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読ログ#5いつかもう一度一緒に仕事がしたい、そんなカッコいい女性の仕事論


これは、私が以前インターンとして関わらせてもらった建築・デザイン事務所の代表の著書だ。

その時の感想ブログはこれ。
”生 なま”の声を交わせ〜2週間のインターンを経て〜


彼女はとーにかく妥協しない。
常に100%本気だ。
彼女が姿を表すと空気がピリっと引き締まる。
圧倒的オーラと重み。
物腰も声も柔らかいのに、鋭くて重い意見。
学生の私に対しても本気で向き合ってくれた。
どんなに小さなことでも良いものを忘れず掬い取り、見逃さない。
本物、を見極める眼力。

私が心から尊敬する女性のひとりだ。
超超イケてる仕事をする方だ。



そんな彼女の仕事論が詰まったこの本も、例外なくイケてる。

『空間演出家 池貝知子の仕事と意見』


彼女は、空間のことをよく「舞台」と表現する。
家というドラマの舞台。

その舞台で、さまざまな登場人物が、それぞれのドラマを繰り広げる。

ドラマに影響を間違いなく与えるのが舞台であり、
その舞台づくりをするのが彼女の仕事だ。



「想い」
これを見抜くことに長けているのが、彼女の能力の1つであると思う。

クライアントが本当に望んでいることは何か。
クライアント自身が気づいていないような事にさえ、彼女は気づいて、それを空間に生かす。

彼女と一緒に仕事をするならば、何よりも「想い」が欠けていてはならない。
心の込もっていない、「想い」に欠けた仕事を彼女はすぐに見抜く。


空間造形においては、スタイルがものをいう。
しかしその根底にあるのが”想い”であることに気づかない人の多いことが、彼女には不思議でならない。


凄い才能の持ち主を見て「凄いな」と思えることが、自分の能力なのではないかと考えている。
池貝の仕事のスタイルとは、ひと言で表現するなら”ネットワーク化”だ。ひとつの仕事を依頼される。まず全体像をイメージして、その全体を構成する細部に関して、どんなエキスパートが必要になるのかを考える。
この部分で、人の才能を覚知する力が必要になる。


彼女たちと一緒に仕事をさせてもらって、半年が経った。


彼女に胸を張って、
私は今こんな仕事をしているんだ、と言えるように。
一緒に仕事がしたい、と思ってもらえるように。

私は日々を積み重ねていきたい。

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