Japan Mobility Showが終わりました。

Japan Mobility Show 2023 振り返り

Japan Mobility Show 2023 は、これまでの東京モーターショーから、Japan→東京へ、モーター(自動車)→Mobilityへ、大きくターゲットを広げて開催されました。
大企業だけでなく、ベンチャーや異業種の出展も増え、最終的に112万人が来場するという超一大イベントになりました。開催期間で割ると毎日10万人以上が入場したことになります。ちなみに、TDRの2パーク合わせると毎日7万人くらいの入場者数なので、これがいかに多いかが分かると思います。

Japan Mobility Show 2023 はエネルギーの展示会でした

今回のJapan Mobility Show 2023 は、東1~6ホールのいわゆる自動車メーカーが出展しているエリアを中心に、東7,8ホールにトラックや電動車いすやキャンピングカーが展示されていたり、西ホールでは世界中のサプライヤが色々な自動車の電動化部品などを展示し、南ホールではロボットなどを含めた体験型の展示が多くある、と言うものでした。

BYDのEVたちが東5ホールのど真ん中にドーンと展示されていたり、SUBARU、HONDAなどがいわゆる"空飛ぶクルマ"を展示していたり、誰でも乗れる街乗りの電動自転車やキックボードが展示されていましたが、結局のところ、コア技術としては、『電動化』でした。
EVも空飛ぶクルマも電動キックボードも、結局のところ類似する内燃機関のプロダクトやもしくは人力の乗り物がある中で、電動にすることで新しい商品として売り出していく、と言うものでした。
もちろん、技術としての電動化を入口として、新たに描ける世界や対応したり価値を向上させる周辺サービスの世界は広がります。例えば、自動車が電動化すれば、車内のレイアウトが自由になって空いたスペースに新たな機能を織り込むこともできますし、自動運転もしやすくなります。周辺サービスとして、充電器や充電サービスも必要になります。
空飛ぶクルマも航空機が電動化することによって、都市内で離着陸できるUAMとしても可能性が広がります。電動キックボードも、ラストワンマイルの移動手段が確立できることで公共交通機関と組み合わせた街づくりや、サービスへと繋がるものです。

電動化のその前とその先を見据える

今回のMobility Showでは、良くも悪くもその中身を考えずにプロダクトの見た目だけで『この商品が欲しい!』と思えるものはほとんどなかったと思います。トップクラスの人気コンテンツだったと思われるSONY HONDAのAFEELAも、Software Definedの乗り物の急先鋒として、個人的にも社会的にも期待が高いものですが、何の背景もなく、ビジュアルだけ見てもこれ買いたいね。となる展示ではありませんでした。逆に言うと、10年くらい前まではそういう乗り物が多くて、写真を取ればどの会社のどんな乗り物を見に行ったのか、簡単に説明できる世界だったと思います。

今回のショーで良く分かったのは、『とにかくこれからは電動化の時代が来ますよ!(少なくとも目指しますよ)』と言うことかなと思います。ハイブリッドが即排除される世界も来ないとは思いますが、電動化は間違いなく進んでいきます。
その手前では、部品の電動化への対応でビジネスが立ち上がってきますし、充電器などのインフラ整備も進むはずです。ある程度普及してきたら、それを前提とした街づくりやサービスがどんどん立ち上がって来るはずで、その世界も見なければいけません。

今見えているものからその先を見通す視点を持つこと

100年に一度の革命と言われていたり、海外から黒船と言っても過言ではない会社が日本に様々なモビリティ分野で入ってきているこの時代において、ショーで展示されていたものそのものだけではなく、その周辺、その先を見通す必要があります。これからも、このNoteでは、そう言った未来が見えるようになる視点を提供していきたいと思います。


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