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地方局ロケ現場に出くわしてマジックの手伝いをした話
※2021年に書いて非公開にしてた記事
※クソしょーもないけど、個人的にツボ
当時の彼氏(要は元彼)と某動物カフェに行った時の話。
2人で動物と戯れていたら、突然、デカいカメラを持ったおっさんと変なファッションのおっさん(失礼)がやってきた。
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「これから少しロケをするんですが、映っちゃっても大丈夫ですか?」
おいおい、またか。
実は、あやなしはロケ遭遇率が高い。
ふらっと入ったレストランや旅行先など、過去に何かとロケに遭遇し、インタビューを受け、クソおもんない受け答えをしてカットされたりされなかったりした経験がある。
自分もちゃんと喋ったのに、父親がインタビュー受けてるところだけがオンエアで使われてた時、想像以上に自分の力不足を感じてしまう。
いや、お前はいつからタレントになったんや。
ともかく、別に断る理由もなかったので了承した私たち。
まだカメラが回ってない状態で、変なファッションのおじさんが私たちの方にやってきた。
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「これからマジックをするんですが、もし宜しければお2人、お手伝いして頂けませんか?」
なるほど、マジシャンだったのか。
マジックなら、さすがにカットされずに放送されそうだな!(?)
面白そうなので、やってみることにした。
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「それでは、本番始めます。3、2、1……」
あっ、音響とか照明とかない感じ?!
カメラとマジシャンだけ?!
地方局ロケすげぇ!!
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「では、お客さんがいらっしゃったので一緒にマジックをやっていきたいと思います」
あー、仕込みとかないちゃんとしたマジックや。
良かった〜。
(テレビのマジック信用してない人)
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「じゃあ、お兄さん、このトランプの中から1枚だけ選んで、カメラに見せてもらっていいですか?」
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「あ、はい」
指名されたのは、元彼。
マジシャンが持つトランプから1枚選んで、それをカメラに見せた。そして、そのままマジシャンに見えないようにカードを返却。
今回の話にさほど関係がないので、この後のマジックの手順は省略するが、いわゆる定番の初めにお客さんが引いたカードを見ていないはずのマジシャンが当てるというマジック。
だったのだが……
マジックが進行している最中、元彼が私にコソコソっと耳打ちしてきた。
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「俺さ、カメラにはカード見せたけど、俺はカードが何か見てないんだよね……」
ファ?!
え、そんなことある?
でも、確かに
「1枚だけ選んで、カメラに見せてもらっていいですか?」
としか言われてないから、元彼は悪くないか?!いやでもこれはたいへんなことに
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「さぁ、お兄さん!選んだカードは何でしたか?!」
うわははははやべぇぇぇwwwwwwwww
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「すみません、カメラには見せたんですけど、自分は何のカードか見てませんでした」
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「……?」
マジシャン、目が点。
マジシャンの手の中には恐らく元彼が選んだであろうカードが存在しているのに、それが正しいかどうかは誰にも分からない。
これはこれで神秘的な感じがしなくもない(意味不明)
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「あっ、あ、じゃあ、もう一度、やり直しましょう!」
やり直しwwwwwwwww
結局、やり直してマジックは無事成功。
数ヶ月後、私たちはオンエアを見た。
テレビの編集って凄い。
自然にマジックが成功したように、綺麗に編集されていた。
ただ、あやなしは事の経緯を知っているので、マジシャンと元彼が2人とも低姿勢で、小声で
「すみません、何度も、、」
「すみませんありがとうございます……」
と言い合っているのを見ると、今でも笑ってしまう。
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