イベント企画者としての楽しさ

はじめに

  学生選手権ポーカーアドカレ2023企画の4日目担当のAYATOです。

  僕は大学1年生のときにポーカーを始めて、ポーカー歴7年目です。とはいっても今は友達付き合いでしかポーカーをしていません。年間10日くらいですね。

  ポーカーをしていなくてもポーカーはまだまだ大好きで、今は学生ポーカー界を盛り上げるべく、ポーカー学生選手権の運営に携わっています。

  今回は、6年半前にポーカーにドはまりした僕が、1度ポーカーから離れ、「イベント企画者」として戻ってくるまでの話を書きたいと思います。


あなたは誰?

  AYATOと申します。東工大大学院生24歳です。Xのアカウント名と異なるのでわかりづらくてすみません。

  もともと違うポーカーネームがあったのですが、5年ほど前に旧Twitterで炎上し、名前を変えて転生したのが「みどり」というアカウントです。世間知らずイキリ学生ポーカープレイヤーだったので世間にお灸をすえられました。今は当時よりましな性格になったかと思います。

   ポーカーコミュニティでは「AYATO(本名です)」と名乗っているので、「フォローされたけど誰のアカウントかわからんかった」って年3回は言われます。当然ですね。付き合いが長い人からは元々のポーカーネームで呼ばれたりするので多方面に混乱を招いています。そろそろXも「AYATO」にしてもいいかなと思ってます。

チップに惚れてポーカーを始める

  僕がポーカーを始めた1番のきっかけはポーカーチップです。初めて新歓で大学のポーカーサークルにお邪魔した時の気分の上がり様は今でも覚えています。高校時代にあらゆるギャンブル漫画をBOOK OFFで立ち読みしてきた僕は、漫画でしか見たことないチップが実際にサークル使われているのを目の当たりにして感激し、即入部を決めました。

  始めたきっかけこそチップでしたが、ポーカーのゲーム性もすぐに好きになりました。高校時代、漫画によって熟成された「ギャンブルをしたい」の感情が吹き出してしまったのでしょう。チップを取ったときの全能感と、ツイてないときの絶望感。この感情の揺さぶりが僕をポーカーの虜にしました。

ポーカーの数学性に惚れる

  「このゲームってもしかして確率のゲームなのでは?」

  ポーカーをして数か月もすると、ポーカーが数学性を孕んだゲームであることをだんだん理解できるようになり、そこでまたポーカーのことが好きになりました。小学生のときから算数が大好きで、大学受験も数学の点だけで受かった(東工大は数学の配点が高い)ような人間だったので、「僕もこのゲーム強くなれるかも」と思い、ポーカーにのめりこみました。

  そこから2年くらいは本当に毎日ポーカーをしていて、サークルメンバーと遊ぶだけでなく、アミューズの学生向けデイリートーナメントにも行っていました。

自分の弱さに絶望

  とはいってもそう簡単に強くなれるはずはなく、当時の僕はただただ絵にかいたような「知ったかぶりの初心者」でした。トーナメントに優勝したら自分が強くなったように錯覚したり、ソルバーの解析結果を眺めて座学したつもりになっているような感じですね(当時ちょうど、日本のポーカーコミュニティでpioとかGTO+が話題になった時期でした)。今思い出すと恥ずかしいです。

  そんな僕を取り残して、旧twitterに次々に現れる天才ポーカープレイヤーが短期間で輝かしい実績を残しているのを見ながら、ただただ絶望していました。

「こんなんじゃ、ポーカー続ける意味ない!!」

  そんなこんなで、ここから1年半ぐらい、プレイヤーとしてはポーカーから離れることになります。ポーカーを始めてから3年目くらいのことです。

ポーカーを辞めてもポーカーからは離れられなかった

  かくして「ポーカーもう飽きたんだよねおじさん」が爆誕しました。アミューズに行くことも、サークルでポーカーをすることもなくなりました。かといってポーカーが嫌いになったわけではなく、サークルのポーカーガチ勢がポーカーをやっているのを見ているのは好きでした。 

  僕の感じる1番のポーカーの魅力は数理的な側面だったので、それについて教われるのも楽しかったし、教えてくれるポーカーガチ勢のことは尊敬していました。

  そんな中で未曾有の大事件、コロナの大流行が起きます。大学でのサークル活動ができなくなり、ポーカーサークルの人と会う機会も減りました。

  そこで自分の中からある感情が湧き出てきます。

「自分は強くなれなかったけど、強いポーカープレイヤーとの関わりは残したい」

  結果、コロナが落ち着き始めた2021年後半から自分の知り合いのガチ勢を集めたポーカー会を開くようになりました。公民館を借りて、10人くらいでやりました。僕自身はもうポーカーが強くなることに興味はありませんでしたが、参加者のガチ勢がノーレートのリングを楽しんでくれるのを見てるのが楽しかったです。

企画者としての楽しさに目覚める

  このようにして「ポーカーもう飽きたんだよねおじさん」は「ポーカーしないのにポーカー会を開く変な人」になりました。自分の思う「面白い」に人が賛同して集まってくれることの嬉しさが全ての原動力でした。

  当時、僕はほぼポーカーをやっておらず、プレイへの興味も薄いことは参加者にも知られていたので「何を目的に企画してるの」とはよく聞かれました。そう聞かれたとき、いつも上手く説明できず変に思われていた気がします。ただ僕は企画が楽しかったので、数か月に1度のペースで開催していました。

  さらにはコロナでつぶれた東工大ポーカーサークルを復活させるべく、サークル運営までするようになりました。ポーカーやらないのに。

  そんな、企画者の楽しさに目覚めた僕のもとにとんでもない情報が入ってきました。  

学生選手権の運営募集

  「2023年3月に東京で、学生のポーカー大会"学生選手権"を開くんだ」
 
2022年5月に大阪のポーカーサークルWTOHのイベントに参加したとき、京都大学の学生からこんなこと聞きました。聞けば、企業の協賛で会場・備品を借りて30テーブル規模の大会を開くというのです。そして、その運営メンバーを募集していると。

  そんなことを聞いたら運営に参加せずにいられない。僕は即決で運営メンバーに応募しました。

  結果として学生選手権2023春は20人ほどの学生運営メンバーが集まり、200人の学生が集まる大成功を収めました。僕の「企画者欲求」が満たされた瞬間でした。

そしてまた来年・・・

  2023春に大成功した学生選手権はさらにパワーアップして2024年3月にまた東京で開催されます。  僕は今年度で卒業なので運営にちゃんと関われるのは今回が最後です。

  学生のみんなぜひ来てね。全国のポーカーサークルの人と会えるのきっと楽しいですよ。あなたもサークルの友達を引き連れて参加してください。

  もちろん1人での参加も大歓迎です。1人でも多く来てほしい。2023年春は東北地方から中学生が参加してくれていたそうな。

さいごに

  ここまで読んでくれてありがとうございます。

  自分のことを「企画者」なんて大仰に言いましたが、僕が個人でやってきたことは本当に大したことではありません。  だからこそ、学生選手権という団体が大好きです。ボランティアで半年以上かけてポーカーイベントを企画したい大学生が今年も20人集まってくれていることが嬉しいです。おかげで200人規模の大会運営を経験することができました。

  学生選手権の運営をしていると、サークルのみんなで大型ポーカーイベントに参加したときのことを思い出します。あの楽しさを今の大学生たちにも味わってもらうべく、あと3か月頑張ります。

 

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