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運行管理者試験対策#9

◆貨物自動車運送事業法関係<運行管理者の権限・業務>

今回は、運行管理者の業務と権限について解説します。

この項目もかなり重要であり、間違いなく出題されるでしょう。

・貨物自動車運送事業法第22条(運行管理者の義務)

運行管理者は、誠実にその業務を行わなければならない。
2 一般貨物自動車運送事業者は、運行管理者に対し、第十八条第二項の国土交通省令で定める業務を行うため必要な権限を与えなければならない。
3 一般貨物自動車運送事業者は、運行管理者がその業務として行う助言を尊重しなければならず、事業用自動車の運転者その他の従業員は、運行管理者がその業務として行う指導に従わなければならない。

これは、穴埋め問題として出題されることが多いので、以下の部分をしっかり覚えておきましょう。

運行管理者=誠実に業務を行う

事業者=必要な権限を与え、助言を尊重する

運転者・従業員=指導に従う

そして、貨物自動車運送事業輸送安全規則第20条には、運行管理者が行わなければならない業務について述べられています。

①運転者として選任された者以外の者に事業用自動車を運転させないこと。
②乗務員が休憩又は睡眠のために利用することができる施設を適切に管理すること。
③定められた勤務時間及び乗務時間の範囲内において乗務割を作成し、これに従い運転者を事業用自動車に乗務させること。
酒気を帯びた乗務員を事業用自動車に乗務させないこと。
④-2 乗務員の健康状態の把握に努め、同項の乗務員を事業用自動車に乗務させないこと。
⑤交替するための運転者を配置すること。
⑥従業員に対する指導及び監督を行うこと。
⑦第五条の規定による貨物の積載方法について、従業員に対する指導及び監督を行うこと。
⑦-2運転に関する遵守事項について、運転者に対する指導及び監督を行うこと。
運転者に対して点呼を行い、報告を求め、確認を行い、及び指示を与え、並びに記録し、及びその記録を保存し、並びにアルコール検知器を常時有効に保持すること。
⑨運転者に対して乗務記録を記録させ、その記録を保存(1年間)すること。
運行記録計を管理し、及びその記録を保存(1年間)すること。
運行記録計により記録することのできないものを運行の用に供さないこと。
事故の記録を記録し、その記録を保存(3年間)すること。
⑫-2運行指示書を作成し、及びその写しに変更の内容を記載し、運転者に対し適切な指示を行い、運行指示書を運転者に携行させ、及び変更の内容を記載させ、並びに運行指示書及びその写しの保存(1年間)をすること。
運転者台帳を作成し、営業所に備え置くこと。
⑭第十条(第四項を除く。)の規定(事故惹起者)、乗務員に対する指導、監督及び特別な指導を行うとともに、記録及び保存(3年間)を行うこと。
⑭-2第十条第二項の規定により、運転者に適性診断を受けさせること。
異常気象時など安全が確保できないおそれがあるとき、同条の規定による措置を講ずること。
⑯選任された補助者に対する指導及び監督を行うこと。
⑰自動車事故報告規則第五条の規定により定められた事故防止対策に基づき、事業用自動車の運行の安全の確保について、従業員に対する指導及び監督を行うこと。
2 特別積合せ貨物運送を行う一般貨物自動車運送事業の運行管理者は、前項に定めるもののほか、第三条第八項の規定により、乗務に関する基準を作成し、かつ、当該基準の遵守について乗務員に対する指導及び監督を行わなければならない。
3 運行管理者は、一般貨物自動車運送事業者等に対し、事業用自動車の運行の安全の確保に関し必要な事項について助言を行うことができる
4 統括運行管理者は、前三項の規定による運行管理者の業務を統括しなければならない。

運行管理者の業務に関しては、少し長いですが、太文字の部分は押さえておいたほうがよいでしょう。特に記録の保存期間については、出題率が高いのでしっかり把握しましょう。

・運行に関する記録は1年※運行指示書は、運行の終了した日から1年

・事故に関する記録は3年

④にある酒気帯びた者に関して注意をしておきたいのは、道路交通法では、酒気帯びの規定基準値が0.15㎎以上とありますが、運転者はその数値未満であっても乗務させてはなりません

④-2健康状態の把握とは、疾病、疲労、睡眠不足その他の理由により安全な運転又は補助をすることができない人のことをいいます。

⑧の点呼に関しては、しっかり覚えておきましょう。この部分においては、日常点検の実施と確認に対する指導及び監督よく出題されます。

近年は、トラックドライバーに限らず、酒気帯びや疾病による事故が多発していますので、その部分は出題される確率が高いと考えられます。

今回は、少し長くなりましたが、権限に関しては必ずといってよいくらい出題されます。業務に関しては、とにかく過去問をやりこんで出題傾向に慣れることが一番です!

次回は、各項目の中で出題されることが多い項目の詳細について解説していきます。

今日も一日お疲れ様でした!



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