安田記念 2024 人気上位馬達の不安点

毎週恒例G1データ考察記事。今週は安田記念。
今週は上位人気馬達の不安点を海外馬牝馬リピーターの3つのテーマでお送りしていきたいと思います。
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では早速いきましょう。


1.海外馬の甲乙

まず一つ目は、"海外馬の甲乙"について。
週も半ば、皆さんも独自に海外馬についてたくさん調べて取捨選択に悩んでいると思うので、戦績やら血統面やらは置いておく。
ここではあまり語られていない視点から甲乙を付けていきたいと思う。

今回目を付けたデータは、"産地別"成績。
産地が違えば突然適性も変わってくるはず、例で言えば今年の牡馬クラシックで活躍中のシンエンペラー。フランス産で海外生産馬の同馬は日本の高速馬場にやや苦戦していた。そういう点から今回も産地別で適性を見出せる可能性がないかと。

まず、東京競馬場馬場改修工事後2003年以降、東京芝1600m、G1の海外馬産地別成績が以下の通り。

唯一勝ち馬を出しているのがアメリカ産で2006年勝ち馬ブリッシュラック。ニュージーランド産は2008年2着アルマダ。オーストラリア産は2006年3着ジョイフルウィナー、2005年3着サイレントウィットネス。
アイルランド産は5頭挑戦して全て馬券外と期待値が全くない。
今回参戦する海外馬の産地は、

ロマンチックウォリアー →アイルランド産
ヴォイッジバブル    →オーストラリア産

と香港最強中距離馬ロマンチックウォリアーはこのデータからやや買いづらく、逆にヴォイッジバブルは過去に3着2回の実績があるオーストラリア産とこちらの方が狙える。
単純に馬柱だけでなら、

ロマンチックウォリアー>ヴォイッジバブル

だが、産地別で見れば、

ロマンチックウォリアー<ヴォイッジバブル

海外馬の総大将ロマンチックウォリアーは人気、実力は認めるもののこのデータからは疑う余地有り。逆に期待値、想定人気から妙味があるのはヴォイッジバブル方だ。

続いて二つ目のテーマは、

2.牝馬は今年も狙い?*激アツデータ該当馬有り

二つ目のテーマは牝馬。
現在5年連続好走中の牝馬だか、過去10年安田記念の牝馬の成績が、

【3-4-1-12/20】15.0% 35.0% 40.0% 138% 76%

今年はナミュール、フィアスプライドの2頭が出走してくる。ただ、先ほどの過去10年の成績だが、好走した回数は8回も好走した馬は、ソングライン、グランアレグリア、アーモンドアイ、アエロリットの4頭のみ。
東京マイル巧者のソングライン、アエロリットに牝馬三冠アーモンドアイ、短中距離最強牝馬グランアレグリアと歴史的名牝ばかり。この4頭を除いた牝馬の成績が、

【0-0-0-12/12】 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

と、全く好走馬が出ていない。安田記念で牝馬が好走するには相応の力がないと好走できないといえる。
今年のナミュール、フィアスプライドはどうなんだ?という事で、先ほどの好走した4頭の共通点が、

①『マイルG1連対経験』
ソングライン→NHKマイルC②
グランアレグリア→桜花賞①
アーモンドアイ→桜花賞→①
アエロリット→NHKマイルC①

②『古馬混合重賞連対経験』
ソングライン→富士S①
グランアレグリア→高松宮記念②
アーモンドアイ→ジャパンC①
アエロリット→中山記念②

この二つの共通点があったが、今年の2頭は、

ナミュール→①②
フィアスプライド→①

2つの共通点が合致したのはナミュールでフィアスプライドは②古馬混合重賞連対経験がなかった。
この点から牝馬はナミュールで決まりと言いたいところだが、過去10年牝馬の関西馬の成績が、
【0-0-0-8/8】 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
と全く好走していない。そして、ヴィクトリアMの記事でも書いたがナミュールは逆リピーター説があるだけに、東京マイル戦は合わない可能性もある。
フィアスプライドは②古馬混合重賞連対経験はないが、過去の10年好走データに多数該当している。

・前走勝ち方か0.5秒以内負け
【3-4-1-7/15】20.0% 46.7% 53.3% 184% 101%
・前走4番人気以内
【3-4-0-6/13】23.1% 53.8% 53.8% 212% 108%
・関東馬
【3-4-1-4/12】25.0% 58.3% 66.7% 230% 126%

これらの条件に前走4角 2/3頭以内を加味し、過去10年安田記念記念の牝馬の成績が、

【3-4-0-2/9】 33.3% 77.8% 77.8% 306% 156%

激アツデータに該当。好走、回収期待値共に高い。古馬混合重賞連対経験こそないが狙ってみる勝ちはある。

最後に三つ目のテーマは、

3.唯一のリピーター候補セリフォス

安田記念はリピーターレースで、一昨年勝ち馬ソングラインがウォッカ以来の牝馬による連覇を達成。昨年3着馬シュネルマイスターは一昨年2着馬で前年好走馬は翌年も出てきたら買いというのが安田記念。
今年コレに該当するのが、セリフォスのみでコレで軸は決まったようなモノ。

と言いたいところだが、本当にそれでいいのか?
ましてや、三連単頭固定で買おうとしてないだろうか?

何故そこまで言うのかというと、セリフォスがダイワメジャー産駒だから。
まずはダイワメジャー産駒の重賞馬齢別成績を見てみよう。

2歳、3歳時の勝ち鞍が最も多い。5歳が1勝も6歳が3勝と年齢を重ねてもある程度重賞勝ち馬は出ている。7歳以上になると厳しく、重賞で7歳以上のダイワメジャー産駒は割引が必要。
続いて馬齢別G1成績、

2歳、3歳で8勝しているものの、古馬になって以降は0勝と1勝も出来ていない。5歳になると連対すらなく、3着が最高。このデータは5歳馬のセリフォスにとっては嫌なデータに当てはまってしまう。

またセリフォスは3年連続安田記念出走になるが、3年連続で出走した馬の3回目の安田記念成績が、
【1-1-4-16/22】4.5% 9.1% 27.3% 20% 185%
唯一の勝ち馬はセリフォスの父ダイワメジャー。この期待値と人気のバランスから軸というのは不安で馬券に入れても抑え程度が無難か。

まとめ

海外馬は、想定1番人気ロマンチックウォリアーは香豪G14連勝中と人気実力兼ね揃えるもアイルランド産馬の東京マイルG1との相性的に不安要素有り。逆にロマンチックウォリアーとの比較で人気控えめのヴォイッジバブルは日本競馬との親和性高いオーストラリア産馬と言う点でこちらの方が日本の馬場向き。
近年連続好走中の牝馬、ナミュールとフィアスプライド。ナミュールは過去好走していた名牝達との共通点が多いが過去10年の安田記念で関西馬の牝馬は全滅と怖さがある。一方のフィアスプライドは名牝達との共通点は1つ満たしていないが、過去10年データから激アツデータ級のデータに該当しており期待値はフィアスプライドの方が上。
最後にリピーター候補のセリフォス。過去安田記念連続好走馬多数おり狙い目の1頭も父産駒の古馬G1成績が芳しくなく好走はあっても3着が限界か?

これまで週末は台風の影響で天気が崩れる予報だったが、金曜朝時点では、土日共に曇り時々晴れ。これで心配された馬場悪化というのはほぼなくなったと思うので、紛れのない東京マイル戦で各馬アツいレースを見せて欲しい。
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