だから私は文学が好き

A=Bであると物理的に証明してくれる数学はわかりやすいけれど、たとえ大多数にとってaがbでなくったって突然cが出てきたってそれでも私はa=cと主張したりa,b,cが三角関係になったりする文学が好きだ。
それはもしかしたら自分の頭の中の考えを広めるための書物かもしれない、現実とはかけ離れた妄想かもしれない、はたまた自分を投影した作品かもしれない、近未来を予想した警告かもしれない…。
そんなエゴと非現実が合わさった小説や文学にはいずれも作者の自己の感情が投影されていると思う。
だから私は文学が好きだ。
生きている人も死んでいる人も自分の等身大やこう見られたいという自分、はたまた自己の脳内で描いた果てしない世界を小説にして届けてくれ、それを読むことができる。
私自身もその小説に入り込み、疑似体験ができるのが楽しいし、他人の内部を垣間見たような心地よい罪悪感に襲われる。
この人はこんなことを考えてるんだ!?この人の頭の中はこんな世界が広がっているんだという感激に出逢える、それが文学だ思っている。

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