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デザフェスに出るには その1

こんにちは。AyaNeeです。

2022年11月19日・20日に開催されたデザインフェスタ、通称デザフェスに初出展してきたのですが、愚かにも一般参加すら未経験の状態で挑んだ私はとにかく情報が足りなく、いろんな記事を読み漁ったので、流れと良かったこと、反省点などをまとめていこうと思います。
今後の初出展者さまの役に少しでも立てれば幸いです。
※主にイラストでの出展をする方向けですので、ハンドメイド、飲食関係の出展には該当しない部分があります。
※思った以上に長くなりました。必要部分までガンガンとばしてください。

デザフェスって?

この記事を読んでいる方はすでに承知かと思いますが、より記事っぽくなるので書いておきます。
デザインフェスタが正式名称のこのイベント。
年2回春と秋に東京ビッグサイトの西館、南館にて行われる巨大アートイベントです。
コミケとはちゃうんか?と思う方もいるかもしれませんが
デザフェスは一次創作、オリジナルのみなので、そこがコミケと大きく違うところかと思います。
なのでいわゆる二次創作、ファンアートになるものはありません。
あとは個人的に「本当にどんなジャンルでもあるんだな!」と思ったのは飲食物の販売です。私は飲食物まで出展しているイベントは初めて見たので、驚きました。

出展するために

出展するためにはまずデザフェス公式サイトから出展申し込みをします。
具体的な募集締め切りはなくブース数の定員に達するまでの期間で受付しているようですので、様子を見つつ早めの申し込みが吉かと思われます。

私が申し込んだのはイラストを販売するための
「明るいブース の Sサイズ/両日」です。
デザフェスの出展料は、
最小サイズのSブースで単日¥12,600(税込)、両日¥22,000(税込)です。(2023.03.31現在)
これに加えて机や椅子、背面パネルなどのレンタル代もかかってきますので、参加費としては正直お手軽なものではないかなあと思います。
ただその分、たくさんの方が来場されてその場にしかない出会いも多々ありますので、この参加費をどう捉えるかは人それぞれかなと。
丸二日借りられるのと1ブースあたりのサイズもコミック系即売会より広いです。
個人的にはイラスト関係の細かめのグッズを売る人はめちゃくちゃ有名作家さんとかでない限りはSブースで十分かなと。
細かいブースサイズや他出展料などは公式様をごらんください。

申し込み自体はWeb上でおこない、期日までに出展料を振り込めば完了なのでわりとお手軽です。
最初の申し込みの段階ではレンタル品などは申し込まないので、ひとまずブースサイズだけ決めればOKです!

ちなみに申し込み項目にある「出展名」なのですが、店名的なものがない方は個人の活動名で大丈夫だと思います。
古のオタクが故にここに書くべきはサークル名か…?とめちゃくちゃ迷って最初サークル名っぽいもので申し込みしてしまいました。愚か。
期日内であれば情報の修正依頼を事務局に申請すれば変えていただけるので、間違えた方は申請してみてください。事務局の方、お手数おかけしました。。


出展準備

さあ、いよいよ出展準備です。

◉何を作るか

何からやるかという話になるのですが、まず販売するものを決めます!!
イラスト関係でよく販売されているものは
・イラスト本
・ポストカード
・ステッカー
・アクリル系グッズ
あたりです。
ラミカとかはもうないです。
なので私もここらへんの王道とキャンバスプリントを現品限りで準備しました。
あとは名刺。イラストレーター名義での名刺は持ってなかったので、この機会に作りました。
当日テイクフリーにしてたら結構持っていってくださる方が多かったので、多めに作ってもいいかと思います。

最悪本とポスカで何とかしようぐらいの勢いでスタートです。
ありがたいことにデザフェスは最初の方に申し込んでいれば、当日までは約5ヶ月ほどの時間があるので、ひとまず出展を確定させてから制作できます。
申し込めば本はできる とはまさにこのこと。
何とかできました。

これはそれぞれの作品スタイルにもよるとは思うのですが、
個人的には思っていた以上に「飾ること」に特化した作品が人気だったという印象です。
お手頃価格のポスカ100円が完売するかと思っていたら、3,500円のキャンバスプリントが即完、特急でつくったパネルプリント500円も即完で、ポスカはなかなか潤沢に残りました。笑
デザフェスのユーザー層の問題なのか、私のお客さま層の問題かはわかりませんが、予想外の需要でした。
なので次はキャンバスももう少し多めにできるように頑張ります。

◉制作納期の設定

作るものが決まったら、まずすることは印刷会社様の決定。
各会社様それぞれで出来ることが違うので、自分のニーズに合った印刷会社様を探します。

…………
どうやって決めていいかわからなすぎる。

そう、そうなのです。
…印刷会社様、全然知らん!!!!
一つ目の壁にぶち当たりました。

ネット検索で出てくるとはいえ、数ある会社様の中からどこを選ぶべきか迷いますよね。
好きなイラストレーターさんのイラスト本や同人誌を持っている方は是非奥付けを見てみてください。
印刷会社様に入稿して製本している方は奥付けに発行日や印刷会社名を書くという決まりがありますので、だいたいそこに記載されています。
私も何冊か漁りました。
結果的に私は友人のおすすめなどもありイラスト本は 株式会社グラフィック様 にて制作していただきました。
高発色でとても良い仕上がりにしてくださいました!

印刷会社様が決まったら、今度は作りたいものにかかる制作日数の確認です。
だいたいの会社さまに見積り機能があると思うので、そこで自分の制作物にはどのくらいの日数が必要かを確認します。
入稿から受付完了までの時間や、配達時間なども考慮して制作日数プラス3日くらい多めに見積もっておくと安心かと思います。
そこから自分の制作の入稿締め切りを逆算します。
私は確実にスケジュールがズレこむ女なので、
最初の予定はデザフェス当日一ヶ月半前には入稿完了して1ヶ月前には印刷物が手元にある。にしました。

結果としてはデザフェス当日の二週間前に印刷物が手元にある。でした。

自分のこと、わかってる〜。
最初からこのスケジュールを目標にしていたら爆死していましたね。
あぶないあぶない。
自分の特性を理解した上で締め切りを決めることを強くおすすめします。
ちなみに余裕のある入稿をすると安くなったり、ポイントが加算されたりするのでお得です。
余裕はお得を生みます。

◉制作

続いて制作です。
これはもう己を信じてがんばってください。
私は買ってくれた方のお楽しみを作りたくて、新規絵の半分くらいは未公開にしてたので、描いても発表できないし、その絵が好まれるのかわからないのが何気に大変でした。モチベがほしい。
本を楽しみにしてる!とまだ見ぬイラスト本を楽しみにして声をかけてくれたフォロワーさん、ありがとうございます。
あなたのおかげで本ができました。


◉レンタル備品について

開催がある程度近づいてくると公式さまからレンタル備品についての連絡がきます。デザフェスは机と椅子もレンタルしなければならないので、ほとんどの人が利用しているのではないでしょうか。
イラスト関係出展者がよく借りてるっぽいものは
・机
・椅子
・壁
です。
いろいろ調べた感じ大体この3つを主軸にブース設営をしている方が多そうでした。私もこの3つをレンタルしました。
そして、このレンタル備品を申し込む時までに考えておきたいのが、そう、ブースの大まかな設営です。ここが決まらないと何を借りるか延々と悩んでしまいます。
そしてこちらのレンタル、数に限りがあるので人気のサイズのものは無くなっていきます!!!!!
思ったより簡単になくなります!
私は見事にやらかしました!!!!!!
Sブース出展の方が多くいるためか、Sブースで使える机はどんどんなくなっていきます。なんとなあく設営を決めてのんびりしていたら、借りようと思っていた「奥行き45cm×横幅150cm」の机がなくなってました。
昨日まであったのに!のやつです。刻一刻と減っていきます。
そして恐ろしいのが、Sブースのサイズは奥行き90cm×幅180cmなんですね。
お隣のブースとピッタリ隣り合うので、180cmの机を借りてしまうと、机の下を通らないと出られなくなります。
さらに横に壁を設置する場合一枚につき4cm分面積が内に入るので、180cmの机は完全に入らなくなります。詰み。
奥行きも90cmなので、パイプ椅子を入れる設営の場合、奥行き45cm以下のものでないと座れないです。そうなってくるといわゆる机を隔ててパイプ椅子に座るスタイルの人が借りられる机のサイズは自ずと決まってきます。
なので、借りる人も多いですし、なくなるのも早いです。
私はたまたま角ブースで片側が通路だったので、180cmの机を入れても出入りはできたので、一命をとりとめましたが角スペースじゃなければ詰んでいたので、本当に早めのレンタル申し込みをおすすめします。


◉設営について

設営は千差万別、十人十色という感じで同じ設営はひとつとないという感じではあるのですが、ざっくりとしたパターンはこんな感じかなあというのをご紹介します。(多分もっとあります。あくまで私が感じたイラストメインのブースさんの傾向です。)

一つ目はいわゆる「即売会スタイル」の机を隔てて椅子に作家さんが座り、机より中がバックヤードの扱いになるものです。
机の手前部分に作品を置いて、自分側はバックヤードのように使うので、比較的荷物は置けるし、お金や在庫管理なんかはしやすいほうかなと思います。

【真上から見た図】

二つ目は作家さんが立って、机一面を売り場にしているアパレルっぽいスタイルです。これは机の下にキャリーケースなどをいれてバックヤード扱いにしている方が多いです。相手に見える部分が多いので、たくさん作品が展示できる反面バックヤード部分は減るのと開場時間中に触りづらいかなと思います。
あと多分立ちっぱなしになる率高いので、そこも一つ慣れてないときつそうだなあポイントでした。(私は立てん。)

【真上から見た図】

どういうタイプでの設営にするか決めたら、次は家でのシュミレーション兼什器探しです。
設営の仕方そのものはそんなに迷いませんでしたが、机の上の設営、まじでこれが難しい、、。立体物のデザイン配置苦手なんですけど、私だけですか…。
インテリアとかおしゃれに全然組めん。
空間デザイナーすごすぎ。インスタの映える部屋作る人すごすぎ。
なので、私は古えのオタク即売会知識を掘り起こしつつ、ツイッター有識者たちを存分に参考にさせていただきました。

意識した部分は
・頒布物を机にベタ置きしない。
・とにかく「何が 何円で 販売されているか」をわかるように
の2点です。
来てくださる方はほとんどが流し見をしていきます。
その際に机にベタ置きだとどうしても視界に入りづらいです。
自分が立って歩くときに机の高さプラスどのくらいの位置で見るかを意識して、ある程度高さ出す設営にしました。

もう一つの方、これがまじで大事なんじゃないかと。
通りすがりにいいなと思った作品の値段がわからないとき、おそらく多くの人は「買うことをやめる」という選択肢をとってしまうのではないでしょうか。
売り子さんに値段を聞いてやっぱり買わないっていうのも気が引けてしまう、かといって勢いで買おうとして思ったより高くても困る…じゃあまあいいか。
というのが買い手として私も感じる部分があるので、ここは徹底的にわかるようにしました。
具体的にはお品書き(A3パネル)の設置と敷き布に足元用お品書き(A2)の設置、各頒布物付近に値札の設置(金額はっきりと)をしました。
お品書きはこんな感じ。

いつ、どこで、どのブースで、何を、いくらで売るのか をしっかり見せる

そんな私の設営はこんな感じになりました〜。

うるせえ〜〜〜笑
ブース内の設置センスはないのはわかっていたので、さっきの2点が守られていればオッケーかなと。笑
初めてにしてはね、良しとします。
みなさんもっと素敵なブース作ってるので、いろいろ検索してください。
ちなみに壁のブース番号パネルもなかなか有効だったかと。
ここ目がけて来てくださる方はブース番号で探しに来てくださるので。
あと以外に効果があったのは、自分のSNSアイコンと各種SNS用QRコードパネルです。お品書きの左にあるやつですね。
デザフェスに出展してるという情報を知っていなくても、このアイコンでピンときて、フォローしてる人だ!?となり購入して下さった方がいました。
QRコードもかざしてくれる方が多くて嬉しかったです。
「この絵を描いてる人はこの人」という紐付け、大事だなあと思いました。

ちなみに設営に使った什器類は主に百均とシモジマ様です。
OPP袋とかパネルとかスタンドとかそんなものまであるんかいという販売促進ツールなど、シモジマさんにはあるので、お近くにある方は是非。
多分この設営で込み込み20,000円くらいだった気がします。

敷き布に関しては、デザフェスは一定以上のサイズになると防炎布でなければならないので、楽天市場のこちらのショップ様を利用させていただきました。
調べた中では色の種類、お値段ともにとてもよかったのでおすすめです。
防炎布であるという証明書を発行していただけますので、当日それも持っていけば大丈夫です。
こちらはただの布状態ですので、端処理くらいは必要になりますが
気にしないかたはホチキスバンバンってやればどうとでもなります。笑


そんなわけでデザフェスに出るまでの思ったこと記事でした。
当日のことまで書いたら1万字いきそうなので、一旦切ります。
ここまで読んでくださった方に、いい情報があればいいなと願います。

次回、当日編ッ!
デュエルスタンバイッ!!

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