どうかまたどこか違う場所で…

「切り替えは早いほうが良い」だとか「どうしようもなく辛いときは逃げてもいい」という考え方で救われることもあるけど、そういうことではなく、閉鎖的な空間で立場が下の人が上の人から見放されているという状況について考えていた。
地方から出てきて、あまり知り合いもおらず頼れる人も少ない中で、社会人1年目慣れない仕事、一人暮らし、節約をしながら暮らす日々…。
出来るだけ楽しい話をしたり、他の人を巻き込んでみんなの輪に入れるよう努力したつもりではあったが、私の配慮で足りていたのか、ただのお節介になっていたのでは、という後悔だけが残る。
本人の気持ちは明確に分かるわけではないが、誰にも相談できず一人で悩みを抱えている苦しみなら痛いほど分かる。

昨日まで話していた人が目の前から突然いなくなるという経験がこれまでの人生で何度もあった…。
いなくなる度、心に穴が空いて本人でなければ分からない、なぜ、どうしてを考えてしまう。
でも聞くべき相手はもういない…。

ここではないと思ったのならこの場所じゃなくてもいい。
どうかまたどこか違う場所で居場所が見つけられたならと願う夜。

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