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歌のお兄さんお姉さんと人形劇の仲間たちは子育ての『戦友』

家族で夕食を食べ終えて、食器洗いに追われていた数日前の夜。
テレビから流れる聴き覚えのあるメロディーと歌声に、家事の手がふっと止まった。

耳に入ってきたのは、NHK Eテレ(教育番組)の『おかあさんといっしょ』の歴代の歌のおにいさん、おねえさんの特集の放送でした。

上の子がお腹の中にいるとき、妊娠7ヶ月で退職してから、一番下の子が3歳で入園するまでの約10年間、専業主婦として過ごしていた私。

独身の頃は仕事帰りにひとりカラオケに行って昭和の歌謡曲を熱唱するのがストレス発散だったし、みんなでご飯を食べに行った後に行くカラオケも大好きな時間でした。

子育てだけに専念した10年間、大好きだった昭和の歌謡曲を聴く機会が激減し、カラオケにも全く行かなくなり、それまでの生活が激変。

だけど、家族のサポートもあったおかげで、初めての子どもは可愛くて可愛くて、文字通り髪を振り乱して必死に走り抜けた幼少期の子育てだったけれど、初めての連続だった子育ては楽しくて楽しくて仕方なかった。

かつて自分が大好きだった昭和の歌謡曲を聴いたり歌ったりする機会はもうないのかもしれないな、と当時は漠然と思う中でも、子どもたちは、私にたくさんの素晴らしい童謡に出会わせてくれました。

昔ながらの童謡や、季節の童謡、『おかあさんといっしょ』オリジナルの童謡など、たくさんの歌を、テレビの前で子どもたちと一緒に楽しませていただきました。


ゆるくてシュールな雰囲気が好きだった『ドコノコノキノコ』


楽しいことがあった日、つらいことがあった日、10年間のどの思い出の後ろにも、歌のおにいさんおねえさんの歌声と人形劇の仲間たちの明るい声がありました。
私にとってはいわば『戦友』のような感覚です。

この先生きていく中でも、『戦友』たちの歌声を耳にすると、この期間を思い出すのではないかな…と思うと『おかあさんといっしょ』の歌のおにいさん、おねえさん、人形劇の仲間たちと、出会わせてくれた子どもたちには感謝の気持ちでいっぱいです。

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