広尾TC2021春特別募集(ゼロカラノキセキ20、ステラリード20)の血統を見る


特別募集の全容公開がもうすぐされますね。先んじて血統について見てみました。

◆ゼロカラノキセキ20◆
ダンカーク×ゼロカラノキセキ 母父キンシャサノキセキ 牝馬

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キンシャサノキセキ×スイートマカロンのゼロカラノキセキ。
初仔はマジェスティックウォリアーと配合されました。
結構なインブリード×結構なインブリードですがハマるとすごいキレを発揮しそうな印象でした。

今回は父がダンカークに代わりました。
ダンカークはUnbridled's Song+A.P.Indyの逆Tapitです。スピードばりばり短距離マイル志向なTapitと違いダンカークはどちらかというとダート中距離をじわじわ伸びてくる印象。

今回ゼロカラノキセキと配合されたことで大きく良い点がみっつあります。

①インブリード色の強いゼロカラノキセキに対してアウトブリード色の強いダンカークはベストマッチ
血統を積み重ねていくうえでこういったバランスというかメリハリは重要でアウトブリードならではの成長の遅さは出てこないし血が濃すぎて体質が、というのも減ると思います。

②相性の良い血をクロスしている!
フジキセキに対してはRibotをクロスさせるのが良いとされておりキンシャサはそれがハマったと思われます。ダンカーク側のSecretStatusにRibotがそのままいるためクロス。
ダンカークのUnbridledにあるDr.FagerとInRealityは最高のニックスですが、フジキセキからもうひとつInRealityをもってきておりこのニックスを継続できるのはスバラシイ。

③Le Fabuleuxのクロス
Unbridled's Songからダンカークの流れはコテコテのアメリカですが、Le Fabuleuxというフランスのステイヤーが今回クロスすることになります。日本のダート中距離で戦ううえでこの底力が加わるのは要素としては大きく頼もしいとおもいます。

これらの点からも割とパッと見で良い組み合わせだなーと思いました。

しっかりしたナスキロ・Le Fabuleuxのクロス、ダンカークであることからもストライド走法でしょうか。
また、スイートマカロンにはLyphardが2つ、その母Goofedをさらに別に1つ、キンシャサのケルトシャーンにもLyphardが1つあることからも土壇場での粘りは期待できそうです。
底力・粘り強さにフジキセキのスピードが加わって、楽しみな1頭だと思います。


◆ステラリード20◆
モーリス×ステラリード 母父スペシャルウィーク 牡馬
クラブの3歳オープン馬、カイザーノヴァの全弟にあたりますね。

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ここからは以前ノートで書いたもののコピーと、追加考察もあります。

ポイント①
ロベルト系に良いのは「RoyalCharger系(Hail to Reason)・ミスプロ・ナスルーラ+Princequillo」
 ●材料1.
サンデーサイレンス3*4 という配合ではあるけどRoberto系のモーリスにとってはHail to Reason6*6*7*5と言ったほうが良さそう。
ステラとつけることでサドラーが4*4でクロスすることになるのでサドラーのBoldReasonからもHail to Reasonが入って6*6*7*5*7となる
(Nureyevは同じSpecialを持って効果的ではあるけどサドラーと違いBoldReasonが入らない)
 ●材料2.
某人の理論をお借りすると「スクリーンヒーローとNever Bend≒Bold Reasonがニックス」スクリーンヒーロー内のマジックゴディスとNever Bend≒Bold Reasonのナスルーラ+La Troienneが脈絡する。
サドラーをクロスさせることでBold Reasonをさらに追加。モーリスが成功した要素はここと言う理論。
あとはスペシャルウィークのマルゼンスキーにはBuckpasserがおり、そこからもLa Troienneを供給。パワー強化です。
 ●材料3. サドラーorNureyevをクロスさせることでSpecialをクロス。

という観点からみてもサドラーをクロスさせることは材料1と2と3すべてカバー出来て最高。

ポイント②

ステラリードはノーザンテーストを持つ牡馬と配合することで、
ノーザンテースト≒The Minstrel The Minstrel≒Nijinsky ただしノーザンテースト≠Nijinsky
というおもしろトライアングルが出来上がります。スピーディなパワーのあるニアリークロス。
それぞれ強調しあっており、このあたりから急坂小回り・マイルあたりが得意というステータスが付加されます。
*ダイナアクトレス内のRed Godにもこのあたり脈絡してスピードも得られそうです。

ポイント③

ロベルト系に良い要素としてHail to Reason以外にミスプロ・ナスルーラ+Princequilloをあげました。
ステラリードはGoneWestからミスプロを供給。
カーネギーのRiverman、GoneWest内のSecretariatからナスルーラ+Princequilloを供給。 スパッとしたキレが強化されるので良い。

ポイント④

ウェルシュステラ牝系の魅力である、Welsh Loveからの欧州系パワー底力がモーリスのパワー底力と化学反応しそう。
 (ウェルシュステラが良い仔を出してるのはここがデカイと思う)

ポイント⑤(2021年2月追記項目)
ここまでのモーリス産駒の活躍馬の中で、どうやらTomFoolを持っておりそれを活かしたスピードを持つ母馬の仔の活躍している率が明確に違う(10%くらい)ようです。母ステラリードはTomFool6×6なのでバッチリです。


上記のことからもとても良い配合をしていると思います。

やはり1600~2000がベスト距離で、(ノヴァの場合)ダイナミックさから大箱コースのが良さそうに見えますが血統的には急坂小回りが得意そう。
La Troienneのパワー、ウェルシュステラのスタミナ・パワー、ナスキロのキレ。Hail to Reasonの機動力。

カイザーノヴァの下ということで気になるのは気性ではありますが、ノヴァ同様に素敵なポテンシャルを秘めていることでしょう(´ω`)

また募集されたら頑張ります(´ω`)