持病を理由に辞めさせられそうになった話

ざっくり

持病を理由に会社を辞めさせられそうになりました。
何が起きたか自分でもよくわかりませんが、誰かの役に立つかもしれないので置いておきます。

私について

持病があります。
ごくありふれた病気ですが、病名を聞くとほとんどの人は忌避するほど、偏見の非常に強い病気です。
どんな反応が多いかというと、真っ先に「辞めさせたいんだけどいい方法はないか」「邪魔だ」「置いておけない」などなど、事務員時代に目をそらしたくなるほどその反応を見てきました。
いろんな病気に程度の問題がありますが、私の場合は頭痛持ちの方や腰痛持ちの方くらいのイメージです。
なので、病院でも特に考えず生活していいし、仕事も病気にとらわれることなくして大丈夫です、と言われています。
ちなみに,この病気が理由で欠勤したことはありません。その程度の病気ということです。
ただ,どちらかといえば生理が重いほうで,生理中に貧血のため嘔吐したり,頭痛や腹痛,めまいが起こることがあり,そのため休んだことはあります。

どうしてこうなった

時系列順にざっくり書きます。

2/10(水)
生理中ということもあり、なんだかうまく行かない日だった。
持病のほうも少し関係していそうな雰囲気を自分で感じる。
なんとなく誰かに相談したい気持ちになり、信頼できる社員さんにこっそり悩みを打ち明けてみる。
大きな病気ではないけれど、共有しておいたほうが両者にとっていいのでは?と社員さんから提案がある。
ただ、入って日が浅いこと、社長と信頼関係が築けているとは言い難いため、言うことは難しいと伝える。
また、社会人としては話すべきときが必要であれば自分で言うべきだと考えていることを伝える。
▶社員さんの善意で、社長にそれとなく行っていただけることに。社会人として…の件も伝えてくださるとのこと。

2/12(金)
夕方社長から呼び出される。
話の内容は下記のような感じ。
・今日昼ごろ社員さんから話を聞いた。
・持病のため通院していることを確認された。
・うちはこの通り小さな会社である
・普通はいきなりコードを書かせたりはしない
・柏木さんには無理をさせたことを申し訳なく思っている。
▶仕事なので無理も何もない。やれと言われたことをやるだけ。
・納期となると頭が真っ白になる人がいた。今はプログラミング教室の先生をしている
・このまま仕事をするとお互い不幸になる。柏木は仕事に縛られている。僕と合わない。
・在宅などの措置を取れればいいが、柏木さんにその力はない。案件もない。
・体調の回復に努めてほしいので6月までの契約を2月までにする。
・引き継ぎやPC返却について話される。
・今の案件が終わり次第有休消化に入るよう指示される。
・月末また手続きで呼び出す。

・最後に不明点はありますか、という問に対して。
「契約満了で退職とする」という明確な単語が一言も出ず、「休んで体調を」「体調を優先して」などの単語ばかりだったため休職の可能性もあると考えたため、もう会社には戻れないということか?と確認した。
▶契約満了で退職になるので戻れない。
この時初めて契約満了で退職になる旨をはっきりと告げられた。
このあと意思確認などはなかった。

23時ごろ
6月末までの契約書のファイル「のみ」が削除されていることを友人たちと確認。
その他のファイルは消されていなかった。

2/15(月)

・朝,会社に着いてすぐに1月の日付で2月末までの契約書にサインをするよう求められる。
▶サインを拒否。月末に呼び出すと言っていたので,その時までに考える,と回答。
・それ以外の書類はサインできるのか。今日で良いか。このあとMTGがあるので,その後で手続きをすると言われる。
・今週末また話し合いましょうと言われる。

昼すぎ
・社長から会議室に呼び出される。
・今回2月までにさせてもらうのは持病が理由だとはっきり告げられる。
・体調を優先してほしいので,を何度も繰り返される。
・(社長は私の体調不良に気づいていたのか?という問いに対して)週に1度しか会わないから気付かなかった。体調が悪いことに気付かなくて申し訳なく思っている
▶それほど症状が軽いという証拠。
・持病がある人は突然会社に来なくなる
▶そうなる前に普通はドクターストップがかかり,引き継ぎなどを行ったうえ,休職期間に入る(事務員時代にそういう人を何度も見てきた)。休職期間はあくまで復職を前提としており,復職が叶わない場合は退職になることを伝える。
・柏木のことが心配なのでドクターストップにすらなってほしくなくてこう話している
▶事務員時代にいろんな会社さんを見てきたが,持病を理由にここまでする会社は初めて。心配であれば勤務時間を減らす,勤務日数を減らす,一度休職して様子を見るというのが大多数である。ただ,会社ごとに対応は違うので,契約変更も当然使える。ただし私は1月の日付でサインをさせられてまでこの変更を受け入れるつもりはないことを伝える。
・柏木はどうしたいのか。
▶当然体調の波はあるが(誰にでもあると思っています),6月までの契約期間を全うしようと思っていた。そのために通院などを行っている。
▷社員さんからはぼうっとして手が動かない日もあると聞いた。
▶(社員さんとのやりとりを確認して返答)そのようなやり取りはありませんでした。見ますか?
▶「いや,見ないですけど(笑)」(鼻で笑う)
・自分でも体調の波があることを柏木は自覚している。それはコントロールできている状態とは言えない。だから社員に相談した。
▶生理中ということもあいまって社員さんに相談している。生理は持病とは別で,コントロールの範囲下にない。

…というやりとりがあって
週5,1日6時間勤務に落ち着きました。

この場をお借りして

2月末までで契約満了になりかけた私に声をかけてくれた知人のみなさん,なんとか続けられないかと奔走してくれた某氏,進んで巻き込まれてくれた頭のおかしい技術者集団,業務の合間だったにもかかわらず書類について調べて教えてくださった他社の(!)事務さん,本当にありがとうございました。
まだまだ受け入れられない病気だなということを痛感しました。
なにか私にできることはないかなと思って,本当にざっくりとではありますが声を上げてみました。
この記事が誰かの役に立ちますように。
私を日頃から支えてくださるみなさんに,この場をお借りして深くお礼申し上げます。

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