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世一の随想シリーズ・好日・一夕・起抜

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気付いたこと、お伝えしたいこと、感じたこと、日常の出来事 そしてお祝い、お詫び、感謝…… 森羅万象についてのページです。 "世一"と呼びすてにしてチョウダイ ! !
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#夢殿

随想起抜 漂泊の画家 不染鉄 展 ~理想郷を求めて~奈良県立美術館 Vol 2

続・わたしだけの夢殿・夢殿『秋涙』完全版 差し込み原稿一部紹介 あのなぁ~お空から突き出された葛切りはんのような雨がありますやろ。あれはな全部仏はんなんですわ。きっと。 黒豆はんをふやかしたお水みたいて云いましたけどな……ちゃいますねん。 凡てが銀絹ですねん。画面いっぱいに塗り上げられた鼠色はな、数多の銀糸、銀ですねん。暁鼠(あかつきねず)、牡丹鼠(ぼたんねず)、藤鼠(ふじねず)、桔梗鼠(ききょうねず)、白鼠、銀鼠、絹鼠…… これな、全部「銀」ですねん。鉄さんなぁ、ほそぉい

随想一夕『わたしだけの夢殿』漂泊の画家 不染鉄 展 ~理想郷を求めて~奈良県立美術館

随想一夕『わたしだけの夢殿』漂泊の画家 不染鉄 展 ~理想郷を求めて~奈良県立美術館 2月27日の大阪は冷たい風が吹きすさぶ中、朝から霙まじりの雨が横から吹き付けるという重たい天気。それでも所々みせる雲の切れ間からは、柔らかな陽射しも顔を覗かせていた。それは夢殿にみる南の空の雲を割り、横一条の輝きを齎した様にすら思えたものだった。生憎、膵臓の痛みが引かず背中から鳩尾にかけて痛みが走っていたことから余程延期しようかとも考えたのだが、この状況であればいつ何時見られなくなる~書け

随想流転 「自作の作品集=高度経済成長+土曜は半ドン+大衆演劇」

随想流転「自作の作品集=高度経済成長+土曜は半ドン+大衆演劇」  さて、エセー集『あゝ ! なんてエモーショナルないかさま師』。24時間のダウンロード数がご覧頂けるように11件も頂いた。出来過ぎの数字だろう。あのクオリティーである。ダウンロードせずに読むことも出来るからして、多分ダウンロード数は少ないものと感じていたところ、ふたを開けてみりゃ、24時間、過去イチのダウンロード数。  この数字を前にして、益々「丁寧に喜んでいただけるものを創らなくては……」イカサマではなく心か

随想好日『わたしの古道具屋が繋がった日』リライトはじまる③

風も吹くなり  雲も光るなり  生きている幸福は  波間の鴎の如く縹渺と漂ひ  生きている幸福は  あなたも知っている  私もよく知っている  花のいのちはみじかくて  苦しきことのみ多かれど  風も吹くなり 雲も光るなり。                   ◆ わたしとこの「古道具屋の古女将・お里」がやってくれた。最も繋がって欲しいところ、最も繋がって欲しい文人と繋がってくれた。さすが準主役級。 正直なところどの様に繋げるべきか、紡ぐべきかと思案していたのだが…… 奈

随想起抜『わたしの腿膝三年尻八年』リライトはじまる。

「ももひざ三年しり八年云うてな、後家はんになってからも腿や膝に旦那はんの温もりを思い出しながら啼く日々は三年にもおよぶそうでな、尻にあっては忘れるまでには八年もの時間を要するいうんやから、そりゃぁ寂しかったんですやろうなぁ。さっさと十八年も経ってくれたらこっちのもんなんやろけど。 割れ鍋にも綴じ蓋いうて、どんな鍋にも、たとえどうであれ蓋はあった方がいろいろ都合も宜しいんですやろうなぁ。  ほれにしても… 昔の人はえらい粋なことを云うたものでしたなぁ」            

随想好日 第三十四話『夢殿三部作マトメ編』

いつもありがとうございます。 夢殿だけを纏めておきたいと考えておりました。 小説を書く勉強に向き合い出してからその都度学ぶことが出来た夢殿。 取り敢えず、三作とエセーをひとまとめにe-pubooに綴じました。 因みにですね、先般綴じた「小説 凍裂」ですが、なんと、ダウンロード数が12件に増えておりました ! ここの皆様でしたら有り難うございます。 そのまま読めるのに、12名もダウンロードしてくれるって凄いと思う。 もう感謝です。もちろん読みに来てくれた人達にも。 これでな