歯医者さんの、思い出

最近、歯医者さんを変えた。

今までは実家近くの歯医者さんに通ってたけど
帰るのに1時間近くかかるので、遠い。

それでも6年以上、4ヶ月ごとに
律儀に検診に通ってた。

実家に帰る理由になるし、
受付の女性も、すごく感じが良くていい。
何より、歯科衛生士のおばあさんのことが
すごく好きだった。

私より10歳くらい年上の娘さんがいて、
ご本人も娘さんも歯が悪くて、
2人ともとても苦労したこと。
その甲斐あって、歯科衛生士になったことなど
毎回検診の合間に、色々話してくれた。

歯のことも、娘さんのと同じくらい(多分)
親身になって心配してくれ、
ブラッシング指導にも熱を入れてくれた。

『この磨き方だと、すぐ虫歯になっちゃうよ』 
『1本ずつ、丁寧に磨くのよ』
『ここ、いつも磨き忘れちゃうところだよ』

たまに、ちょっと暑苦しいなぁ なんて
思ったこともあったけど、
ここまで親身になってくれるなんて、
有難いなぁという思いでいっぱいだった。

海外旅行に行けば、お土産を買ってきたし
結婚することになった時も、
もちろん報告した。

『赤ちゃんできたら、私にも教えてね』
なんて言われた時も、
まだ気が早いよーと思いつつ、
報告するよと、約束した。

なんていうか、
第二のお母さん的存在だったのかも。

その方が、ご年齢と自分のお母様の介護で
辞職すると聞いた時には胸がいっぱいだった。

最後の検診を終えた日、
お礼のお手紙と、鳥が散りばめられた柄の
ハンカチをプレゼントした。

笑顔でいようと思ったのに、やっぱり涙が出て
そしたら力強く抱きしめてくれた。
写真も撮ろうと言ってくれて、嬉しかった。

そんな思い出の歯医者さん。
後からわかったのだけど、
実家の家族、ほとんど全員お世話になってた。


今通ってる歯医者さんは、家から近い。
子どもに人気のところだ。

その話は、また今度。


では、また。

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