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【PiEDH】創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation

きっかけ

パイオニア環境をベースにした EDH にお誘いいただきました。
これまで 5-6 レベルの 創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation を使った上陸ミッドレンジを組んできましたが、このフォーマットの方が親和性が高いのではないかと感じリストにまとめて遊んでみることにしました。

デッキリスト

コンセプト

パイオニア環境にある オムナス・ランプ をベースとしたデッキです。何らかの手段により土地を1ターンに複数回戦場に出し、上陸能力を誘発させて多彩なアドバンテージを稼ぎ物量で押し切ります。発生の根本原理/Genesis Ultimatum などのパーマネントを踏み倒して出すカードや、僻境への脱出/Escape to the Wilds がキーカードです。パイオニアの範囲で同じような役割を果たせるカードを中心にデッキを構成していきます。

カード選択

太字は調整を検討している枠です。

上陸

統率者である 創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation でマナ加速を狙う都合上、上陸を誘発させる機会が多くなります。関連するカードを重ねてアドバンテージを得ていきます。

死者の原野/Field of the Dead は PiEDH の定番カードであり、横並びをサイズ面で打開できる フェリダーの撤退/Felidar Retreat の能力は重宝します。ゼンディカーの乱動/Zendikar's Roil は追加のトークン生成機で 発現する浅瀬/Risen Reef とのシナジーを狙っての採用しています。
この他 水底のドルイド、タトヨヴァ/Tatyova, Benthic Druid や、怒りの座、オムナス/Omnath, Locus of Rage が候補になります。

上陸支援

上記のカードを活かすためには、継続的に上陸を誘発させる必要があります。フェッチランドを使いまわす仕組みや、土地を場に出すカードを複数採用します。2マナ以下のカードは序盤のマナ加速も兼ねています。

発現する浅瀬/Risen Reef は ゼンディカーの乱動/Zendikar's Roil との組み合わせでかなりの枚数の土地、手札、トークンを確保できます。また 風景の変容/Scapeshift は 死者の原野/Field of the Dead とのコンボでトークンを大量に展開できます。
この他の選択肢としては、エルフの開墾者/Elvish Reclaimer約束の刻/Hour of Promiseティタニアの命令/Titania's Command砕土/Harrow野生生まれのミーナとデーン/Mina and Denn, Wildborn忘却蒔き/Oblivion Sower森林の目覚め/Awaken the Woods などが候補に挙げられます。

2マナ以下のマナ加速

3ターン目にオムナスを着地させるには 16 枚程度の2マナ以下のマナ加速を積んでおきたいところです。タフネス3以上もしくは、多色を出せるカードを中心に採用します。

恒常的に制限なく多色を生み出せるマナクリーチャーは意外と少ない

枝葉族のドルイド/Leafkin Druid はエレメンタルシナジーを見込んで採用していますが、 ヤスペラの歩哨/Jaspera Sentinel と併せて他のカードとの差し替え候補です。媒介者の修練者/Channeler Initiate や イリーシアの女像樹/Ilysian Caryatid あたりが次善の候補になります。

複数のパーマネントを直接戦場に出す、またはマナ・コストを支払うことなく唱えるカード

上記のカードでマナ加速をした上で、これらのマナを踏み倒して一気にカードを展開するカードをぶつけるのがもう1つの勝ち筋です。

生態学的な理解/Ecological Appreciation は、3 ターン目 創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation を展開した後にタップインフェッチランドから出るマナを使う X=5 もしくは、ある程度展開されたタイミングの X=7 で打ちます。

X=5 の組み合わせ。茨の騎兵がやや見劣りするので、もう1枚何かを入れたい所です。
X=7 の組み合わせ。フィニッシャーとなる 7 マナ以上のカードを2枚確定で場に持ち込めます。

星界の大蛇、コーマ/Koma, Cosmos Serpent は PiEDH 屈指のフィニッシャーであり、最大の当たり枠です。
この他の選択肢としては、書かれざるものの視認/See the Unwritten があります。

1枚で 4 枚以上のカードをドロー(or 衝動的ドロー)できるカード

手札の消費が激しいデッキなので、まとめてカードを増やすことができるカードは重宝します。

収穫祭の襲撃/Storm the Festival と リシュカーの巧技/Rishkar's Expertise を意識して、ヴァラクートの探検/Valakut Exploration や スカルドの決戦/Showdown of the Skalds などの 5 マナ以下のパーマネントを優先して採用しています。
この他の選択肢として、首席議長ゼガーナ/Prime Speaker Zegana を検討しています。

その他のアドバンテージ源

上記のカードだけでは展開のむらが大きくなるため、継続的にアドバンテージを取ることができるカードを複数枚採用します。

5 マナのクリーチャーは他のカードとの噛み合いが良いので、優先しています。

ルーター系の能力ではありますが、これらのカードも便利です。
この他の選択肢として、幽体のこそ泥/Ghostly Pilferer表現の反復/Expressive Iteration晴天のスフィンクス/Sphinx of Clear Skies風の騎兵/Cavalier of Gales などがあります。

サーチ

PiEDH はサーチカードが多くはない環境ですが、相性が良いカードはいくつか存在します。

白日の下に/Bring to Light でサーチすることができる 風景の変容/Scapeshift は、 死者の原野/Field of the Dead を活用して複数のゾンビを作ることができます。上陸をテーマにするこのデッキとの親和性も高く、無理なく採用できるコンボです。黒マナが捻出できる場合には、僻境への脱出/Escape to the Wilds をサーチすることもあります。
森林の怒声吠え/Woodland Bellower は上陸を支援するカードをサーチしたり、激情の共感者/Fierce Empath と組み合わせることでフィニッシャーを調達できます。未発見の脅威/Threats Undetected は 激情の共感者/Fierce Empath と組み合わせることで 生態学的な理解/Ecological Appreciation の X=7 のパイルと同じ組み合わせを組むことができます。
破滅の終焉/Finale of Devastation は主に墓地からの再利用を考慮して採用います。もちろん X=10 はフィニッシュ手段です。

除去

なるべく複数のモードを持ったカードを中心に、EDH 定番のカードを選択しています。死者の原野/Field of the Dead への回答である 裏切りの工作員/Agent of Treachery と、盤面掌握力の高い 船砕きの怪物/Hullbreaker Horror はこのデッキの勝ち手段でもあります。

カウンター・妨害

軽量のカウンターの枚数が少ないため最小限のみ採用していますが、もう数枚足しておきたい気持ちもあり悩んでいる部分です。相手のコンボや全体除去だけを狙っていきます。

土地

対抗色フェッチランドは使えないので注意

フェッチランド はこのデッキの生命線です。ニューカペナの街角で加わった 斡旋屋一家の潜伏先/Brokers Hideout と 舞台座一家の中庭/Cabaretti Courtyard はタップインで持ってきてもフェッチできるという点で 風景の変容/Scapeshift とのかみ合わせが良いカードです。トライオームも含めて全体的にタップインが多い構成であるため、植物の聖域/Botanical Sanctum や 尖塔断の運河/Spirebluff Canal といった ファストランド を採用することも検討しています。

EDH をパイオニアで遊ぼう or パイオニア環境で で EDH を遊ぼう

PiEDH に限らず 創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation はフェッチランドに強く依存しています。またこれ以外にもパイオニア環境では禁止されているカードを採用しています。これは現在の PiEDH が「EDH をパイオニアで遊ぶ」環境であるから許されているのであり、「パイオニア環境で EDH を遊ぶ」のであれば許されませんでした。個人的にはパイオニア環境のメタゲームに沿って指定される禁止カードプールで EDH を遊ぶのは、カジュアルなレベルの EDH 環境と相互に遊ぶことができるという PiEDH の魅力が失われるのではないかと考えています。コミュニティ内での意見の推移を見守っていこうと思います。

まとめ

創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation を統率者にした PiEDH デッキを作りました。無限コンボを決めあう環境で遊ぶことが多かったので、盤面を構築して戦うことが多い PiEDH は新鮮でした。パワーレベル 5-6 のデッキとして、大事に育てていこうと思います。

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