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子どもにお金を盗まれました

2回目の記事です。前回「思うところあって」育児に向き合いたいと書いたのですが、そのきっかけについて、ようやく自分の中で少し整理がついたので、記録しておこうと思います。

小2の嘘

長男(小2)は公営ではなく民間の学童に通っているのですが、ある日迎えに行くと「来るときに大量にお菓子を持ってきて、よくよく聞くと学校帰りにコンビニに寄り道して買ってきたみたいです」と。もちろんそんなお金は持たせていないので「お金はどうしたの」と聞くと「拾った」と言います。「いくら拾ったの?」と聞くと「1000円」。具体的に通学路のどこに落ちていた、まで答えます。

信じるか信じないかの葛藤

1000円札って、落ちてないですよね。百歩譲って、500円だったらそんなこともあるかな、と思ったかもしれないです。でも出してきたお釣りが1円玉が10枚以上あって、1回買っただけじゃ明らかにこんなお釣りにはならない。学童の先生が「大量の」と言ったのできっと1000円どころじゃない。どう考えても何か嘘をついてる。でも子どもの言うことを最初から全く信じないで「どうせ嘘でしょ」と決めつけるのもどうなんだろう、と葛藤します。(ちなみに旦那は「そんなこともあるんじゃない?」というねっからの性善説)

念押しの念押しで白状

「このお釣りは1000円札を出して、もらうお釣りじゃないんだよ、本当のことを言ってくれないと悲しいよ」と伝えたところ、「本当は1000円じゃない、6000円」と苦し紛れに答える。ここで「拾った」の嘘を確信。もちろんそんな高額のお小遣いは与えていないので誰かにもらった、もしくは、考えたくないが、親の財布から盗んだ説が浮上。いろいろ聞いていくと答える内容に矛盾が起きてきて、いきなりわっと泣き出し「もう本当のことを言う、おかあさんのお金を盗っちゃったの」と。とりあえず深呼吸をしたことを覚えています。

こんなにがっつり嘘をつかれたのが初めてだったので(宿題やった?→やった!→やってないじゃんくらいはわりとある)、両親ショック。とりあえず遅い時間だったので「お母さんたちも悲しくてどうしたらいいか分からない、ちゃんと考えるから明日話そう」と伝え寝かし、父母で夜な夜な会議。お金を盗ったこともだけど、本当のことを言えない親だと思われているのも辛いね、という話に。

我が家の解決方法

①物理的に盗めないようにする

色々ググった結果「盗もうと思えば盗めるような環境がよくない」という考え方。我が家の場合は、子どもの財布と同じ引き出しに親の財布もしまっていました。早起きの息子は誰もいないリビングで簡単に盗もうと思えば盗める、そんな状況で、葛藤をさせること自体が良くないんじゃないか、と考え直しました。

聞いてみるとやはり「悪いことだとは分かっていたけど、ほしくなっちゃった」「出来ればそんなこと(悪いこと)はしたくない」と話してくれたので(本心かどうかは不明ですが)、それを受ける形で、テンキーの金庫を購入しました。

正直家族を疑うようなことはしたくない、という思いから抵抗はあったのですが、「嫌われたくなかったから嘘をつくしかなかった」としょんぼりする長男を、叱るだけ叱ってこちらは何も変えないというのも違うな、と思い、決断。今は両親の財布は帰宅すると必ず金庫にしまっています。

②和解するまであえて気まずい空気を継続

話し合いが翌日、翌々日と続いたので、その間の日常生活ではあえて気まずい雰囲気を作りました。無視をするとかではなく、普段のように笑わなかったり、声をかけなかったり、たまに「何かやりたい、これをやるから」といったことを言ってきても「今きみのことを信じられないんだよね、信じたいけど」としょんぼり断る。「親がとても悲しんでいる」ことで罪悪感に訴えつつ、「信じてもらえない」ってどういうことなのか分からせる作戦です。

息子は最初こそわざとおちゃらけたりしていましたが、やがて諦めて、話し合いの時間になると自分の気持ちをぽつりぽつり話してくれるようになりました。

実は私も小学校の高学年に家のお金に手を出したことがあります(けっこうそういう人いると思うんだけど、旦那はなかったそうです)。なので気持ちは分かる。もらえるものならもらいたい。とはいえ、自制してほしい。お金が惜しいとかではなく、悪いと分かっていることをして見逃されることもあると思ってほしくない気持ちが強いです。どうしたらあのときの自分やめたかな、と考えたときに、バレて叱られても、その場はなんとか乗り切り、次はバレないようにしよう、という全く根本的な解決にならないと考えました。

悪いことは分かっているなら、どんなに悪いかを説いても仕方ないのでは、と思ったのと、我が子の性格から、こっちの作戦の方が効くかなと思った次第です。

さいごに

作戦が成功だったのか失敗だったのかは分かりません。きっと死ぬまで分からんのだろうなと思います。「よくある話だよ〜」と思う方や「もっと常習的でひどいケースもあるよ」と思う方もいるかもしれないです。ただ、我が家にとっては、長女が早産で心雑音があり心臓病が疑われたとき以来の大打撃だったので備忘として残しておきます。

数年後、そんなこともあったな〜と笑えますように、とう願いを込めて。

読んでくださってありがとうございました。

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