理解しようとすればするほど

同居人の考える幸せを理解しようとすればするほど
そこに私は必要ないどころか邪魔であることが分かり
私の考える幸せと重ならない部分が多いことも分かり
離れずに済むようにと話し合えば話し合うほどに
離れるしかないということを思い知るようで
話してもとぼけて逃げてしまいたいと思い
ズレた回答ばかりをしていたのだけど
それにより相手は私のことが分からなくなり
余計に距離が開いてしまっているなどと
それすらもわたしは理解したくないので
無言を貫く他ない夜があって

ひとり、実家に帰ろうか

トラウマばかりの地元に帰ろうか

何も無い人もいない限界地域のあの村で

ただ家族と猫のために生きようかと


まだ決断できない

共にすごした8年はわたしにとっては重たい
同居人からすれば夢のために捨てられる日々でも

私と共に過ごす日々を夢見て欲しかった
其の夢に私も居させて欲しかった

あぁ、同居人が何も出来ない人なら
何も目指せない人だったなら
ただ私と居るだけでいいと言ってくれたら


何も生み出せない私が
何かを生み出せる人間の足を引く

お互いのために良くないのだろうけど

それでも一緒にいて欲しい

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