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【Pauper】拷問生活

きっかけ

墓地をリソースとして戦うミッドレンジのビートダウン / ロックデッキである 拷問生活/Tortured Existence デッキ。Pauper 黎明期から多数のデッキが作られてきていますが、カルドハイムで多色化しやすくなりどんな可能性があるのかを整理したく、改めて自分なりにまとめてみることにしました。

先人の素晴らしい記事へのリンクもこちらに貼っておきます。

M:tG Pauperのデッキ構築を考える(環境の変化と《拷問生活》)
https://note.com/ita_nabe/n/nf7f81c92147e#ZUr3m

基本パーツ(57枚)

自分が長らく触ってきているのは黒緑系列の拷問生活デッキなので、それ以上に多色化する前に、ベースとなるカード群をまとめておきます。

クリーチャー(26枚)

桜族の長老/Sakura-Tribe Elder
煙霧吐き/Fume Spitter
ゴルガリの茶鱗/Golgari Brownscale
墓所のネズミ/Crypt Rats
3 墓を掻き回すもの/Grave Scrabbler
サルーフの群友/Sarulf's Packmate
2 胞子カエル/Spore Frog
2 臭い草のインプ/Stinkweed Imp
1 フェアリーの忌み者/Faerie Macabre(墓地対策)
1 暗影の蜘蛛/Penumbra Spider(飛行対策)
1 肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder(布告系除去)
1 耕すツリーフォーク/Tilling Treefolk(カード枚数の確保)

拷問生活デッキでは以下の役割を持つカードが重宝されます。

・自分で墓地に行ける
・墓地を肥やすことができる

その上で墓地が肥えた後の選択肢をどこまで確保するかがポイントになり、概ねそうしたカードは1枚積みされる傾向にあります。
耕すツリーフォーク/Tilling Treefolk は多色化することで、サイクリングランドを採用しづらくなっているので、基本パーツからは外しても良いかもしれません。サルーフの群友/Sarulf's Packmate はサイズが手ごろでドローも稼げるため、サイズ負けしやすいこのデッキにとって非常に使いやすく 2 枚積んであります。フェアリーの忌み者/Faerie Macabre はサイドボードのみに置くケースも少なくないですが、選択肢を残すという視点で、個人的にはメインに1枚積んでおきたいと考えています。その分、置物対策が疎かになっています。

スペル(8枚)
4 神々との融和/Commune with the Gods
拷問生活/Tortured Existence

いずれも黒緑拷問生活デッキの基盤となるカードです。

土地(23枚)
冠雪の沼/Snow-Covered Swamp
冠雪の森/Snow-Covered Forest
1 (多色化する先の基本土地)
森林の地割れ/Woodland Chasm 
2 (多色化する先の氷雪2色土地:黒がらみ)
1 (多色化する先の氷雪2色土地:緑がらみ)
灰のやせ地/Ash Barrens
進化する未開地/Evolving Wilds

3色目にアクセスする手段が多いので、桜族の長老/Sakura-Tribe Elder を意識して、アンタップインの土地を少し多めに確保してあります。

追加パーツ(3枚)

基本パーツが多いので、追加できるカードがそれほどないのですが、基本パーツで出来ないことを補完できる構成にしていきたいところです。

できないこと
拷問生活/Tortured Existence は 4 枚しかない
・勝ち手段
・サイズの大きな生物破壊
・置物破壊

この基本パーツの構成は 拷問生活/Tortured Existence に強く依存しているので、追加のドロー手段などを用いてなるべく早く場に出したいところです。また基本パーツの中には明確な勝ち手段を積んでいないので、これを追加パーツの中で補うことが望まれます。

アブザン(白)
オーラ術師/Auramancer で墓地から 拷問生活/Tortured Existence を拾ってくる構成がメジャーですね。軍旗の旗手/Standard Bearer もサイドボードから活躍できます。最近のカードでこのデッキにあいそうなカードはそれほどない印象ではあります。最近の 5-0 リストが以下にありますのでこちらも参照ください。

PAUPER LEAGUE Standings on January 20, 2021
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-league-2021-01-20

ジャンド(赤)
信仰無き物あさり/Faithless Looting を追加できるのが一番のメリットですね。サイド後に定番カードにアクセスできる安定感もあります。間に合わせの砲弾/Makeshift Munitions はこのデッキと相性の良いカードで、能動的にクリーチャーをいけにえに捧げつつ、勝ち手段にもなります。またソフトロック要素として 土喰い豚/Petravark を追加する方法もあります。

スゥルタイ(青)
多元宇宙の警告/Behold the Multiverse のような質の高いドローや、マナが厳しいという大きな問題点がありますが、拷問生活を直接サーチできる 目くらましの呪文/Dizzy Spell を使えます。pauper 定番の 熟考漂い/Mulldrifter も相性は良いですが、サルーフの群友/Sarulf's Packmate に立場を譲った感もあります。

ゴルガリ(色を足さない)
色を足さないという選択肢も十分にあります。枝細工下げの古老/Wickerbough Elder や 苛性イモムシ/Caustic Caterpillar といった置物破壊や、思考抜きの魔女/Thoughtpicker Witch土地守/Groundskeeperカラスの罪/Raven's Crime によるソフトロックを勝ち筋として積むこともできます。

デッキリスト

今回はジャンドの形でデッキリストをまとめることにしました。

クリーチャー(26枚)
4 桜族の長老/Sakura-Tribe Elder
3 煙霧吐き/Fume Spitter
3 ゴルガリの茶鱗/Golgari Brownscale
3 墓所のネズミ/Crypt Rats
3 墓を掻き回すもの/Grave Scrabbler
2 サルーフの群友/Sarulf's Packmate
2 胞子カエル/Spore Frog
2 臭い草のインプ/Stinkweed Imp
1 フェアリーの忌み者/Faerie Macabre
1 暗影の蜘蛛/Penumbra Spider
1 肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder
1 耕すツリーフォーク/Tilling Treefolk

スペル(11枚)
4 神々との融和/Commune with the Gods
4 拷問生活/Tortured Existence
2 信仰無き物あさり/Faithless Looting
1 間に合わせの砲弾/Makeshift Munitions

土地(23枚)
6 冠雪の沼/Snow-Covered Swamp
4 冠雪の森/Snow-Covered Forest
1 冠雪の山/Snow-Covered Mountain
4 森林の地割れ/Woodland Chasm 
2 硫黄のぬかるみ/Sulfurous Mire
1 高地の森/Highland Forest
4 灰のやせ地/Ash Barrens
1 進化する未開地/Evolving Wilds

サイドボード
3 赤霊破/Red Elemental Blast
2 枝細工下げの古老/Wickerbough Elder
2 骨までの齧りつき/Gnaw to the Bone
1 フェアリーの忌み者/Faerie Macabre
1 暗影の蜘蛛/Penumbra Spider
1 肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder
1 胞子カエル/Spore Frog
1 カラスの罪/Raven's Crime
1 土喰い豚/Petravark
1 思考抜きの魔女/Thoughtpicker Witch
1 サルーフの群友/Sarulf's Packmate

多色化が進み ボジューカの沼/Bojuka Bog を入れづらくなっているので、サイドボード後に特化した形で戦えるようなイメージで構成しました。

まとめ

カードプールが増えるほどに顕著に選択肢が増えるデッキでもあるので、これからも定期的に眺めていきたいなと思います。他にもこんなカードがあるよという情報をお持ちの方は、ぜひ Twitter までお願いします。

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