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ヨーロッパ芸術祭めぐりの旅でのあれこれ 2017

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アート&カルチャー系のライターがゆく、ヨーロッパ芸術祭めぐり。 2017年は芸術祭のミレニアムイヤー! アテネ&カッセルの2会場で開催中のドクメンタ、ミュンスター彫刻プロジェク…
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#ベルリン

若きアーティストが、創作と経済活動の間で難しさを抱えるのは、どこでもおなじ

旅の日課にしているnoteの記事だが、はじめて1日空けてしまった。1日かけて鉄道で移動していたためだ。ベルリン中央駅を朝6時27分に出発する鉄道に乗り込んで6時間かけてミュンヘンへ。乗り換えてさらに6時間でイタリアのベローナに着く。そこから1時間でヴェネツィアだ。ちょうど夕暮れ時に到着した水の都ヴェネツィアは、最高の景色。水上バスで移動してホステルにたどりついたのは22時だった。 鉄道移動の後半では6人掛けの個室をほぼ1人で使えたので、寝っ転がって本を読んだり、マキとトーマ

ベルリンはいま、ジェントリフィケーションの終わりの季節を迎えている

ついつい夜中まで話し込んでしまうので、起床時間が遅くなる。昼ごろまでマキと彼女のパートナーのトーマスとキッチンでおしゃべりして過ごした。多くの人がもっと豊かにアートを鑑賞できるようになるために、ポップで楽しい消費的なカルチャーではないアートの本質に触れられるようになるために、何が必要かといったら、もっとダイレクトなコミニケーションやアンダーグラウンドのカルチャーシーンを豊かにしていくことだと、トーマスはいう。彼もアーティストなので、視点が面白い。日本で感じる現代アート周辺の課

ORGANOVINO ご近所の教会でたのしむ、現代音楽とワイン

雨予報だったのに青空が広がるベルリンで目覚めた。晴れ女ぶりも健在だ。マキが作ってくれた朝ごはんをゆっくりと食べながら、見てきた芸術祭の話をしたりして午前中を過ごした。 午後からはマキが進めてくれた市内観光巡回バスに乗ってみた。広いベルリンの街を把握するのに役立つ。プロイセン帝国の首都としての歴史と、その後のナチス統治及び戦争の被害と戦後の分断。街にはしっかりと歴史が刻まれていて興味深い。ベルリンの街はパッチワークのように、モダンで洒落たデザインの四角いビルと、丸みを帯びて装