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【番外編】(前編)歴史に残る一戦2020.JAPAN CAPを生観戦

2020年11月29日、世紀の一戦が行われた。8冠馬アーモンドアイ、無敗の牡馬3冠馬コントレイル、無敗の牝馬3冠馬デアリングタクト。この3頭の戦いが遂に実現した。このレースを現地で観戦できた喜びを振り返っていきたい。

戦いは1ヶ月程前から始まっていた、、、、


最初にジャパンカップ参戦を表明したのはデアリングタクトだった。この時はまだ「あータクトは次走ジャパンカップにでるんだぁ」この程度だった。しかしその2.3週後に次はコントレイルが参戦を表明した。この時は「無敗の3冠馬同士の対決が観れる」というよりも、次走で引退すると表明していたアーモンドアイも「なんとか出走してほしい! 絶対に歴史的ドリームマッチがみたい!」という欲望が湧いてきたのを覚えている。


それから毎日、ネット競馬のニュース欄を10分置きに確認した。出走が確定すれば速報で記事が載るからだ。


それから1週間後その時は訪れた。会社の車の中でネット競馬のニュース欄を確認すると「アーモンドアイ ジャパンカップ参戦」の記事。オレは車の中で「アーモンドアイ ジャパンカップでるって!!!!」と叫んだ。すると一緒に車に乗っていた競馬仲間は「おーびっくした! あっそうなんだね!」明らかに100℃と20℃くらいの温度差があった。でもそんな事はどうだっていい。
とにかくドリームレースが決まったワクワク感がそう感じさせた。


ドリームマッチが決まると次にオレに沸いてきた感情は「絶対に競馬場行って生で観たい」だった。しかしこの時は新型コロナウイルスの影響で競馬場は入場制限を行っていて4000人程度しか観客を入れていない状況。指定席を確保するには
20倍近い抽選を突破する必要があった。


そしてなんとか席を確保するべくオレは指定席予約ネットに登録した。指定席を予約する方法は2つ。1つ目は一般会員に登録して抽選に応募。2つ目はJRAカード会員(クレジットカード)になりそのiDを使って抽選に応募する方法だ。しかしその2つの応募方法には大きな差があり、JRAカード会員での応募であれば一般会員よりも一週間早く応募でき、それで落選した場合は一週間後の一般応募にも応募できる。2回抽選が受けられる。つまり指定席を確保するにはJRA会員が圧倒的に有利なのだ。


競馬場に行ったことのないオレはもちろんJRAカードを持っているわけもない。もちろん競馬場に行きたい一心でクレジットカードを申し込んだ。
だがしかし、クレジットカードを申し込んだ際に表示されたのは「手元に届くまでおよそ2週間程度かかります」の文字。「え、ちょっと待てよ。応募締め切りまであと1週間しかないじゃん。間に合うか? いや、ワンチャン間に合うな。いや、
やっぱ無理だな。いや、なんとか届いてくれ!」
ただただ祈って待つ事もできずクレジット会社に何度も電話したが返ってくる言葉は「お届けには2週間程度かかりますのでしばらくお待ち下さい」と、丁寧なアナウンス。「こいつ人の気も知らずに」オレは理不尽な感情を抱いてしまう程だった。


それから5日後、毎日ポストを確認しカードが届かないか確認してたオレは1通の封筒が届いているのを見つけた。ちょっと封筒が厚い。「これ絶対JRAカードだ。」封筒をあけるとJRAカードだった。2週間かかるって言っていたカードが抽選に間に合いとりあえず第一関門を突破した。

JRAカードを取得してからが終わりじゃない。こっからが重要。20倍以上の抽選を突破しなければいけないわけだから。

オレは早速 指定席予約ネットにアクセスした。事前に当たり安い席を調べるとA指定席やB指定席みたいな良い席よりも自由席の方が倍率が多少低いらしいというのがわかった。
心の中で「神様、仏様、なんとか当たって下さい。なんでもしますから、、、」そう呟きながら自由席の応募ボタンをポチッと押した。

ここからはただ祈って待つしかない。でもなにか出来ることはないかと考えた。「少しでも徳を積もう」
道に落ちているゴミを拾い、普段嫌いで話さない人にも積極的に明るく話しかけた。最後は神頼み。「ニ礼、ニ拍手、一礼」神棚にお祈りをした。我ながら礼の角度は完璧だったと思う。

そして抽選発表の日の16時。オレは仕事中だったが抽選結果を見ようとスマホを手に取った。その手は手汗でびっしょりだった。
結果を確認する画面を開こうとしても「アクセスが集中しています」なかなか画面が開かない。
10分、20分と時間が過ぎていく。緊張が極限に達したからか自分で画面を開くのが怖くなり近くにいた弟に「代わりに結果をみてくれ」とスマホを渡した。画面を確認した弟の表情が変わったのがわかった。恐らく結果が画面に映し出されたのだろう。恐る恐る弟の表情を確認すると強張った(こわばった)顔をしてる。「あーやっぱりダメだたか、、、」オレは落胆した。しかし次の瞬間、弟の表情が笑顔に変わり「おめでとう」確かにそう言った。「マジで? ほんとにマジで?」オレが画面を確認すると、赤い字で【当選】の2文字。


(よっしゃゃゃゃーーー!!!)オレはそう叫んで弟に抱きついた。顔は真っ赤で湯気がでてるんじゃないかってくらい興奮していたと思う。これでドーリムマッチをこの目でみれる。今世紀で1番嬉しい出来事だった。「世紀の一戦を目に焼き付けよう」そう心に誓った。

後編に続く、、、、、、、


後編はいよいよ競馬場に向かいます。現地の写真やパドックの動画も載せますのでよかったら読んで下さい。
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