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CES2024に行ってきました #1 雑感

CES2024

全くタイムリーで無く申し訳ないですが、CES2024についての記事を書きたいと思います。

日本での報道

日本でのCESの報道を見ていると、HONDA SONYのAFEELAの展示であったり、HONDAの0"ZERO"シリーズの発表があったりと、日本企業の展示がピックアップされています。
当然日本の報道なので、日本企業に注目が行くのは仕方ないのですが、現場の雰囲気としてはかなり違うものだったのかなと思います。

日本企業の展示は激減

私が前回CESに行ったのはコロナ前の2019年で、更にその前は2015年で大体4~5年ごとに行っていることになります。
2015→2019年ではそれほど変化を感じませんでしたが、モビリティと家電のエリア(LVCCエリア)での日本企業の展示は数においても面積においても激減していました。2021~2023の3回は日本でコロナが5類になる前だったので言い訳がたつにしても、今回はそういう言い訳なし、トヨタや日産はいない、SHARPはいないですし、東芝はREGZAの展示をしていましたが面積はとても小さく、LGやSKと比べるとその小ささに驚愕するレベルでした。
ちなみに、Panasonicはかなり大きな面積で家電のフルラインナップと言える展示をしていました。

一方で、Venetianのスタートアップエリアの日本エリアは2拠点に増えていて面積も恐らく増えていました。これ自体は良いことだと思いますが、それ以上に韓国勢が国のサ、ートだけでなく、大学や企業の支援プログラムで日本の5倍くらいの面積を出展していました(下図参照)。
実は台湾やイタリアとも面積では肉薄しているので、日本より人口が少ない企業にも負けている。と言う状況です。

Venetian 1FのMap 赤枠:日本ブース, 青枠:韓国系ブース

ちなみにですが、例えば日本のGDPを抜き去ろうとしているドイツがめっちゃ出しているかと言うとそうではなく、たくさん出展していれば良いという話ではないです。日本の経済が終わっているとかそういうことを言うつもりは全くないです。
ただ、CESの熱狂を作っている様々なファクターのうち、日本企業の出展によるものは減少傾向にあるということは理解しないといけないです。

参加者の中の日本人は増えた印象

会場を歩いていると、やたら日本語が聞こえてきます。
参加者に占める日本人の人数は増えたような印象があります。某企業では、勉強のためにある階層以上の社員はできる限り全員行け、と言う号令が出ていたという話も聞きます。

日本人の、と言うかアジア人の良くないところですが、大体複数人で自国語で会話をしつつ、自国語が通じる会社の展示に貼りついて会話している。と言う残念な感じが多いかなと思います。このあたりは出来るだけ減らしていくべきかなと思います。
特に、私が韓国系のブースを見ていて思ったことですが、韓国語で出展者とお客さんが喋っていると日本人としては質問に入りづらいので、出展者の国外へのアピールの機会を奪うことにもなってしまうのではないかと。

入場のハードルは高くなった

入場料はEarly Birdで$149、通常料金で$350でした。円安もあるので、5万円を超える入場料になります。ちょっと前までは$300で、120円=1$くらいだったので、36000円くらい。日本人からすると一気に40%くらい値上がったことになります。

また、以前はそれほど厳しくなかったと思うのですが、チケットを取るにあたり、顔写真の登録や所属企業が一般消費者向けのサービスをしていることを証明する資料の提出を求められたりと、チケットを買うというより、参加の承認をいただく、と言うプロセスになっていました。
私の周りで拒否された人は見当たらないのですが、最悪何も用意せず現地に行って入場料を支払えばよいCEATECやJMSとはかなり敷居の高いイベントになったなという印象でした。

更に、航空券、ホテル、食事など何もかもが物価高&円安で高くなっているので、日本人にとっては本当にハードルの高いイベントになってしまいました。

高い参加コストを価値に替える

と言うことで私自身この状況で出張して、「なんか色々新しいものがあって楽しかったです」だけでは済まないので、足が棒になるまで隅から隅まで歩き回り動画も撮りまくり会話できそうな混雑具合のブースは話を聞いてきました。
細かい話は別途記事にしたいと思います。一部は有料記事にさせてもらいたいと思っています。

ちなみに、総論まとめると、「なんか色々新しいものがあって楽しかったです」


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