バリバリちゃんの修了式 - 2024/03/31(日)

令和6年になってもまだ「本当の自分/仮面の自分」の二項対立を前提とした言説を見かけることがある。おいおい、まだそれ本気で言っているんですか?と、その度に眉間にしわを寄せて生きている。

どこかで明確に嘘をついている、とかでない限り、どの「自分」も「本当」だろう。

友人と爆笑している時の自分も、初対面の人といる時にアルカイックスマイルで「様子見」している時の自分も、Zoom会議でしかめ面をしている自分も、化粧を落とさず風呂に入らずキッチンで寝てしまう自分も、隣のおばあちゃんの植木の植え替えを手伝っている時の自分も、「生えて3日目なのでまだ業界の空気感が分からず右往左往する新人腕毛」のモノマネをしている自分も、娘に「いただきます」の一言の重要性を説明している自分も、カラオケでファーストドリンクが届くまでは曲を入れずにソワソワしている自分も、全部「自分だなあ」と思う。


まあそれはそうなんだけど、明らかに「よく使われる側の自分」というのはあって、それは手癖のようなものなので、なかなか自分では気づけなかったりする。

仕事中に「明らかに割引オペレーションが共有されていない様子の店 VS 会計時に『アド街を見た』の一言で押し切ろうとする客、のモノマネをしている自分」を出すわけにはいかないからね。
だいたい、「真面目で素直でがっつり頑張る自分」を出して過ごしている。


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