がいい感じに使えるアプリがあればよかったのですが微妙に使えなかったりしたため人力です。具体的にはAKのところは5文字目にIがあるKAN-SEN名を探すとかです。(普段アプリをあんまり使わないのでこういう時に使えるツールに詳しくないのが仇に……)
こんなことなら古いけど小型のノートPC持ってくればよかった!!!!プログラム書けば一発なのに!!ちくしょう!!!!後やっぱスマートフォンでこういう文字列処理はつらい!!
ということでここからは候補になるKAN-SEN名を出しそれを検証してもらうということが始まりました。
力技成功例その1
L……t……Littele Bel?(ベルちゃんの英語綴り)ぎりぎりLittle Helenaは入るな?……いや、Littorioか!パネルあったし多分正解では?
力技成功例その2
指揮官「このヒント多分RINGだと思うのでここNだと思うんですよね」
ぼく「それだと……Nで始まって5文字目がIは……あ、能代がいますね。パネルにもなってるので多分正解だと思います。」
なんとなく気付いた方もいると思いますが、実はこの時点でかなり「正解の思考」をしています。しているのですがあまりにも長時間悩み続けたため完全に頭パンクしていて本人はそのことに気付いていません。本人たちは残った穴埋めはパネルになった子しかいないことに気付いていないのです。そんな大事な事に気づかないまま頑張って検証していました……。
最後の一人がわからない(今の2人もあってるか不明)
とりあえず能代とリットリオまで来たものの残り一人がわからない……そもそも能代とリットリオがあってるかもわからない……もしPから始まるなら……プリンス・オブ・ウェールズとかか?みたいに最後の力技をやっていました。
そんな夜中、スタッフさんがちょっとヒントをくれました。
相方「このTMとかAKってなんですか?」
スタッフ「富山とか秋田とか」
ん?
AK=秋田=能代?
おいいいいいいいい!?!?!?!???せめてTR=Theater Roomとかクルーズの中で完結させてよ!!!実はめっちゃ施設名とか調べてたよ!!!IT何?岩手?まじ?ふぁっ!?!?!?!っていうか能代とリットリオあってる!!まじか!!よっしゃ!!残り一人もわかった!!
ということでどうしてもわからなかった最後の穴埋め終わりました。ここからが本番です。
そしてエニグマへ
ゴールにはエニグマのアプリがありました。ここにヒントからデータを入れていきます。
ヒントの記号は英単語となります。そうすると報酬でもらったクリアファイルの裏にある文章が読めます。
解読されたヒントは以下です。
REFLECTOR TYPE C
LEFT ROTOR TYPE 5 RING S POSITION E
MIDDLE ROTOR TYPE 1 RING R POSITION GRAY = White + Black = C + 5 → シーザーでH
RIGHT ROTOR TYPE 3 RING E POSITION S
PLUGBOARD PARIS PINK GREEN PINK = RED + WHITE = S と C のペア
GREEN = BLUE + YELLOW = E と R のペア
ただこのヒントにトラブルがありました。
ぼく「プラグボードが白と緑……白は単一だからペアなら緑をそのまま入れるとCとEとRになって3文字になっちゃう……もう一段変換がいる……」
ぼく「……ここは一捻りあって灰色と同じくシーザー暗号が使われているとすると、Eは16進数の14だから+14ずらすがはみ出るのでそこはAから初めて……F!だからCとFのペアだ!!!」
スタッフ「考え過ぎだね。あとこれ白じゃなくてピンクね。」
は?ピンク?
写真も白と比較しながら見るとピンクですが、クルーズ内は白い照明ではないためか完全に色がわかりませんでした……。ピンクならPairsで確かにピンクと緑で複数ペア作れるから深読みしなくてよかったのに……。
ここまで揃ったので暗号が気になる人はアプリをダウンロードしてください。エニグマで調べると出てくると思います。
まずはヒントを元に設定を入力しましょう。
Reflector
C
Roter
左から5,1,3→V、Ⅰ、Ⅲ
Ring
左からS、R、E
Plugboard
SとC、EとRを順番に押して2ペア作る
トップのアルファベット3つの位置
左からE、H、S
さぁ、いよいよです。最後にキーボードに明石からの暗号を入力していきましょう!
MMFTE ROMNK RGLHE ADKAC
XZQVX BXGGI LYJKX REFHQ
XSTNH UMIWT NOJZQ ISMQM
APGMS VMHJL XO
答えは自分で入力して確かめてね!!(打ち間違えると大変だから気をつけてください。以下アプリはキー配列もドイツ式のようです。)
ちなみにクリアした時にもらったのがこの明石のコインです。今回一番の宝物です。大事にします!!
ちなみに時間や人数についてです。
開始時間
14時開始
イベント開始時に一番乗りで問題入手
終了時間
0時半終了
途中遊んだのはカードゲームくらいでそれ以外を暗号に費やした
この時点で8人(最後3人で入力したのでその前に5人)
3時頃に15人くらいとかいう話があったり……
延長で受け付けてたみたいなので実際にはもう少しいるはず
一応1回目の入力は生放送前でその時点で0人、2回目は生放送後だったのでおそらくその休憩時間とかそこら辺で入力に行った人が最速かな?と思われます。
一緒に解いてくれた方々へ、本当にありがとうございました!!
感想
さて、今回の感想です。
まずは完全に読みを外したというか、ちゃんと核心に何度も触れている(エニグマ、パネルのKAN-SENが出ている……etc)のにニアミス起こして悲惨なことになっていました。また、もしここでエニグマに絞って予習の実装をしていればエニグマ内で使われる単語をすべて把握していたため、おそらくある程度穴埋めした後ヒントを確定させて逆に上の穴を埋めきることで、数時間早く解けたかなと思います。(プラグボードとか知ってたけど記憶が曖昧で、えっと……何だっけエニグマにあるボード……まぁいい次!とかなってました。検索しろ。)そうでなくとも前日エニグマの資料をちょこっと見た時にもう少し予習をしておけば……。
後下準備全く役に立ってないのに別件の実装のサブ素材が役に立つとか結局力技になったりとかもう完全敗北です……。っていうか全国編のデータを整形してローカルに持ってた方が数倍役に立ちましたね!
総合すると下準備頑張ったのに詰めが甘くて く゛や゛し゛い゛っ!!!
また最後のピンクはまじでこれは想定外というか、みんなあそこで引っかかってたようなのでこれはちょっとしたトラブルでしたね。照明の色と印刷具合が……(明るいところで見てもパッと見白に見えちゃうので厳しかったですね。白と比較すればわかるけど。)
大体謎解きはそんな感じでした。出題者の方に言うことがあるとすれば「お疲れ様でした!やっぱエニグマでしたね!でもヒントは全部オフラインクルーズで揃えられるものにしてほしかったです!!」に尽きるかと思います。多分それなら早い人は30分で解けたと思います。(ぼくらは穴埋めに時間の9割使っているはず。)
暗号の穴埋めに手間取った関係上、いくつかのイベントや指揮官たちとの交流があまり出来ずそこだけはちょっと残念でした。
そんなわけで明石からの挑戦状、全国編からクルーズ編まで暗号解読を全力で頑張りました!楽しかったです!謎解きしていた指揮官の皆様!出題者やスタッフの方々!本当にお疲れさまでした!
そしてアズールレーン5周年おめでとうございます!とうとう七五三の真ん中まで来ましたね!このまま6,7年と続いていくことを願っています。これからもよろしくお願いします!!