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ずっきゅーーーーん!!と、ちぃくまは、ちぃくまなのだ!(2023年10月結 川崎ロック座)

1.西園寺瞳さん

「ハロウィン演目」
昨年も拝見したハロウィン演目、見ないとなんとなく物足りなくなる
「ひとみたんハロウィンワールド」
ひとみたんさんの、可愛さと、怪しさと、そしてそのひとみたんさんの
細身が堪能できる作品です。
お衣装も可愛いし、やはり特筆すべきは「額縁」
この演目のひとつの要だと思います。盆の上で額縁の外に出たがっている
ひとみたんさんがするんって額縁をすり抜ける。
でも額縁は、すごく、すごく、小さいのです。
ビックリする、それをするんって通り抜けることで非現実感が凄いのです。
本当に、ほ、ほそい・・・。

「タナトスの幻想は終わらない」
今回、初見だった一作。
世界観のダークファンタジーが、凄く強い作品で一気に引き込まれました。
天から吊られた檻に閉じ込められた少女、その世界を出たいと
色んな世界線を巡るも結局、その世界に戻らざるを得ない、”出口などどこにもない”っていう
安心と、不穏を残して終わる作品。

2.須王愛さん

「狼の演目」
演目の題名が分からなかったので、「狼の演目」で失礼します。
須王さんの良さの一つに「類を見ないウィッグ使い」があると思います。
個人演目でも、浅草でも、ウィッグを使われても美しく、乱れない(これ大事)姿。
この演目では狼の少女と、途中に登場するイケメンの2種類が使われていました。
そしてここで特筆すべきもう一つに「須王さんのイケメンが極・強々」なのです。
これは、もう破壊力が凄いんです。
中世的なイケメンっぽさではなくて、どこか女性的でもありながら、美しい女性から見ると
漫画に出てきそうなイケメンなのです。でも身体は柔らかいし動きも無骨じゃない。
そこ、プラス、セクシーがくっついてきます、乙女が恋するイケメンなのです。
須王さんは物語の名手だと思っているので、狼の少女と、イケメンの絆と恋。翌週には横浜でも拝見しましたが、やっぱり良かったぁ。

3.ゆきなさん


「Cafe」星崎琴音さんの継承演目
にゃんさんからの継承のCafeは、はじめて拝見しました。
衣装も可愛くて、明るくて、ちょっとエッチな店員さん、特製ドリンクはどんな色なんだろう・・・?
って気にしつつも、OPでは久々にぐるぐるで持っていたタオルをぶんぶんしました、楽しかったです!

「夢幻泡影」
川崎初出しの新作です、ゆきなさんの和ものってポップな曲調でも動きがたおやかで、
笑顔もキリっとしてて、それでも、所作が美しく、それは「6つの花」でも感じたことですがゆきなさんの和ものは、キュートでありながら、凛とした何かが備わっているように感じます。
そして周年作の「ゆきなの湯」でも改めて感じたことですが、この「夢幻泡影」の中でベットは、ダンサブルな入りだとしても、選曲でも動きでも「ととのう」ベットで、心がすっとリフレッシュされていく感覚です。

4.熊野あゆさん


「Fantazy」

「何より、自分らしく」を大切に、自らを磨き続けるあゆっくまさん。
プリンセスのふんわりドレスを着て、艶やかで美しい黒髪を揺らして、自分らしくいることについて
ファンタジーな世界観を作り上げていました。
一冊の絵本からはじまる「夢の物語」
ふんわりドレスから、一瞬で曲の途中でくるくると回りながら早着替えする姿は、ポラの時に伺った「魔法」そのもので、本当に華やかで真正面から見た姿も美しくキラキラして自信に満ちています。
でも、それは日々の経験や想いや努力で積み重ねられているもの、それが伝わるのがベットかなと思います。
まず背中、肌がつやつやなのはもちろんですが、やはり魅力のひとつである「髪の毛」がひと際、輝いています。
それは回る盆でお顔が見えなかったとしても「髪が語ってくれる」瞬間があって、その時に「美しさ」がまたキラリと見える。本当に全身で魅せる、演目だと思います。
あゆっくまさんは本当に身体も柔らかいので、見事なポーズ切りや微笑みながらのⅬが本当に大好き。
その、貴方のまま。何よりも女の子が憧れる砂糖菓子のようでありながらも、自分らしくという芯を教えてくれている踊り子さんのひとりだと思います。

5.木葉ちひろさん


「L'eclaireur」

木葉ちゃんの5周年作「L'eclaireur」
フランス語で「まだ光っていない宝を見付け出して輝かせる=発掘する」という意味があります。
演技もでき、ダンススキルも高く、表現力も高い。
それでもそれで満足せず、木葉ちゃんは日々挑戦し、そしてその心の原石をずっと磨き続ける人、そう思っています。
川崎で出されたのは、この「L'eclaireur」一作だけ。
ポラの時に、それについて「大丈夫かな」と少し不安な声を彼女は上げていたけど、演目を見て「この1作でいいと思う」と即答しました。
毎年、木葉ちゃんは周年作に「自らへの挑戦」を課していると思います。今年もレビュウのようなステッキを使ったダイナミックなダンスに、ずっと踊りっぱなしのままベットに入り、
見事なポーズを切る、背中には幾重にも伝う汗。
自らと向き合い、研磨する演目。だからこそ「1作でいい」と伝えたのです。
この演目を、真っ赤な鉄を叩き鍛造するように美しいものにしてほしいと思いました。
次、またこの作品を見るときにまた輝きがきっと増していると、どこかで確信して。
個人的にはベット着の「継承」の一言にも、涙腺崩壊しました。

6.松本菜奈実さん


「No.7」

2021年の浅草ロック座「祭音」デビューから2年、その後も浅草に何度も出演されて、どんどん
難しいダンスや、ポーズの数も増えてきて着実な「成長」を感じられる踊り子さん。
映像でも大活躍しているななみんさんこと、松本菜奈実さんです。
平日に行きましたが、1回目から立ち見でとにかく場内も熱気が感じられました。
「好きなものを詰め込んだ」個人演目デビュー作です。
ふわふわ可愛いミニスカ姿からの「ずっきゅーーーーん!!!」は、ひたすら可愛くてかわいくて。
その後も休憩することなく、激しいダンスからの美しいベットドレスに着替えて盆へ。
ち、ちかい。
浅草で今まで拝見していたので、やはり距離感はあったのですが、川崎だとかぶりでなくても、近いものは近い。
いい香りするし、ななみんさんの背中や胸を伝う汗もキラキラとはっきり見えます。
もちろん、身体の素晴らしさは言うまでもなく凄いのですが、それよりもやはりポーズの安定具合がしっかりしていたり、指先まで綺麗にキマっていたら、すごくすごく胸が熱くなりました。
忙しい中でもレッスンをしたり、負けず嫌いという性格ならではの努力あってこそのダンスとベット。
「デビューした踊り子さんの成長を見守れる」という時を少しでも経験できたからこその、胸熱展開でした。
そのことをポラの時に伝えたら、ななみんさん、涙ぐまれてしまって、それを見て私ももらい泣きしそうになったけど
「これからまだポラ列が凄いんですよ!しっかりぃ!」と激を飛ばし(カッコつけてしまった)その場を後にしました。
少し涙ぐんでいるななみんさんポラ、私もあとで見て、ぐっと目頭が熱くなりました。
今は「With 2nd Season」のトリを務められています。
また是非、踊り子として舞台に上がっていただきたいと思う踊り子歴2年を迎えた、ななみんさんでした。
ずっきゅーーーーーーん!!!!

・おまけ

ポラがトリプル(今回は🐻さん4番、🍃さん5番だったため)のときに現れる
🍃「せーの・・・ちぃでーす」
🐻「くまでーす」
🍃🐻『ちぃくまでーす』
が、ちぃくま定例なのですが、昨年も見事に最後だけ合わず、今年はどうかと思いきや
🍃「せーの・・・ちぃくまーですー」
🐻「ちぃ・・・・くーまーですー」
思わず笑う🐻さんに、軽く突っ込む🍃さん。
今年も安心安定の、ちぃくまでした。

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