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「せんせい、ボクって下手?」

初心者の男の子に、そう聞かれた。

週2回、昨日で5回目になる道場は
中学生と高校生が1人、あとはみんな小学生で、合わせて11人くらい。そのうちの3〜5人(昨日1人増えた)が初心者で、私がこの道場に決めてからありがたいことに、もう3回も指導させて頂いている。

小学生の初心者相手だから、稽古では
「今のはよかったね!」「上手いじゃん!」と、とにかく褒めるようにしている(みんな何回褒めても喜ぶからこっちも嬉しい)。

逆に 技術的な指導をするときは、
「××が出来てない」とか「××はダメ」
否定的な言い方ではなく
「××だけ直したら完璧だね」という感じで
肯定しながら教えるようにしている。

そんな中で「せんせい、ボクって下手?」と
聞いてきたのは小学4年生の男の子。

頭や竹刀の先に手ぬぐいを乗せた
摺り足のレースや、竹刀をまっすぐ振る
動作を体で覚える為のボール投げ素振りなど、

飽きずに、集中・熱中してやれる
たのしい稽古を3〜4人でしているときに

「床見て投げて、床にでもうらみあるんか?」
「あれ?(まわる方向)反対やない?」
「あっ、今のはへたっぴやったなあ〜」

なんて冗談を交えつつ、
みんなで笑いながらやっていると
初心者組の中でもとびっきり元気で
パワフルな4年生の男の子が私の元へ

「せんせい、ボクって下手?」と聞きにきた。

おそらく、私が冗談で言った
「今のはへたっぴやったなあ〜」だと思う。
それがあの子的には引っかかったらしい。

なるほど、、こんなに自信のありそうな
元気な子でも、"せんせい"に言われた一言
だと気にするんだなと勉強になった。

そういえば保護者の方も「子供って大人が言った何気ない言葉を意外とずっと覚えてたりするんだよね」と話されていたな。

私の育った道場だと、

「ホンマ下手くそやなぁ」
「お前はホンマアカンなあ!」

なんてバリバリの関西弁で当たり前のように
イジりイジられるし、生徒も生徒で

「そんなことないし〜!」
「だって難しいもん!」

と口答えや言い訳をゲラゲラ笑いながらする。
それが楽しいみたいなところがある。

でも、自分の育った環境、教わった指導、、
つまり自分にとっての常識や価値観を
人に求めるのは、
私はすこし違うと思っているから、

そういうのを改めて
考え直すいい機会になった。

まとめると、

・「せんせい」の言葉の重み
・小学生は先生の言葉を素直に受け取る
・伝え方の大切さ
・伝わり方を考える

以上のことを、小学生から学びました!
先生を先生にしてくれるのは生徒だね。

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