将棋基本稽古法5(執筆途中)

まえおき

 こんにちは。あゆみ将棋塾の塾長です。
 今回は、将棋に習熟する為の基本の稽古方法を紹介します。
 大体20通りの稽古が出来ると思います。
 まあ、書いてからのお楽しみです。
 では、よろしくどうぞ。


1,詰将棋

 将棋は王様を詰ますことで勝てるゲームです。
 なので、王様を詰ます練習をする必要があります。王様を詰ますことができなければ、将棋は中々終わらないし、勝てません。

 詰将棋のやり方について説明します。ちなみにこの書き物では、稽古の仕方についてお話しするのが主目的であって、詰将棋とは何かといった話はしない方針で進みます。

 詰将棋のやり方はいくつかありますが、一般的なものをいうと、普通に相手玉を詰ます詰将棋の表。
 本を逆さまして、解く詰まされ将棋。これを裏とあゆみ将棋塾では呼んでいます。

効用

 効用としましては、まず、相手玉を詰ます練習をするわけですから、終盤力特に、最終盤の棋力向上に寄与するものと考えられます。

 基本となる手数は、一手詰です。一手詰が出来ないのに、三手詰を練習するのは、ナンセンスだと考えています。一手読めれば、三手に手が届きます。
 しかも、一手の読みを馬鹿にすることは出来ません。
 例えば、まず自分が何を指すか決めるという稽古にもなります。
 一手正確に読めれば、その後の展開についても一手の読みを継続させればいいわけですから、一手詰を修めることには、意義があると思われます。

 一手詰というのは、奥が深いパズルのようなものです。
 詰手筋というものがあります。
 例えば、頭金、こびんの金、腹金、尻金。
 これは、金の詰手筋です。金の手筋はこの四つのみとなっています。
 後は、バリエーションがあるだけです。この四つに仕訳できるのが詰手筋の良い所です。
 将棋というゲームでは、同じ局面が出てくることは稀ですが、似たような形は出てくることが多いです。
 局所的には、経験や歴史を活用できるが、大局的には、個別に見ていかなければならない。これが将棋の面白いところです。

まとめ

 詰将棋を優先的に行うことで、様々なメリットや恩恵が受けられます。
 例えば、3手の読みの素地が出来る。将棋を一局指し終えられるようになる。相手玉を詰ませられるようになるといった、実利が大きいのが詰将棋です。
 まずは、一手詰みを確り行いましょう。基礎体力が出来てきます。

2,棋譜並べ(定跡)

 将棋には、定跡というものがあります。
 定跡というものは、勝つためにあるわけではありません。
 どちらかというと、負けないための知識・歴史と言った方がよろしいかと思われます。
 ある程度、実力が上がってきた場合、定跡を知らないと勝ちにくくなります。定跡は、こうすれば、先手良し、後手良し、互角というのを指し示す地図みたいなものです。

効用

 定跡を学習することで、戦法や戦術の理想形を知ることができます。自分のお気に入りの戦法を見つけることができます。

 稽古の仕方としましては、市販されている将棋の定跡書を棋譜並べすることです。地道な作業ですが、これをやるかやらないかで圧倒的な差が生まれます。別にやらなくてもいいんですが、やらないと勝てない、ということになります。

 負けないための稽古が定跡の棋譜並べです。
 勘違いしない方がいいのは、定跡を暗記しても勝てるとは限らない。
 しっかりと自分の知恵にするためには、まずは、定跡を並べること。考えを定跡に組み込むという作業が必要になります。

 例えば、相掛りの定跡を見てみましょう。

☗2六歩 ☖8四歩 ☗2五歩 ☖8五歩 
☗2四歩 ☖同歩 ☗同飛 ☖8六歩
☗同歩  ☖8七歩 (後手良しの変化)

 といった棋譜を並べます。
 この段階では、棋譜をただ並べていけるだけで十分です。
 次の段階は、何が悪手だったのか。悪手の特定が必要になります。

 ソフトを活用するなりして、悪手を見つけて、それに代わる手順を摸索します。

まとめ

 ある程度、段位が上がっていくと、自分だけの定跡を持っている人がいます。王道戦法というよりも、マイナーな定跡を作っている場合があります。スタンスはまちまちでいいと思います。
 あゆみ将棋塾では、出来る限り王道を歩んで欲しい気持ちから、四間飛車と矢倉を中心に伝えています。
 


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