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志望校に落ちたあの気持ちに似ていた
自分の願いと周囲の期待に応えたかった、あの日。

ー起きた事は変えられない。
じゃあ自分はどうありたい?

他人から言われた言葉達を
自分に取り入れて
自分を苦しめていたあの日々。

2022年6月8日
長男3歳
次男1歳4ヶ月
妊娠週数16w5d

 

昨日梅雨入りした。
ここ最近曇り空が続き6月なのに既に蒸し暑い
【2年前はつわりと梅雨が重なり辛かったっけ、、】
少しづつ戻る食欲と
ほんのり出てきたお腹の膨らみと
蒸し暑さでぶり返す吐き気と
たまに感じる胎動に
不安と喜びが入り混じる

妊婦健診が経腹エコーに変わる週数
12週から気になっていたから
今日判るかもしれない
夫と子ども達にはジェンダーリビールケーキなんて初めてやってみて教えてあげよう

待ちに待ったエコー が始まって
頭から胴体を通りお尻に近づく
上の子達で何度も見てるから
有るか、無いか

『……三男』
先生と同時に頭の中で呟いた
正直、頭が真っ白だった
診察室を出た感情は
受付した時に予測した感情と違った

外に出たら夕陽が眩しかった
『…最近、午後から晴れるよね。』
妊娠が判ってから声に出るようになった独り言。
今日は誰に向かって話しているのかもわからず呟いた。

その後の事は今でも【点】で覚えている
子ども達の歯医者に付き添い、他家族の兄弟構成ばかり気にしていた事
夜ご飯は作る気にもなれなくて、子ども達と私でそれぞれ好きなようにパンを食べた事、いつもの大好きなパンなのにこの日は味がしなかった事
眠れなくて座っていたら、上の子が起きてきて
『ママ、お腹の赤ちゃん、生きてた?』と聞かれ涙が出てきた事

今も鮮明に覚えている6月8日
【産み育てる】という選択肢以外考えられず
先行きの不安と思い通りにならなかったこの気持ちを誰にも言いたくなかった。

三兄弟は可哀想
最後は女の子がいいね
男兄弟はお金がかかるね
1人くらい女の子産んでよ

いつからだろう。
他人から言われた言葉を
自分に取り入れて
生き苦しくなり始めたのは、、

『ママさぁ、
性別とか
年齢とか
肩書きとか
普通はとか
こうじゃなきゃイケないとか、
こうすべきとか、
その身に繕ったもの捨てて、そろそろ本来の姿に戻ろうよ!!』

ー私が今学んでいる事はなんだろう?
嗚呼、また子ども達から教わった

でもさ、
異性も産み育ててみたかったよね
『まだ着れるのに色とか形が違ってさ〜』って言ってみたかったよね
艶のある綺麗な髪の毛、解かしてみたかったよね
生理の話を気軽にできるような親子関係築いてみたかったよね
その気持ちにジャッジ否定しなくていいんだよ

『どっちが産まれるの?』ってお腹を指さして聞かれたら?
言いたいか、言いたくないのか、
自分で決めていいんだよ

いつかどこかで
6月8日の私に出逢ったら
今の私が伝えよう

男の子3人って体力要りそうだよね
男の子3人って大変そうだよね
そうなんです。
必死なんです。
大変なんです。
我が子の成長を見逃すまいと必死なんです。
3人それぞれ可愛くて、幸せで大変なんです。


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