お喰い初め 相席居酒屋
友人と2人で
「オールしよ〜〜」
という感じで集まった時のことです。
下書きで眠らせていたら一年以上経ってしまったので
思い出しながらぽつぽつ書いていきます。
どこ行く?となって2人で行った先は
「「相席居酒屋」」
あの女性は無料で飲めると話題の相席居酒屋です。
冷静に考えたら、世の中の仕組み的に背徳感なく無料で飲み食いできる場所なんて実家くらいです。
実家でもちょっと遠慮するくらい
なのに、この相席居酒屋は「女性無料」なんです。
どういう仕組み???となりながら行きました、相席居酒屋
まず入口で人数を聞かれる。
そして若干待たされる。
なぜか人気(?)の相席居酒屋で時間もちょうどよかったのか、結構待った。
ここでポイントなのが待ってる間に虚無にならないこと
しばらくして席を通される。
お店のルール説明が始まる
「当店は相席居酒屋となっておりますので、男性が来店されましたら男性を前のお席に通ります。
こちらのボタンを押していただくとお席がチェンジとなりますので、お申し付けください。
また、メニューはこちらとなります。フード、ドリンク全て食べ飲み放題となっております。オーダーは1度にフード2品まで、ドリンク人数分までとなっております。
最初にドリンクなにか頼まれますか?」
覚えてないけど大体こんな感じ。
これ無料なの何?普通に居酒屋では??
となりながら友人と普通にご飯を食べる。
この段階とかだと一休に飲みに来た女子大生。
「そういえば、名前と年齢どうする?」
友人と自分で適当な名前を名乗った。
友人はホノカちゃん(仮名)、私はナギサちゃん(仮名)としよう。
少しだけ作戦会議をして、ようやく初めてのお客さん
コミュ力をカンストさせて挑む。
「こんにちは〜」
なんの話をしたのかはさっぱり覚えていない。
関西出身の、ノリのいい大学生2人だったと思う。
結構盛り上がって、平和的解散
ちなみに、嫌な人に当たってしまったら
店員さんを呼んで「チェンジ」ができる。
次に出会ったのは神奈川在住の男性2人
こちらも普通に盛り上がった
もし人見知りだったとしても「相席居酒屋」という条件の中ではおそらくみんなある程度喋れるのでは?
という謎の仮説を立てた。
私は別に人見知りではないので検証材料には不向きだった
ひとまずそこでお店を出て、ホノカとナギサはクラブに入る
最後に相席になった2人も何故か並ぶところまで着いてきてくれて
並ぶだけ並んで帰っていった
クラブの中は当たり前のように騒音と閃光で情報量が多いようで少なかった
女の子2人だったので、沢山話しかけられた気がする
あの暗さの中では誰の顔も覚えているはずがない、と思っていたが
途中で話しかけてきた19歳の男の子の顔がものすごくタイプだったことだけはしっかり覚えている
そこで満足したので、終電で移動する
2つめの繁華街に到着し、目的もなく歩いている
こういう時、キャッチにキャッチされてみたりするのもたまにはいい
中に入るとキラキラとした相席ラウンジ
ここでポイントなのは、
相席居酒屋ではなく相席ラウンジな所だ
先程のお店よりも「夜」の香りがする店内と
水商売独特の照明のセンスを感じた
心なしかお客さんの層も先程より高い気がしたし
飲み物や食べ物も居酒屋らしさよりも「女の子が好きそう」という視点で選ばれていそうだった
(なぜかiQOSの貸し出しをしていて初めてのiQOSを吸った 難しかった)
席に来たお二人は専門職の方々で
就活を控えた女子大生2人の就活相談のようになった
次に来たのは、黒いマスクをした殿方2人
Instagramに彩度の高いバーベキューの写真を載せていそうな2人だった
しかしここはコミュ力カンストランド、相席ラウンジ
普通にお喋りを続けたが、「ワンチャンあるお姉さん」を探していそうなことが判明したので
席のチェンジの方法を教えて平和的解散をした
次に来たのはスーツの男性2人
なんだかめちゃくちゃ笑っている
いよいよ深夜っぽくなってきた。
1人が言う
「俺たちめちゃくちゃ金なくてwwwwwwwwww」
「あと6分で出なきゃいけないwwwwwwww」
私達にも勝手に笑いが伝染するタイプの笑い方の人だった
混沌とした笑いが続く6分を過ごし、彼は持っていたジャスミン茶を机に置き去りにして店を出ていった
嵐のような2人を見送ったらなんだか満足し
お店を出た
お店を出る時にスタンプカードを貰った
よく見ると
「入店一回で1スタンプ 30スタンプ集めるとディズニーチケットプレゼント」
無料で入るお店の待遇ではない
と、思ったと同時に確信した
ここは営業側からしたらコスパのいいガルバじゃないか‼︎
よく考えたら当たり前である
お客さんからも「素人の女の子」という前提があるので接客のクオリティは求められないし
女の子自体には飲食代以外の人件費は一切かからないし
様々な利害が一致した素晴らしいシステムだ、と思った
一通り満足した後は
閑散としたクラブに入ったり、また行くところがなくなったので最後の相席居酒屋に入って
夜の街で体力を消耗しきった男性と脳死の会話をしたりして街を後にし
始発で帰路についてからその足で温泉に入りに行った
今考えたらどんなフットワーク?
初めての相席居酒屋、並びに相席ラウンジは
とても面白い所だった……
そして、誰もがコミュ力をカンストさせる場所だった
今回も面白いお喰い初めでした。
暇でお金がない女子大生は相席居酒屋に行ってみた方がいい、多分
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?