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少しお高めの天ぷらを食べに行った話

※2021年に書いて非公開にしてた記事
※手直しししたけど、めちゃくちゃ語ってて割とキモイ


当時の彼氏(要は元彼)の23歳の誕生日に私たちはお高めの天ぷらをランチに食べに行ったので、今回はそのレポをしたいと思う。

※普段、良いお店にあまり行かないやつらのレポなので、大変お見苦しいところも多くあると思われますがご了承ください。

私たちが選んだお店は吉祥寺にある「わかやま」という天ぷら屋さん。
立川に本店があるみたい。(雑な情報)
私の両親が2人でランチを食べに行って、とても良かったと言っていたので、我々も行ってみることにした。

もちろん、しっかり予約をして行ったのだが、入った瞬間に目に入る高級店お約束のカウンター席、お金持ちそうなおじ様おば様たちばかりの客層に圧倒されるあやなしと元彼。

「ご予約のお客様ですか?」
と店員さんに聞かれるだけで、
「お前らみたいな若者が、ここに食いに来たんか?」
と言われているような感じがするし、カウンター席のおば様おじ様からの「何だあいつら」みたいな視線も感じる。
マジで被害妄想が一生止まらない。

「場違い」
なるほど、こういう時に使う言葉なのか。

※店員さんの対応は終始丁寧でした
※全てあやなしの被害妄想です

まぁ、店内で騒ぎ立てるわけでもないし、我々は大人しく天ぷらを食べに来ただけなので、どう思われようと関係がない。
金は払うのだから正々堂々と立ち向かおうではないか。
※別に何も言われていない

さて、用意されていたカウンター席に通された私たち。
隣の今回の主役の元彼も少なからず緊張しているご様子。

定食というかコースというか注文は予め予約の時に伝えていたので再度その確認と、ドレッシングとデザートを何にするか聞かれた。

ドレッシングは和風マスタード味とイタリアン風のトマト味の2択だった。
私たちは和風マスタードを選んだ。

天ぷら屋でイタリアンドレッシングを選ぶ余裕のある大人に早くなりたい。

デザートはコーヒーシャーベットかムース。
コーヒーより紅茶派の我々はムースにした。
ムースの味は忘れた。笑笑

ちなみに、我々が頼んだ定食はこちら。

やっぱ美味しいところは「天婦羅」って漢字なのな
知らんけど

ランチなのでこういう店にしては比較的お手軽な値段で食べられる。
今回色んな東京の天ぷら屋さんを調べてみたけど、マジで高いところは宝石みたいな値段するからな。

ちなみに、ここはランチだと1000円代のもっと安いメニューもあるので普段でも行けなく無い相当良心的なお店。
あの店の雰囲気を考えるととてもレア。
※最後に食べログのリンクを貼っておく

定食という名前だが、天ぷらは目の前で一つ一つ揚げてくれて、小皿に置いてくれるようだ。
そうそう、ワイはこういう目の前で揚げてくれる天ぷら屋に行ってみたかったのよ!!

サラダが運ばれてきて、むしゃむしゃ食べていると、

「何か苦手な食べ物はありませんか?」

板前さんが(マスクをしているが恐らく)、爽やかな笑顔で聞いてくれた。

あっ、苦手な食べ物を聞いてくれるシステム??!!

苦手な食べ物なんてとんでもない。
庶民の我々は食用のものなら何でも食いますよ。
まぁ、本当に私達は苦手な食べ物がほぼないので問題なし。

「それでは、始めさせて頂きます」
という板前さんの言葉で、私たちの誕生日ランチが始まった。

It's show time!!と私の頭の中でドコドコと太鼓の音が鳴り響き、
「そうか、今まで行っていた店ではサイレントで食事が始められていたのか」
とわけが分からない発見をする。

さて、1番最初に出てきたのはこちら。

いや、何で全体図なん?笑笑

なんか塩や天つゆ、大根おろしすらも、普段食べているものと違う感じがしたので思わず引き気味に写真を撮ってしまったようだ。
ちなみに、普通のノーマルカメラで「カシャッ」と音を立てて撮る勇気がなくて、LINEカメラ(無音)で撮った。
とんだ小心者である。

これですよ、これ

「才巻海老の頭です。レモン塩でお楽しみ下さい」
という板前さんの言葉と共に、1番最初に出てきたのは立派な海老の頭。
天ぷらに相当な自信がないと1番最初に海老の頭は出せないだろう知らんけど。
にしても、カラッと揚げられていてまじで美味そう。
言われた通り、レモンと塩を付けて頂く。

美味しい!!!!

「うまっ……」
思わず声が漏れた。
元彼と2人で顔を見合わせる。
これは美味い。 
高級えびせんべいのような香ばしいお味。
えびせんべいが大好物な元彼にぴったりだ。

そして、お待ちかねの胴体(??)

第一印象(?)が上品じゃないですか……?
海老の模様がちゃんと見えてるの……
衣がうっすらとついててさ……

とりあえず、味が分かる女のフリをして塩で頂く。

あっ、美味しい……
(語彙力喪失)

いつも食べている海老と味が違う。
身が締まっていて、しっかり海老の味がする(気がする)
「海老の褒め言葉=プリプリ〜!」
は改めないといけないと思った。

これね……
そうなんじゃないかなと思って食べてみたんやけど……
当然のように、尻尾まで美味い!!
まあ、さっき頭食べたからね、尻尾も美味いことは容易に想像出来るが。
「尻尾も食べていいの……?」
と隣で心配そうにしていた元彼を他所にバリバリ食べた。
普段、尻尾は食べないんだけど、これはとても美味かった。
マジでえびせんべい!!!

さて、3品目。

いんげん豆!!!!

全世界、色々な野菜がある中で、まさかのいんげん豆!!

「天ぷらの王様である海老の次に出てくるにはあまりに弱いんじゃない?」
とあやなしは馴染みがありすぎるいんげん豆を前にふんっと鼻を鳴らした(鳴らしてない)

とりあえず、1口。

おいおい……
こいつはどこで誰に育てられたいんげん豆だ???

確かにいんげん豆なんだが、一般家庭で胡麻和えに使用されているいんげん豆とは違う野菜。
フランス人も日本人も同じホモ・サピエンスだが、見た目も使っている言語も性格も全然違うのと同じ(は???)

何か、いんげん豆の嫌な部分を全て取り去ったようないんげん豆。いや、いんげん豆は好きなんだけどね、でもこのいんげん豆を食べた時に、
「あっ、私、いんげん豆のああいう所は好きじゃなかったんだ」
と気付いた。

いんげん豆に恋でもしてたんか
お前は

ともかく、全然スジスジしてなくて、中の豆が主張し過ぎず、表現が正しいかどうかは怪しいが、スナック感覚で食べられるいんげん豆の天ぷら。
私の語彙力ではここまでが限界。
ごめん、いんげん豆。

さて、4品目。

落花生

……え???

「ピーナッツと落花生って同じだっけ?」
とコソコソ聞いてくる元彼はさておき、
「そうか、落花生は野菜なのか、なるほど……」
とぼんやりしてしまうあやなし。

とにかく、食べてみる。

あっ、香ばし……
カリッと……あっ……うま()

薄皮ごと揚げられた落花生。
想像の5倍香ばしく、香りが口いっぱいに広がる。
カリカリっとした硬い食感がまた楽しい。
こんな風に調理される落花生は、きっと前世でさぞ徳を積んだのであろう知らんけど。

落花生の余韻もそこそこに、5品目。

何て可愛らしい……お茄子……
泣ける (なんで?)

野菜の中で茄子は個人的にトップ3に入るくらい好きなので、あやなしのテンションは爆上がり。
茄子は何となく天つゆなイメージがあるので、ちょこっとつゆを付けて頂く。

おいしぃ〜〜

グチャグチャしてないのよ。
たまに、火が通り過ぎてグチャッとしてる茄子あるやん。
あれ嫌いなんやけど、これはしっかり茄子が茄子なのよ(??)

あと、驚いたのはほんの少し苦味があったこと。
それが美味いのよ。大人用の茄子!!(どういうこと?)
本来、茄子はこういう苦味が少しはあるものなのかもしれない。
とにかく、美味しかった。

さて、6品目。

天ぷら(野菜部門)
超レギュラー選手来た!! 

栃木県産の何たらっていうブランド物の椎茸らしい。
名前は忘れた。笑笑

見て……白い中身がふかふかのお布団みたいなの……()
見た目からして美味そうなやつ。
頂きます!!!

あぁぁ、うめぇぇ〜〜

柔らか〜〜ふかふか〜〜

とても、みずみずしくて上品なお味。
「オラ、椎茸だゾ!!」
って感じではなく
「わたくし、椎茸でございます。どうぞよろしゅう」
って感じの1歩引いた姿勢で口に広がる旨み。
(意味分からん)

なんか椎茸は味が濃ければいいみたいに思ってたけど、そうでは無いんだなと思った。
こんなに繊細な椎茸も存在するんやな……。

続いて、7品目。

焼き加減レアのホタテが来た

「あえて、軽く揚げております」
みたいなことを板前さんが言っていた。
凄く綺麗な色だね……(小並感)

レモンと塩つけて頂く。
(レモン塩で食べるのがめちゃくちゃ美味しくて、さっきからずっとレモンと塩を乱用しているあやなしと元彼)

あれ?これ、干し貝柱??

皆さん、干し貝柱って食べたことあります?

こういうやつなんですけど。
まぁ要は普通に干した貝柱なんですけど。
干してあることによって、旨みが凝縮されていて味が濃いのが特徴。

この干し貝柱のような味がした!!!
この天ぷらのホタテが!!
生なのに!!
あやなしはアミノ酸の旨みを確かに感じた!!

どういう調理方法なんだろう。
熟成してるのかな。

安い生のホタテってあんまり味がしないからそんなに好きでは無かったんだけど……。
こんな生のホタテが存在するなら是非とも好物の中に入れたい。

さてさて、8品目。

写真を撮り忘れたぁ……

大葉で巻いた太刀魚だった……
あやなし、その姿に大興奮して……
如何せん、大葉が大好きだから……
ヒョイ、パクっといってしまった。

一応、見た目が似ている画像をイメージとして載せておく。

これを5倍くらい上品にした感じ
(分かんねぇよ)

まぁ見た目はともかくとして。
口に入れた瞬間、

あれ?!?!溶けた……?!

太刀魚がサラッと消えた。

「太刀魚もこんなに油がのることあるんですね!?」

……と20年後の私なら板前さんに言ってた。
23歳のあやなし……優しそうな板前さんでも話しかける勇気はなかった。

高級肉ですかっていうとろけ方、しかし、魚の油って全然しつこくない。めちゃくちゃ美味しい。
あと、やっぱり大葉はうめぇぇ。たまんねぇ。

9品目。

実写版   君の名は。
「この魚の名前が思い出せんのよ!!」

なんか確か、イチゴ、イチコ、みたいな名前だった気がする。
とにかく、初めて聞いた魚の名前だった。
誰か魚に詳しい方、分かったら教えてください。

まぁ、名前は思い出せないんだが、

めちゃくちゃ美味しかった

太刀魚よりはとろけずに口の中に留まってくれる。
でも、全然パサパサしてなくて柔らかい。
太刀魚よりも白身魚の味がしっかりした。
例えるなら、太刀魚は霜降り牛で、これは高級ハラミって感じ。

太刀魚もばりくそ美味かったけど、個人的にはこっちの方が私は好きだった。好みの問題ですけどね。

ちなみに、肉もあやなしはハラミが好き。

10品目。

アナゴさん

普通の天婦羅定食だと、アナゴじゃなくてキスにグレートダウンするらしい。
ワシらは奮発して上天婦羅定食にしたので、アナゴさん。

大きくたっぷりとした身が見るからに美味そう。
頂きます……。

美味しいねぇ……!!!

身の柔らかさはさっきの〝名前が思い出せないあの人〟と同じくらいかな。

それにしても、ふわふわふかふかの身が最高。
普段、煎餅布団のようにペラッペラのアナゴを食べていたあやなしはこんな羽毛布団のようなアナゴが存在することに驚いた。

白身魚って味が繊細というか、安いやつだとあんま味しないみたいなことがあるけど、しっかりアナゴの美味しい味がする……高いやつはする……。

さて、ここで天ぷらはおしまい。
※実は途中で海老が追加で2本ほど登場していた(同じなので割愛) 
※定期的に「俺、美味いだろ……?」と主張してくる海老に我々は震え上がった

そして、最後に「お食事」という名のご飯が出てきた。

さっきは書かなかったけど、ドレッシングとかを聞かれた時に
「天茶にしますか?天丼にしますか?」
と聞かれた。
天茶とは天ぷら茶漬けのこと。

天丼よりも珍しいから、私達は天茶をセレクトした。

うわぁ、具だくさんなかき揚げ!!

海老とイカが、これでもかとぎゅうぎゅうにされて揚げられたかき揚げ……めちゃくちゃ豪華!!

お出汁とご飯と一緒に……頂きます。

なにこれやばぁ……

お茶って言うか、出汁!!!
めちゃくちゃ美味しいんよ、出汁が!!!
料亭の出汁!!!
優しくてちょうどいい塩加減。
絶対に家では作り出せない味だなぁ……。
青のりも入ってて、ご飯と絡んでおいしぃ、、 

かき揚げは言わずもがな。
海老とイカの味が濃い。
お出汁との相性が抜群。

時間が経つにつれてかき揚げの衣?の油が出汁に染み出して、天ぷらうどんのつゆみたいにどんどん美味しい出汁になってくる。

板前さんに言われた通り、途中でちょっとワサビをつけてさっぱりと食べたり……いやもう、なんなん美味すぎ(なぜキレる)

何かもう全てが美味い。
さっきからずっとそうやけども。

最後にムースを頂きます。

色的にマンゴーかな???
天ぷらのインパクトが強すぎて、完璧忘れた。

以上で上天麩羅定食、全て終了。
ご馳走様でした!!!

1つずつ出てくるのもあって、量もちょうど良かった。
割と大食いのあやなしも腹八分目くらいになって満足感大。

最後にレジでこんなお土産が貰える

※これも写真を撮り忘れたから、食べログからの引用
※何か問題がありましたらご連絡下さい

お店の天かす!!!
これを家でうどんに入れるだけで、お店のうどんみたいになる……魔法の天かす。
これは絶対に持って帰るのを忘れてはいけない。

と、母上に言われたので持って帰りました。

「ああ、金を出せば美味いもん食えるんやな」
店を出てすぐに元彼と言った。

安くて美味しいものも世の中に山ほどあるけど、高いからこそ美味いものも山ほどある。
私はそのどちらも死ぬまでに出来るだけ多く食べたい。

天ぷら わかやま 吉祥寺店
050-5589-8772
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-13-6 CROCE KICHIJOJI  2F
https://tabelog.com/tokyo/A1320/A132001/13179810/

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