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1998年に思いを馳せて

今夜は街が騒がしくて眠れません…
どうやらフランスで開催されるユーロカップ準決勝のドイツ対フランス戦が終わったようです。街中から歓喜のマルセイエーズ(フランス国歌)とクラクションが聴こえるので、きっと、勝ったんだと思います。

まさにデジャヴュ
頭の中を大昔のある光景が駆け巡ります。

それはフランスで開催されたワールドカップ。日本が初めて出場した年でもあり弟が興奮していたのを覚えています。そして開催国フランスが優勝した年。私が人生の大きなターニングポイントとなった年。当時の私は女子高生でした。

1998年…
世間は、空前のタイタニックブーム。
松田聖子がまさかのビビビ婚
神様もう少しだけの主題歌と、深キョンの可愛さにはまりました。
1998年…
当時私は18歳。
1996年から1997年の8月までフランスで過ごした一年間は私の人生でタイタニックばりに刺激的でビビビな時間…神様もう少しだけ、の願いは叶いませんでしたが、かけがえのない経験とバケットとチーズでひとまわり大きな人間(10㌔増量)になり帰国。

帰国してからもその興奮は冷めやらず…
フランスの大学へ行きたい!と思いながらも、まずは日本で大学を出た方が何やらいいらしい、と、住んでいた街を離れて、関西の大学の寮に入りました。まだまだ私の頭の中は、数ヶ月前までいたフランスの興奮冷めやらぬまま、大学からの友人は、トリコロールな私を知っているでしょう。そんな私と友達になってくれてありがとう、と言いたいです。

大学に入学したばかりで、新しい環境で、新しい友人との日々が楽しくて楽しくて。
あれ?
私、フランスに住みたいんじゃなかったっけ?
って思うのも忘れるくらい、日本での大学生活は充実していました。
家族、友人たちに恵まれ、そのまま就職して、結婚して、いつの間にか子供が2人。

今、また彼の地にて、この文章を書いています。タイムスリップってあるんですね。
1998年からあっという間に2016年になったように感じます。もちろん、今幸せで、幸せで、これ以上ない、と信じています、が、時々、あの頃の自分を思い出して、センチメンタルな気分になります。

言葉で言うのは難しいけれど、昔は、何かをやり残した気分になって、なるべくセンチメンタルな気分に浸るのを避けてきました。
今は、この感情、結構好きです。年をとった、なんてまだまだおこがましくて思えませんが、少しずつ何かを達成していっているのかなぁ、と。18年前は、まさか子連れで訪れるなんて思っていなかった。

子供とヨーロッパなんて、ありえない、と思ってた。
あ、やっぱりタイムスリップしてないですね。
着実に、18年という年を重ねたんですね。
少しずつ世の中が変わったように、私の中身も変わっていってるんだなぁ、と。

爆音の中、となりの部屋でスヤスヤ眠る娘たちと、18年後にまたここで…

贅沢すぎるかな
いや叶うな多分。
ようやく眠くなってきました。

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