あるファミリーとの出会い

フロリダに住んで1年半が過ぎたころ。1歳の息子と毎日夕方～晩ご飯までの間に近所の公園で遊ぶのが日課なりました。

そこで顔見知りになったパパさん。平日も休日もいつも小さな女の子を連れて遊びにきています。

ん？仕事は？？

少し話してみると、もうセミリタイアしてるんだとのこと。

朝起きたら仕事へ行き9時間働いてお給料をもらって生活する、という世界しか知らなかった私は、とりあえず、ふーん、という印象。まぁそういう人もいるんだな、と。

そのうち奥さんとも知り合い、お互い年齢が同じということもあって意気投合し家族の付き合いが始まりました。

主に平日夕方会うのでうちはパパ抜きが普通なのに対し、そのファミリーは常に家族一緒。どこに遊びにいくにも、ちょっとスーパーに買い出しに行くにもずっと一緒。そしてまったく時間に縛られていないので、子供がもっと遊びたいといえばいつまでも遊ぶし、15時にお腹がすけば15時にレストランで食事をする。時間の流れ方が違う。

こちらといえば、午前中どこかに出かけて活動して息子を昼寝をさせ、その間に家事炊事を済ませて、昼寝から起きてきた息子にスナックタイムをさせたら晩ご飯までもうひと遊びして体力を消耗させ、ご飯→お風呂→20時までに就寝。

毎日のスケジュール管理を徹底していて、でもそれは全て、毎日を問題なく回すため。毎日決まった時間に仕事にいく夫がいて、小さい子供を一人で相手するには、ルーティンを守ることがとても重要だった。

でもそのファミリーといると、時間の流れ方が全く違うのを感じる。夜中の2時に子供が目を覚まして遊びたい！と言えば、家族みんなで夜中におままごとをして遊ぶのだそう。

だって翌朝早く起きてオフィスにいく必要がないから！

眠くなったら寝て、目が覚めた時が起きるとき。一言でいえば、とにかく「自由」なのだ。

そのファミリーと一緒に過ごす時間が長くなればなるほど自分の中にあった固定疑念も崩れていき、私たちもこんな「自由」を手に入れたい。心の中に少しずつ変化が生まれていきました。