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へなちょこクリエイターAyumiのNFT所感と雑記⑥

夫とのガチガチ☆赤裸々☆ラブラブエピソードが一区切りついた今も、こんなおばちゃんのどうしようもないラクガキを変わらずに読んで下さる物好きな心優しい皆さま、ありがとうございます。ようこそいらっしゃいました。どうもAyumiです。
今日の画像はオレオチーズケーキ。いいねが欲しくて毎回オシャレ画像に見えるよう苦労していた過去が偲ばれますね。

さて、前回は漫画家の夢破れてズルズルお絵描きを続けるも、いいね欲しいモンスターと化した自分の承認欲求をもて余し、お絵描きがあんまり楽しくなくなってきたところで巷ではNFTが話題になり始めていた…みたいなところで話が終わっていたと思います。
今日はそれからのお話をしていきますね。
ちなみに前記事からお付き合い下さっている方々はよくご存知のことと思いますが、ここから読み始めて下さった方のために一応説明致しますと、NFTに関して学びや気づきになるようなお話は一切いたしません。
そういう記事は世の中にたくさん溢れているので、どうぞそちらへGOです!
むしろ今からでも遅くないので、積極的にそちらへ行かれた方が何倍もあなたのためになります!

それくらいの気持ちの、雑記。
それでもいい方だけスクロールしてください。
注意しましたよ?いいですね?読み終わって「時間の無駄だった!」って怒らないでくださいね?マジで時間の無駄なので!

では、はい。ね。

NFTに対してはですね、確か①でも少し触れたかと思いますが「とにかくよくわからんもの」「なんか胡散臭いもの」という漠然としたイメージしかありませんでした。
よく知らないものは何となく怖い、のあの法則ですね。
更に言うと、わたしに関しては「なーんかあれ、気に食わねぇな」みたいな反発心みたいなものも、正直言って濃厚にありました。

わたしはお察しの通り、もう決して若くない方に分類されるクリエイターです。
幼き日、友だち数人と居間で寝そべってお絵かきをしていた時、母のお友達から「あら、Ayumiちゃん、鳥さん上手ね。本当にお空を飛んでるみたいに描けてるね」と言われ、子供心に「わたしには絵の才能がある」と勘違いしてからずっと、数十年にも渡ってプロを目指して漫画やイラストを描き続けていました。
実はわたしはフルコンタクト空手の大会で北海道チャンピオンになったことがあるのですが、それだってそもそもアクション漫画を描くために「実際にぶん殴られたらどんな感じになるのか知りたい」という一心で道場の門を叩いたことがきっかけです。それぐらいの漫画バカ。
でも、漫画家にはなれませんでした。

そうなるとね。もう、灼けつくような情熱はどんどん焦げに焦げて、真っ黒になっていく。心が闇に包まれていく。
まぁ歳を取るごとにそれも多少は風化して、めでたくプロになった友達を羨んだり妬んだりするような気持ちは干からびました。
でもねえ、あれ。あれだけは何かこう、筋違いの嫉妬の炎がメラっとするわけですよ。
『何か知らないけど、素人の私が大して頑張ってもいないのにプロになっちゃった~☆』みたいなやつ。

はい!完全なる逆恨みですね!狭量の極みですね!クズの思考回路ですか!そうです!
しかしどうしても純粋に『それは素晴らしい!芸術とはそういうもんです!ブラボー!』って心からの拍手を送る気には何となくなれない!ごめん!いや解るよ!?嘘です!解りはしない!けどすごいんでしょ!?知らんけど多くの市場原理は努力とは全く無関係のところでも動くことが割りとよくある!子供じゃないからそれくらいは解る!でも、だ!

ね。わたしが最初にNFTに抱いた心情が、これでよくおわかり頂けたことと思います。
『何か上手いことやるやつ』に対する嫉妬も、世間からはなかなか切り離せない。
最初はそういった意味での拒絶反応も少なからずあったんじゃないのかなあ、と漠然と思ってるんですが、どんなもんなんでしょうかねえ。

で、この気持ちの複雑なところはですね、『成功に対する嫉妬』ですから『自分も成功する可能性』があるなら、それは話が違ってくる っていうのが純粋な警戒派とは違うところ。
濃厚な反発心と同時に、うっすらぼんやりと『へ…へぇ…そんなに儲かるんだそれ…へぇ~…べ…別に?興味なんかないけど?』みたいな部分もあったんだと思います。いやらしいですね。生臭いですね。でも儲かる可能性があるからこそ人が群がるっていう側面は否定できないと思うんだよね。
だからこそ発展するものもあるわけじゃん?

そんなわけで、NFTの話題がニュースに上がるようになったくらいから、わたしは少しずつ夫に『NFTとは一体何であるのか?』という質問を遠回しにぶつけて行くようになったのでした。

その前に、当然の流れではありますが、ネット検索でもそこそこNFTのことは調べたと記憶しています。
でもあれよ。PCとかの説明書と同じくらい何言ってるかわかんない。

トークンって何さ?
ブロックチェーンって何さ?
ガス代ってどういうことさ?
それとイラストにどういう関係があるのさ?
唯一性ったっていくらでもコピーできるべさ?
何でそんなんに何百万も出す人がいるのさ?
仮想通貨ってつまりどういうもんさ?
ウォレットって何さ?
仮想通貨ってどうやって買うのさ?
ブリッジって何さ?

こうして箇条書きに羅列してみるとよくわかるのですが、正直言ってNFTをやり始めて半年近く経過した今も、上記の疑問の80%くらいはよく解らず、上手く説明できません。
それでも何だかんだやれちゃうんだから、実はそんなにハードル高くないんだと思うんだよね、NFT。

さてさて調べても調べても解らないこと尽くしのNFTに少しだけ遠回しにこっそりと触れるようになった頃、夫に『どこに行けばそのNFTってやつ、見れるの?』と訪ねて教えてもらったのが、まずあの頃は誰しもが一度は通らねばならなかったであろうOpenseaでした。
最初の疑問はpixivとかと何が違うんだろう?ってこと。何しろそれがNFTオンリーのプラットフォームだということは解ったものの、今まで海外サイトなんて仕事で調べものをする時くらいしか用事がなかった。
そんなわたしが恐る恐るOpenseaに触れたファーストインプレッションは

うん!!
なるほどわからん!!

でした。
まぁな。全部英語だしな。
翻訳しても何かカタコトだしな。

ただ、うっすらと目の前にぼんやりとした光が差し込んできたような感覚も、今にして思えばあったような気はするのです。
というのも、よくわからんそのサイトに上がっていた作品たちは、どれもが今までわたしがどっぷりと浸かっていた日本のオタク社会で人気を博していた作品たちとは、完全に一線を画していました。
これはどっちがいいとか悪いとか言っているわけではなく、ただ純粋に所謂『萌え絵』とか『漫画イラスト』以外のアート的要素を多く含んだ作品や、どちらかと言えばコミケや漫画関連イベントでは決して主流にはなれないであろう絵本や子供向けキャラクター商品みたいな作品までもが、新たな購買層に評価されるチャンスなんじゃないか。だから、あんなにもたくさんのクリエイターたちが海外に向けて飛び出し始めたんだ。
そんな風に、NFTに対する印象が徐々に変わり始めたのです。

これは完全に私怨も挟まった個人的見解を含んでいるので話半分に聞いて欲しいんですが、日本の有名画像系SNSのランキングや人気作品を見てみると、ものすごい割合でエロ系や萌え系に席巻されていることが解ると思います。それらはもちろんほとんど神がかってばちくそに絵がうめえ、という大前提はありますが、自分で投稿してみると、エロ系とそうでないものの間にある閲覧数・いいね数の越えられない壁はいかんともし難いものがあったりする。
表現したいものが断固としてそこにある場合はいいのですが、そうでない場合は、些か寂しい想いをしてしまうケースも稀ではなかったのではないかと思うのです。

とは言え、今はSNS全盛時代なので、やり方次第ではこれまで出版社には見向きもされなかったような新たな視点を持った漫画や、個性的な力を持ったイラストが専門外の一般大衆の高評価という巨大な追い風受けて世に出てくるケースは非常に多くなってきました。そしてNFTは、そういう風向きに、更に新たな風を呼び込んでくるのではないかと思わせてくれるパワーを帯びていたのです。

萌え絵じゃなくてもいい。
エロじゃなくてもいい。
この想いは、勝手に自分の承認欲求をこじらせて、思い込みに凝り固まっていた自分にとっては魔法の言葉みたいでした。
別に誰に言われたわけでもないのに、勝手に自分の世界を狭めて絵を描くことが楽しくなくなりかけていたバカみたいな自分。
でも、もしかしたら、今までやってみたかったけど評価を得られないのが怖くてやれなかったことをやっても、評価してもらえるチャンスがあるかも知れない。

こうして、わたしはぼんやりとNFTのために何かを描いてみようと思い始めました。

もちろん、そんな簡単なもんじゃねえことを思い知るのは、もう少し先の話。

それではこの度は、この辺で。
また会えたら会いましょう。

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