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うたがわきしみの宇宙Ⅱ

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140文字では収まりきらなかった、うたがわきしみの世界観。コラムやエッセーやうわごとじゃない。あくまで、なにかしら、きしみの宇宙を匂わす作品になっているものたち。主に詩。ギャグ系…
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2017年2月の記事一覧

『あーちゃんのお弁当』

幼い頃両親が事業に失敗した。 借金返済のため、死に物狂いで働かねばならない両親に代わって僕を育ててくれたのが『あーちゃん』だった。あーちゃんというのは祖母のことで、僕がおばあちゃんと発音できずに、あーちゃんと呼んでいたのがそのまま定着してしまったのだ。 背筋のピンと伸びた背の高い人で、昔の写真をみるとモデルのように目鼻立ちが整っていて、かなりの美人だった。 このあーちゃんが、「宿題終わったの?」「明日学校でしょ、まだ起きてるの?」とやかましかった。僕は「うるせえ、『クジ

【駄作お尻エッセー】『お尻愛』

【駄文注意(駄尻などというものはない)】 これは私の記事に賛同したnote醸し部たちによる駄文コメントの一部にすぎない。 哲学者はかつて、真善美――すなわち、 認識上の真と、倫理上の善と、審美上の美――それを、人間の理想としての普遍妥当な価値だとうたってきた。だが、わたしはかねてより、それでは何かが足りなかろうと、懐疑的であった人間の一人だ。そして、今、ようやく足りなかったその答えーーミッシッング尻ンクーーをえた。 真・善・美・「尻」。この宇宙を構成する大事なファクターがひ

…で、その「宇宙の殻」っていつ割れるの? 今きしんどる最中じゃ。 ふーん。で、何が生まれんの? バカモノ。知っておったら何の楽しみもないわい。 ふむ、同意。 食べてもないリンゴの味は語れん。全ては中身次第じゃ。 ボク、向こう側の味が食べたい! 食べ物とは言うとらん!