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お気に入りの家と、さよならをする前に

鹿児島から大阪に来て、最初はシェアハウスに住んでいましたが、自分だけの空間がほしくて、4ヶ月くらいで今の家に引っ越ししてきました。
この家は、ほんのちょっと坂を登った場所にあり、私の歳をこえる古い団地です。近隣はどこか懐かしい空気がただよっています。部屋は床や壁紙は張り替えられリノベーションされてはいるけど、建具や設備・台所は昔ながらの団地。新しさと古さとが入り混じった空間でそれがとても気に入っています。

部屋からの見晴らしもよくて、引っ越ししてすぐの1週間は毎日、窓を開けて外の写真を撮っていました。時間ごとに変わる空と街の雰囲気。とくに、沈んでいく夕日が美しくて夕方の時間帯がお気に入りです。たまにだけど、花火が見えることもあって、花火が好きな私にとっても最高の家です。

そして今回、この家を引っ越すことになり、思い出と写真を残しておきたくて、noteを書くことにしました。

朝・昼・晩で変わる雰囲気

朝の寝室は、朝日が入り明るくなります。リビングの朝は、光があまり入らないため、グレーがかった静かな雰囲気になります。この冷たい落ち着いた色がとても好きで、朝起きてリビングで過ごすと心が落ち着きます。建物をさえぎるものもなく、すべての部屋に窓があるから、お昼間も部屋は明るいです。
夕方は、夕日のオレンジ色の光が差し込み、すこしづつ暗くなっていき太陽が沈んでいくことを感じることができます。

朝のリビングはグレー色、なんだか落ち着くのです。
お昼間のひかり、窓が多いので明るいです。積読。。。
夕方の部屋は、夕日を感じます。

ひとりで3DKゆとりのある空間

3つある部屋は、寝室・仕事部屋・予備の部屋(洗濯物を干す部屋and物置部屋)にわけています。この予備の部屋があることで助かっています。
なので、日頃私が使う生活空間の2DKです。雨の日に予備の部屋に洗濯物を干すことで、生活空間である2DKは快適に使えます。通販で買ったあとの段ボールも一旦予備の部屋に置くこともできる。「予備の部屋」さまさまです。
生活空間である2DKにも、大きな家具や家電はなく、ひとりの生活でことたりる物しか置いていません。押し入れが広くて収納にも困らないから大きな収納家具も必要ないし、本も押し入れの上を本棚にしています。
そのぶんゆったりとした生活空間ができます。

押し入れの上は本棚。順番は決まっていない。
押し入れの下はただの収納。本をとるときに使う脚立は、椅子にもなる。便利。
仕事とご飯以外は、ほぼここにいる「ひとりがけソファ」です。
雑多な台所、家電もひとりよう。夕方の写真。

「家が好きで、ずっと家にいることも苦にならない」と日頃から言っていたから、知人からも寂しくなるね、と言われます。ほんとうに、寂しいです。
大阪に来てから家で仕事をすることも多かったので、そのぶん家に愛着があります。
空間はつくることができるから、次に住む部屋も自分にとって心地のいい空間にすることは出来るけど、立地はつくりだせない。ここから見える景色はやっぱりここだけのもので、近隣の雰囲気もここだけのもの。そう思うと、寂しいものです。
あと少しでこの家ともさよなら、ありがとうの気持ちを込めて、キレイにしてからお別れをしよう。


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