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「戻りやすい道場」

キンキンに冷えた麦茶の入った紙コップを
トレーに乗せた父兄の方が「先生、どうぞ」
とわざわざ持ってきてくださる。

ありがたく一口飲んだところで
「せんせー!つぎなにやる?」と
さっきまで剣道の足でやる鬼ごっこで
散々走り回ったはずの初心者メンバーが
ドタバタ走って集まってくる(可愛い)。

実はこの初心者組のメンバーの中に一人、
剣道経験のある中学生の女の子がいる。

今年、道場卒業後に一度卒業生として
稽古に行ったけど、なんとなく
道場の雰囲気が変わっていて
居場所のなさを感じてしまい、
それ以来行きたくなくなったそう。


私がその子と初めて会ったのは
先週の日曜日。卒業から四ヶ月ぶりに
「素振りくらいなら」と来てくれて
なんと最後まで一緒に稽古してくれた。

手芸やアクセサリー作りの話が合って、
「剣道しないで私と話に来るだけでもいいから、遊びにおいで?」と声をかけたところ
「うん、、」と恥ずかしそうに笑って
次の週と今日も続けて来てくれた。

なんとなく一緒に入って
稽古しづらい雰囲気ってなんだろう?

・卒業してから話せる子がいなくなった。
・男子(女子)ばっかりだから。
・人数が減ったから。
・なんとなく先生も卒業生と現役なら
現役の方を力入れて見るし、
仲間はずれにされているような気分になる。

、、色々理由があると思うけど(特に女の子)
卒業してからも道場に通って
頑張って稽古を続けてくれる子が
気楽に戻って来られるような道場がいいな。

特にやりたいと思っている子
雰囲気で入るのを断念しちゃうのは
とっても勿体無いよね。

やっぱり「先生」や「指導者」である限り、
なるべくしっかり一人一人を見て
向き合って、一緒に「剣道」をしたい。

これは私の目標の為にもなるし
私が最もやりたいことの一つだ。

よし、まずは身近な一人一人からだ。

「道場」が難しくても「私」が
その子の居場所になれればと思う。
私に出来ることはなんでもするべきだ。

何故なら私もそうやって
父や恩師に育ててもらったからだ。
(文字通り血反吐を吐くような厳しい稽古を
させられた記憶もあるけど)

稽古にくれば、私がいる!
一緒に頑張ろう!

P.S.写真は、刀が好きな姉妹に
私の居合刀を貸してあげたところ。
見たいならいつでも見せてあげる。

すごく喜んでくれました。

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