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世一の閑題休ワ

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作品のためのヒントやみつけたもの、どこかで拾って来たもの、人からもらったもの、食べたり、観たり、感じたり…… 意外にも、五臓六腑に染みわたるようなものを集めた倉庫のような場所 因…
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#小説

世一、詩にパクする『お遊戯』

追記 23/08/17  云わせてもらうなら、小説らしきものを体内に内包する者が書く詩のようなものは、ここのようになるのではないだろうか。書かぬこと、捨てることが美へと通じる。  反対に詩びとが"これ"を書くと、当たり前に、こことは違うものが出来上がるはずだ。書くことが美へと通じる螺旋の階段。  わたしが本作を書き上げたときからイメージしていたのは実は「バンクシー」の画だった。バンクシーがこの物語を言葉にしたら_______。そう考えるとバンクシーは体内に小説の種を内包して

2123年4月1日みなと国立国際美術館『アートで辿る小説家"飛鳥世一"の世界観』

 御用とお急ぎでない方は一寸立ち止まって楽しんで頂ければ良いでしょう。座って半畳寝て一畳。こんなもの、この程度の者でございます。嗤って頂けたり楽しんで頂けたり考え込んで頂けたり~はたまたムカついて頂くことも結構でしょう。ただ、たった一人だけでも次の原稿であり作品に足を運んでいただける切っ掛けとなればそれで良いのです。 自らをネタに書いたものにおいては、読者は気に食わなければ読まねば良いだけ。上質、良質と感じられないものからは距離を置くべきなのです。  それが幸せの近道であり、

拝啓 間 学さま サブイボです。鳥肌ものです。

ここでの紹介先へお運び頂けている皆様には心より厚く御礼申し上げます。 わたしが紹介させて頂いているクリエーターさんたちも、皆さん同様に素敵な人達ばかりです。どうか、丁寧に可愛がってさし上げてくださいますよう。世一  拝 拝啓 間 学 さま  今日まで、あしかけ三日ほど我慢しました。あまり執こくわたしがここで書くことはお邪魔になると考え、断腸の思いを抱えつつ、ひとりで「ニヒニヒ」する日々でした。  なんて楽しいのでしょう。何というセンス。  けして褒め〇しのつもりはありません

文藝春秋『鈴木涼美』にヌマる。二冊目はギフテッド

はいはぁい🎵本日到着ぅ~ 嬉しいなぁ。何で本が到着するだけでこんなに嬉しいのでしょうか~ 感動するわぁ。気持ちが悪いことも忘れちゃうのだわ。さて、読みましょねぇ。 だいたいね、ハマると数冊ぐらいは読む。どんなものでもヌマるとそればかりを集中的に読む。今回、手にしたグレイスレスの雰囲気がどうにも違う気がしている。本来、鈴木氏が持つエネルギーはもっとガソリンに近いものなのではないだろうか_________。勝手にそう思い込んでいる。  きっとこのギフテッドあたりでそれを見せてく

新作・小説『Persona(仮面)』あらすじ

西日本の地方都市。人口から云えば日本では三番目の都市に住む男の元に、ある日封書が届いた。仰々しいその封書は書き留めで届けられた。身に覚えのない裁判所からの封書は法治国家における義務を果たすようにとでもいうように、定められた日の出頭を男に命じてきた。慇懃ではあるものの否応無しの体である。 健全な成人男女からの抽選割合、概ね7000人に一人だったと記憶する。こういうのは引きが強い。原理原則、"前もち"が選ばれることは無いとのことであり、ホッとした記憶はある(爆)  またね、とん

詩編 『もう一つの夢殿』

人は泣きて生まれ落ちる 一生のうちに何度泣くかを告げられぬまま 知らされぬままに 潮満ちて人は笑うことをおぼえる 一生のうちに何度笑うかを告げられぬまま 知らされぬままに。 いつしか泣くことは、哭くことを選び 笑うことは嗤うことを選ぶ それぞれの夢殿を前に人 はたと気つく 何度泣けただろう 何度笑えたのか 哭いた数は九十九に及び 嗤た数は数知れず 生ける間に開けておくは 吾夢殿の扉であった と痴れば芳し          世一  さてまた随分と埃くさいものを