理想と現実の乖離

後ろめたい。

何をしていても。

すべきことをせずに、のうのうと生きているからだ。

生きている以上、人に迷惑はかける。
かけるが、それこそ、
「不要不急の迷惑」というものがあってだな


近頃よく考える

これまで同居人との関係の円滑さばかり
気にかけていたのだが、
わたしはそれよりも前に、
家族のために生きるべきなのではないかと

実家を出ている。

地元はド田舎もド田舎、超ド田舎で
仕事もなく娯楽もなく
交通の便も悪く電波も悪いからだ。
それに、私の過去を知っている人間が多すぎる。

大学進学とともに家を出て、
そのままその地で就職した。

何度も考える。

実家に戻るべきではないだろうかと。

長子であり、妹も家を出ている。
実家にはまだ働いている母と
滅多に家に帰らない父と、猫が3匹。

もうすぐ父が定年する。

わたしはその家族を安心させるほど、
稼げていないのだ。

寧ろ何かと世話になっている。

30も近いというのに。


ああダメだ、このことを考え始めると逃げたい。


同級生たちはほとんど結婚して
子供もいて、なんなら家も建てて、
立派に親孝行している様子だ

わたしだけだ。
わたしだけが、特段やりたいことをやっている訳でもなく、ただ毎日をやり過ごしている。


母は猫と家に1人だ。

体も万全という訳では無い。
家にもガタが来ている。
一時4人が暮らしていた家を
母は1人で管理し、維持しなければならない。

実家に帰る度に懐かしさと落ち着きを上回る
侘しさと焦燥感と後ろめたさを感じる

この家は、どうなるのだろう


帰ろうにも今までは地元にある仕事といえば
スーパーやコンビニやドラッグストアのバイトか、
介護士かスナック店員か葬儀屋くらいしかなく
まぁより好みしなければいいのだろうが

今やリモートで家にいながら仕事ができる時代、
私の努力次第で実家にいながら働くことが出来るのだ


パソコンもなければなんの知識もないけれど。


こんな悩み、都会に実家を持つものは
考えたことないのだろうなと思うと
どうもやりきれない

同居人は私の地元には行きたがらないだろう
同居も嫌だろう

身の振り方も考えねばならない

にっちもさっちもだ

深夜、ソファの上にて

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