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北大サマースクールに参加させてもらって


講義風景

2023年度の北海道大学公共政策大学院の地方議員・地方公務員向けサマースクールに参加させてもらいました。
毎年開催されているようで、
毎年テーマを設けて、そのことについて専門家の講義を受け、
皆さんで勉強されているようで、
今年のテーマはジャン!「公共交通」

講師は「北海道庁の交通の担当の方」、「石狩市の交通担当課長さん」、「データを取る会社の方」、「大学教授の方々」という公共交通のプロの方々。
2日目はグループディスカッションで、他の自治体の議員さんや職員の方と持続可能地域交通の課題について話し合うという貴重な機会でした。

参加者は「道内の市町村議員」と「自治体の公共交通担当の職員」さんと「台湾からの研修に来られている一流エリートの弁護士の方々」
小清水町以外の議員の方々は自費で自発的に参加されていたようで、モチベーションが高く、場違いなところに来てしまってまいったな…というのがはじめの感想でした。

私自身はぶっちゃけて言いますと、このスクールに参加させて頂くにあたり、レポートの提出があり、公共交通というものについて、
生まれて始めて勉強、考えました。ごめんなさい。

ど素人の私がこのようなプロの方々の集まる会に参加させて頂き、
講義中にもある講師の方が語られていましたが、「初心者こそスポンジのように吸収する」これですこれ、まさに。

うちの町は基本的にバリバリの車社会で、
主に交通手段に困っている方は、免許返納後の高齢者(特に冬の運転が危険なので、冬だけ運転しないという人もいます。)と
高校生だと思います。
高齢者にはタクシー券というものが配られ、300円で町内は送迎してもらえます。
でも、予約がいっぱいで使いたいときに使えない、自分の家がうまく説明できず諦めた、タクシー券が足りない、などの話を聞きます。
高校生は小清水高校が無くなって、清里高校は送迎バスがある。斜里や網走の高校に通うためには定期券の助成があります。
最近では中学を出て、親元を離れよその地域の高校に行く子も増えているらしく、
「小清水には絶対に二度と帰って来ない」とその話をされた人がおっしゃっていて、
小清水には農家の後継者以外は働き口が少ないから、
町に住んでいる人はそういう寂しさや悔しさを感じながら生活しているというのが
同じ小清水に住んでいる者として、すごく悲しかったです。
うちの息子も小学校3年生なので、あと6年しか一緒に住めないかもと思うと胸が締め付けられます。

台湾の弁護士さんが果敢に日本語で発表!

研修に参加して、
道の方針、我らが釧網線が赤字路線で今後どうなるかわからないこと、各町の事例や、自治体職員さんのご苦労を学ぶことができました。
同規模の町では乗り合いタクシーやデマンドバスの実証実験をされ、実施されている町もあるそうです。こちらもなかなか難しそうです。
バスやタクシーの待合所用にコミュニティカフェがある自治体もあり、羨ましく思いました。
運転手の人手不足も深刻な問題のようです。

自分にもう何個か身体があれば、自家用車有償運送とかすごく面白い取組だと思います。
そういうことにチャレンジしたい人もいると思います。
例えばLINEとかで(高齢者は使えない方も多いと思いますが・・・)「この日の何時に誰か送ってくれませんかー?」「私時間あります!」みたいなのが簡単にできればいいのに…とか妄想します。
身の回りの高齢者は親戚や近所の方で乗り合わせたりしているので、やはり地方で安心して生活していくには、この助け合いのコミュニティーを大切にしていかないと、と思います。
せっかく勉強する機会を頂いたので、興味を持って中長期的に小清水の公共交通を考えて行きたいと思います。

地域の公共交通、そして北海道、はたまた日本を良くしたいという、参加者の方のパッションや熱い想いをビシビシ感じながらの2日間は刺激と勉強になりました。
台湾からの研修の弁護士の方々も参加されていて(皆さん日本語で参加!)、その方たちのモチベーションの高さにも感激しました。
今回の一番の収穫は「つながり」です。いろんな自治体の方、議員さん、先生方とのつながりができ、地域の話を聞くことができました。
北海道の179の市町村(大阪で43、東京で62)、特色も産業も人口も全然違っていて、大阪出身の私には全然把握できない!
じゃんじゃんバスやJRが通っている都会から、うちの町のように超車社会の町、それぞれの問題がありますね。
ぜひ、179人の各市町村の方とお友だちになって、色々と教えてもらいたいです。

以上長くなりましたが、
研修に行かせて頂いた、北大サマースクールの報告とさせて頂きます。
大切な税金で行かせて頂き、ありがとうございました。


文化的!北大生による生演奏

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